北原まどか

NPO法人森ノオト理事長/未来をはぐくむ人の生活マガジン「森ノオト」編集長。ローカルメ…

北原まどか

NPO法人森ノオト理事長/未来をはぐくむ人の生活マガジン「森ノオト」編集長。ローカルメディアのライターを育成しながら、子育て世代によるソーシャルアクションを様々な形で仕掛けている。メディアでの執筆や連載、講演等多数。 http://morinooto.jp

マガジン

  • NPOの中の人の奮闘記

    高邁な理想を掲げて、楽しそうに活動しているように見えても、現実は水面の下で必死に足掻いている。地を這う視点で地道に活動を積み上げる、そんなNPOの日々を綴ります。

  • 私の生活綴方

    山形県の寒村で始まった「生活綴方」運動と、現代の都市生活でリバイバルされている「生活綴方」のムーブメントについて、個人的探求をしていきます。

  • ローカルジャーナリズムと広報

  • ローカルライフと政治

最近の記事

【森ノオトが認定NPOになりました!】

2023年12月1日付で、NPO法人森ノオトは認定NPO法人になりました。法人設立10周年の節目に、夢がひとつ叶いました。認定NPOはゴールではありません。ここからが新たなスタートだと思っています。だけど、認定NPOになるに至るまでの道のりを振り返ると、感無量で、本当に胸がいっぱいなのです。そのニュースはこちらからご覧ください。 所轄庁からその一報がもたらされたのは、12/5のJIKEマルシェでお昼ご飯を調達しようとキッチンカーに並び始めた時のことでした。当初「順調にいけば

    • 与格を意識した日

      昼と夜が等分なめでたい本日、つまり私の誕生日なんですが、そんな日に私の一つの夢が叶いました。 森ノオトが月刊の紙媒体になります。地元の人にはおなじみ、廣田新聞店の発刊する『ひろたりあん通信』とコラボして、毎月第4土曜日に、青葉区、都筑区の8万世帯に配布されます。 https://morinooto.jp/infomation/hirotarian2309/ 記念すべき創刊号を飾る特集は「マルシェ」です。マルシェといえばこの人!コマデリの小池一美さん!!10年にわたり森ノ

      • 秋の始まりに。

        ある日、突然、大切なものを失ってしまった人のために、私は何をできるのだろう……。 私の属するコミュニティで、その中心軸のような存在を突然欠き、5カ月間、何かしたい気持ちと、何もできないもどかしさと、でも毎日続く現実を回していかなければならない切迫感と、日常が回るようになって大切な存在がいないことに慣れつつある現状、戸惑いとやるせなさとで、なんとも心にぽっかり穴が空いたようだった。 見えないものを信じたい気持ちで、その人を思い、旅先で訪れた先に神社があれば祈り、七夕の時には短

        • NPO総会という節目を終えて。

          本日、NPO法人森ノオトの第10回通常総会を終えました。これでようやく2023年度のスタートラインを切れたような気がします。この数ヶ月、電卓片手にパソコンの画面を見ることばかりしていたような気がしており、この先はとにかく外に出て人と会う、語る、ともに働くことに力を入れようと思います。 NPO法人運営は、もともと経済的な合理性や効率性とは対極のことに取り組んでいるだけあり、山あり谷あり、ラクではないけれど、今日は心底、「ああ、楽しくて幸せな10年だったなあ」と思っていました(

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        記事

          ローカルメディアって、縫い物みたいだ。

          プラスチックごみと教育、政治をつなぐ、「まわしよみ新聞」で縫い合わせる 昨日(2/18)の神奈川新聞に、「給食牛乳のプラストロー 横浜市立小で4月廃止 児童の要望受け紙パックなど仕様変更」という記事が載りました。前日の横浜市議会で、地元・青葉区の藤崎浩太郎議員が「令和5年4月からストローを使わないで済む紙パックとバイオマスプラスチックストローを全市で導入し、3.6tのプラスチック削減が実現することが答弁されました」と報告し、子どもたちの活動が、政治を、教育を、動かしたことが

          ローカルメディアって、縫い物みたいだ。

          子どもと親にメディアリテラシーを!

          今年度、森ノオトでの大きなチャレンジとして、小学生向けのメディアリテラシー教育に踏み出しています。今日あたりから、横浜市内の全小学校の5年生向けに、「家庭でトライ!メディアリテラシー」の啓発動画のチラシが配られているはずです。 https://www.youtube.com/watch?v=d_TawRI6mgE 私自身、中学生と小学生の母親であり、私自身の子ども時代とはまったく異なる情報社会にいる子どもの環境に、とても興味があります。 スマホによって子ども自身が自由に

          子どもと親にメディアリテラシーを!

          NPO法人森ノオト設立10周年

          2013年1月7日、森ノオトはNPOになりました。 それから10年、2023年1月7日、NPOという冠をもった法人という「人」が、地域に愛されて満10歳の誕生日を迎えたことになります。 子どもが成長していくこと自体が大変だった昔は「お七夜」「初宮参り」「お食い初め」「七五三」「十三詣り」など、節目節目のお祝いがありました。 現代は社会が多様になり課題が複雑化し、経済の規模が大きくなり、法人が生きながらえていくことが大変な時代です。だからこそ、法人が10年続いてきた、というこ

          NPO法人森ノオト設立10周年

          2023年、スケジュール管理をデジタルに移行する宣言

          2023年があけました。 2022年は私にとって、「スケジュールが破綻した」「時間に支配された」1年でした。 年間講座・講演数が80を超えているのにも関わらず(せいぜい50くらいだと思っていた)、原稿執筆、編集実務、MTGに管理業務、さらに学童役員業務やらで、どう考えてもキャパオーバーなのにコントロールできなかった自分が悪いとしか言いようがないんですが、冷静に立ち止まることすらできなかったようです。 そんな年末、12/29にargの岡本 真さんによるチャリティー企画「【

          2023年、スケジュール管理をデジタルに移行する宣言

          私的、今年の漢字は「忙」。

          2022年、ふりかえると、とにかく忙しかった。 そりゃ私は忙しがりだし、「いつでも忙しいんでしょ」と周りに見られがちなのだけど、そんな私ですら「今年は忙しかった……」とため息が出るほどだった。 その理由もよくわかる。本業が順調にのびてきた、組織として新しいチャレンジを始めた、関わる人が増えた、その分ミーティングも増えた……。それでもコミュニケーションが十分だったのかわからない。 1日2講座なんて日も何度もあった。数えてみたら本業と個人合わせて、1年間で95回も講座や講演を

          私的、今年の漢字は「忙」。

          【森ノオト、創刊13周年です】

          2009年11月20日、森ノオトは創刊しました。11/23に控えた寺家ふるさと村の農体験NPOの「収穫祭」で創刊を知らせる、まさに「収穫祭」が森ノオトの創刊に直結していて。寺家ふるさと村の食、農、環境が足元にあること。身近にある「森」の「音」を「ノート」に綴っていこう。そんな思いを込めてスタートしたのです。 13年前の今日の日記を読み返してみました。 稲刈り後の田んぼで行った収穫祭では「太陽と土と水の恵みに感謝し、未来にこの清浄な環境を残していきたい。だからなるべく環境への

          【森ノオト、創刊13周年です】

          花と緑のまちづくりを振り返る

          今日は各地で区民祭りが開かれますね。リアルな場での3年ぶりの再会を寿ぐように天気も味方しており、今日から始まる「オープンガーデンあおば2022」もいいスタートを切れそうです。フラワーダイアログあおば や、Instagram( @flower_dialogue )でもコツコツ情報発信しており、見ているだけで、青葉区の環境の豊かさを実感します。 私は今日の午後、「青葉まちづくりフォーラムの20周年記念シンポジウム」に登壇します。「市⺠、行政、事業者などの多様な主 体が連携して実

          花と緑のまちづくりを振り返る

          越えたからこそ、書けたもの。

          今日は森ノオトではなく、私自身が書き手として手がけた仕事を紹介します。 盟友・相澤毅さん(アイキャッチ画像の隣にいる人)の会社「plan-A」のホームページの原稿は、彼が独立後からほぼすべて手がけています。相澤さんって、なんなのか、よくわからない。不動産のコンサル? まちづくりのプロデューサー? 一言では言い表せない彼の仕事を、「関わった人に語ってもらう」。そんなことをブレーンストーミングの時に提案し、今のような形になりました。 相澤さんと私は同じ1977年生まれ。201

          越えたからこそ、書けたもの。

          新型コロナウイルスになってみてわかったこと

          2月はまるまる、新型コロナウイルスに翻弄されました。 1月下旬、長女の13歳の誕生日前後から、次女が風邪を引いたり、家族の体調がなんとなく低空飛行めで、まん延防止措置が出ていたこともあり、ずーっと週末の外出を控えていました。ある日、長女が発熱したので、「もしや!?」と思って、近所のドラッグストアを何軒も巡り抗原検査キットを探し歩いている時に、病院附属の薬局で無料の抗原検査をしてくれることがわかり、家族全員で検査して、陰性。ほっと胸を撫で下ろしたのでした。 それも束の間、翌

          新型コロナウイルスになってみてわかったこと

          私の「生活綴方」

          2022年が明けました。新年、年度始め、期始め、誕生日、それぞれ抱負を述べるタイミングがあるものだなあ、と、感じています。私の人生はどちらかといえば「有言実行」。今年やりたいことを100書き出せば、だいたい50くらいは実現できている50点満点、セカンドベスト人生です。言葉にして、時にそれを見返して、自分の足跡を見ながら道を切り拓いていくことの繰り返しをしてきて、人生も折り返し地点にきているのだなあと、心身の変化を自覚しつつある2022年の年明けです。 * 2021年は多方

          私の「生活綴方」

          自分の生業(なりわい)について思うこと

          1年前、修士論文を書き上げて、新たな一歩を踏み出すことへの決意をnoteに書き記した。 組織と自分の間でもがき苦しみ、長くつらい冬が明けて、春に心機一転。組織の中身(中の人)は変わらずも体制を変えて、たどたどしくもフレッシュに再び歩み始めて、今、組織にいい風が吹いているのを感じる。私は新編集長の編集センスと細やかな感性のファンで、彼女の手によりライターの個性がみずみずしく立ち上がる記事を読むのがうれしい。新事務局長の人間力と覚悟に頼もしさを覚える。 私自身は、2014年来

          自分の生業(なりわい)について思うこと

          組織には春夏秋冬があり、季節はめぐる

          先日、NPO代表を務める、尊敬する同志の語りをClubhouseで聴く機会があった。 場をつくる、ということにおいてトップランナーでもある二人が、その「つらさ」について赤裸々に語り合う場で、タイトルにした言葉が出てきて、首がもげるほどうなずき、うなってしまった。 これまで、さまざまな「農」の現場につまみ食い参加したり、取材したりするなかで、季節のめぐりがなければ作物は成長せず、季節のありかたによって成長が左右されるのを目の当たりにしてきた。 土から芽を出すまでにエネルギー

          組織には春夏秋冬があり、季節はめぐる