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子どもの「らしさ」と親 - Children's "Character" and parents -

子育てをするうえで、子どもの個性を尊重をしたいと思っています。
なので、私には3人の子どもがいますが一律ではなく、それぞれの子どもに合った子育てを目指しています。

それは、一人ひとりの子どもの「らしさ」を尊重するとも言えるでしょう。

なので、今日は「らしさ」について考えてみます。
参考にしたのは稲垣栄洋さんの著書『はずれ者が進化をつくる』の『五時間目「らしさ」とは何か?』からです。

「らしさ」とは - What is "Character"? -

「らしさ」とは「ありのまま」にいること
嘘や偽りのない自分の姿、それが「らしさ」です。

その人の「らしさ」は、外見や言動だけでなく、内面的な要素も含まれます。たとえば、人の思考や感情、人間関係の築き方、価値観の選択なども「らしさ」の一部分です。

もちろん、人は成長や変化をしていくので、個人の「らしさ」も時間とともに変わっていきます。その人の人生経験や状況に応じて、らしさが変化することは自然なことです。

それは他人から作られた「らしさ」かもしれない

しかし、この「自分らしさ」が揺らいでしまうことがあります。
それは『他人から作られた「らしさ」を上書きされた場合』です。

他人は一方向からしか人のことを見ていません。その見えている部分、たとえば「おとなしい人」「文句も言わずに努力する人」「真面目に勉強しない人」など自分の見えることだけで「○○な人」だと決めつけます。

「○○な人」と私にそのレッテルを貼ると、私はその「○○な人」のように振る舞ってしまいます

これは社会心理学で『ラベリング効果』と呼ばれます。ラベリング効果は、他人によって特定のレッテルやラベルが貼られることで、そのレッテルに合致するような行動や思考を自分自身がとる傾向がある現象です。

つまりラベリング効果により、人は自己のアイデンティティや自己評価に影響を受けるため、「○○な人」という言葉が、他人に作られた「らしさ」へと変化してしまいます

今一度「この自分は本当の自分なのか?」と自問してみると良いのかもしれません。

自分の「らしさ」を手に入れる - Get your "Character" -

ここまでの話しから、子どもの「らしさ」を尊重するために必要なことは以下になります。

  • 子どもの「ありのまま」を受け入れる

  • 親が子どもに「らしさ」を押し付けない

そして子どもの「らしさ」を守るために子ども本人のできること、親ができることの2つの視点から考えていきます。

子ども自身にできること

子どもができること。それは、子ども自身が「ありのまま」でいられる環境をつくることです。

私は『ありのままでいられる環境』とは、『安心して自己表現できる環境』『自己決定ができる環境』だと思います。自分の好きなことを誰にもバカにされずにできる、何をやるのかを最終的に自分で決められる、こんな環境に身を置けられれば子ども本来の「自分らしさ」を発揮できるでしょう。

子どもの生活環境が自然とそんな環境になっていれば良いですが、子どもを見ていても特に学校では『ありのままでいられる環境』とは程遠いように感じます。
なので、自分で『ありのままでいられる環境』を見つけるしかありません。もちろん親の協力は必要ですが、子ども自身がどんな環境が「ありのまま」でいられるのかを知る必要があります。

そのために必要なのは『自分を見つめ直すこと』です。本当の「自分らしさ」とは何か、他人からの評価や言葉によって形成されたイメージが本当の自分と一致しているのか、自問自答してみる必要があります。

やり方はいろいろとありますが、文字が書けるようなら自分の気持ちをノートに書いてみたり、親などの安心して話の出来る相手と会話をしてみたりして客観的に自分のことを見つめられると、自分自身の内なる声が聞こえやすくなります。

親がサポートすること

私たち親が子どもの「らしさ」を守るためにできることは、『子どもにとっての灯台となる』ことです。少し意味が分かりづらいと思いますが、子どもにとっての灯台とは以下の2つのこととなります。

  • 目標を見失わないように「光を照らし続ける」

  • どんな暗闇でも『そこにいる』という安心感

ここで大事なのは何をするにも決めるのは子ども自身ということ。親はサポートに徹しましょう。
それは親の良かれと思った一言が、子どもの「らしさ」から親の造り出した「らしさ」に変わってしまう恐れがあるからです。

おわりに -Finally-

以上が「らしさ」についての話でした。
親として、子どもに「らしさを押し付けていないか?」と常に意識する必要がありますね。

「子どもの意見や選択を尊重する」そんな親でありたいです。

また、子どもが自分らしく生きていくためには、親自身が「らしさ」を見せる必要もあると思います。どれだけ子どもに「自分らしく生きなさい」と言っても、親自身が「らしさ」を無くしていては説得力がありません。
親自身のスタイルを見せるのも子育てのひとつです。

子どもに恥じることのない、自分らしい人生を送るしかないですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ー Thank you for reading to the end. ー

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