必要だから個性がある - It's individuality because it needs to be. -
先日Voicyで『アートな 心の解放 チャンネル』を放送しているさわなおさんが、稲垣栄洋さんの著書『はずれ者が進化をつくる』という書籍を紹介していたので購入してみました。
▽さわなおさんの放送はコチラ▽
『はずれ者が進化をつくる』
『はずれ者が進化をつくる』を著した稲垣栄洋さんは、雑草について研究している農学博士です。
この書籍では、稲垣さんが今までの研究や自然から経験から学んだ「ありのままの自分」でいる大切さを学べる9つのレッスンが書かれています。
一時間目 「個性」とは何か
二時間目 「ふつう」とは何か
三時間目 「区別」とは何か
四時間目 「多様性」とは何か
五時間目 「らしさ」とは何か
六時間目 「勝つ」とは何か
七時間目 「強さ」とは何か
八時間目 「大切なもの」とは何か
九時間目 「生きる」とは何か
まだまだ読み始めたばかりなので、一時間目の今回は個性についての紹介をします。
個性とは - What is individuality? -
個性とは自分らしさ、または多様性ともいえます。多様性とはいろいろな種類があったり、いろいろな性質があることです。
たとえば私たちに身近な犬にも、マルチーズや柴犬、シベリアンハスキーなど数えきれない程の犬種がいて、大きさや顔つきもさまざまです。また、同じマルチーズでもやんちゃな犬、おとなしい犬といろんな性格の犬がいます。
人間も同じです。さまざまな顔の人がいて、さまざまな性格があります。一人として同じ人はいない、これが個性なのです。
始まりはひとつの単細胞「ルカ」
人間や動物、植物もすべての生物は、ある共通の祖先に辿りつくと考えられています。この共通の初戦は「ルカ」と呼ばれる小さな単細胞生物になります。
この小さな単細胞生物「ルカ」が、長い時間をかけてさまざまな生物へと進化していきました。その1つが私たち人間です。
つまり目の前に見えるすべての生き物が、元々は1つの祖先から生まれてきたのです。
すごいと思いませんか。たくさんの生命が多様に進化し、多様な植物や生物へと変化していったのです。
個性には意味がある
個性とは何のためにあるのか。それは生物が生き残るために作り上げた戦略です。この世界では何が正解なのか予測するのは不可能、そんな中、植物や動物などの生命は、多様な個性を発揮して生きのびてきました。
個性があったからこそ、環境の変化に対応できました。つまり個性は、私たちが生きていくために絶対に必要なものです。
人間も応用です。私たちは顔や体格、性格などひとりとして同じ人は存在しません。すべての人が個性的なのです。
個性のない世界とは
もしも個性のない世界があったのなら、みんなが私と同じ考え方をするのですべての人々が仲良くでき、戦争もなくなります。きっと世界は平和で満ちていることでしょう。
本当にそうなのでしょうか?
個性がないということは、好きなことも嫌いなことも一緒です。思考も同じなのでどれだけ人数と時間をかけてもクリエイティブな発想も思いつきません。
個性のない世界は、争いのない幸せな世界ではなく、いつも同じ毎日の続く苦悩に満ちたディストピアだと私は思います。
そう思えば、人と違うことを恥じたり苦しんだりする必要はなく、私たちの暮らしのためにも必要なことだと思えるのではないでしょうか。
どう生きていくか - How to live -
ここまで、個性について学んできました。
私はその中で『2つの認める力』が必要だと感じました。
1つ目は、他人と違ってもいいと自分を認めること。
個性は、生物が生き残るための生存戦略だと述べました。つまり、個性とは人間が人間として生きていくために絶対に必要なものです。
他人とは違って当たり前。いや、他人とは違わなければいけないのです。
そう思えば、他人と違うことを悩む必要など本来ないはずです。
「私の個性が世界を支えている」
そのくらい考えてもいいと思います。
2つ目は、相手の個性を認めること。
自分との考え方や性格が違うからといって「あいつのアソコがダメだ!」ではなく、「そういう考え方もあるんだね」と認める。
特に子育ては、相手との距離が近くなりがちで、意識しないと自分と同質化しやすくなります。子どもも一人の人間として、違う個性を持った他人として協力して暮らしましょう。
それぞれの個性で、お互いの苦手を補い合っていくことが大切です。
おわりに -Finally-
最後に、小学生のころからずっと好きな言葉があります。それは金子みすゞさんの詩『私と小鳥と鈴と』の一節です。
「みんなちがって、みんないい」
つまり『個性』とは、そういうことです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ー Thank you for reading to the end. ー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?