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従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる優秀な人材は「オールドタイプ」であり、学校はまだまだオールドタイプ大量生産工場である!

 コロナによる休校ですが、教務主任の私は、校長先生、教頭先生と事務の先生と来年度の準備や、今後の対応のために、残業の日々を送っています。いつもより、職員の皆さんが早く帰るため、寂しく仕事をしています泣
 さて、今回は、山口 周さんの「 ニュータイプの時代」という本を読んで、参考になったことを書きたいと思います。この本は、オールドタイプ(古いタイプ)と ニュータイプ(新しいタイプ)を対比させて、これからの時代をどう生きていくと良いかについて論じられており、学校現場は、ほとんどオールドタイプに属してしまい、トホホ・・・という感じでした。
 「はじめに」に書かれていた文章にビビッと来たので、以下引用します。

 20世紀の後半から21世紀の初頭にかけて高く評価されてきた、従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い、いわゆる「優秀な人材」は、今後「オールドタイプ」として急速に価値を失っていくことになるでしょう。一方、このようなオールドタイプに対置される、自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材=「ニュータイプ」が今後は大きな価値を生み出し、評価され、本質的な意味での「豊かな人生」を送ることになるでしょう。

 ここに書かれている通り、オールドタイプがこれまで、学校では優秀と言われてきた子どもであり、こういう子を育てようと頑張ってきました。ところが、これからは、これまで不良とまでは言いませんが、少し、手がかかる子どもを意図的に育てていかないと、これから社会で生きていく力を子どもたちにつけることができないかもしれません。 

 そこで、今回は、まず、第2章 ニュータイプの価値創造~問題解決から課題設定へ~という章で気になった部分をまとめることで、これからの学校の方向について述べていきたいと思います。
 第2章では、有名なパブロ・ピカソの名言「コンピューターなんて役に立たないね。あれは答えを出すだけだ」の通り、これからの時代は問題を解いて、答えを出すことができるよりも、問題が何かを考えることができる必要があると述べられています。このことは、文部科学省に問題発見・解決能力という言葉で述べられていますが、まだまだ解決能力のほうが重視されている感じは否めません。
 最後に、具体的に学校でどのように考えたらよいかを個人的に述べていきますが、実践はまだまだしていませんので、今後の課題です。
 例えば、学校の校則を自分たちの生活と照らし合わせて、問題であると考えて、自分たちや、教師、保護者の意見をすり合わせながらよりよい校則を考えてみる。
 授業で、誰かの解き方を見て、その解き方のメリットデメリットを考える。教科書の解法を批判的に見て、より良い方法を考える。などが考えられます。
 社会の流れから考えても、今回の学習指導要領の改訂は大きな転換点にしていかないといけないと思いますし、こういう変化に個人的にはワクワクしています。

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