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シンクロニシティと共に生きる、シンクロニシティの発想と成功法

割引あり


はじめに

今回は、『シンクロニシティと共に生きる、シンクロニシティの発想と成功法』をまとめてみました。私は長年に渡り、先端産業におけるリサーチを手掛け、過去には、量子コンピュータ、AI、IT生命科学、宇宙ビジネスなどを取り上げてきました。また最近では、『量子未来有望ビジネス』、『量子新発想ビジネス』というレポートを出させていただいております。一般に出回る出版物ではありませんが、先端ビジネスに関わる企業や国の機関などより高い評価をいただいております。
さて、当テーマは、『シンクロニシティと共に生きる、シンクロニシティの発想と成功法』です。かつてある学会誌に、『シンクロニシティと相似性』というテーマで、掲載いただきました。当時は東京大学教授の先輩友人とともに掲載いただくことになったほど、評価の高かった内容です。
今回は、一部加筆調整して
まとめさせていただきました。よろしくお願いいたします。

なお、シンクロニシティ、セレンディピティについての体験から、近日、オンライン講座を開講する予定です。どうぞよろしくお願いいたします。


1.シンクロニシティとセレンディピティ


人生の成功や、大きな発明発見の背後には、「シンクロニシティ」、「セレンディピティ」といった現象が起こることが少なくありません。

「シンクロニシティ」とは、偶然の一致には関係性があり、何かしらの意味があるという考え方です。いっぽう、「セレンディピティ」とは、失敗から成功のシグナルをつかみ、最初の目的とは違ってもそれ以上の成果を得ることといってよいでしょう。
● これらは、夢を持ち、わくわく感がでてきたり、脳を磨き、直感脳を鍛えて、閃きが増えることで、実現することが多いようです。
ビジネスでの成功、人生の成功、科学的な発見などにおいて、実は、大切な考え方といっても言いすぎではないでしょう。たとえば、以下のような出来事には、こうした、「シンクロニシティ」、「セレンディピティ」が深く関係しているとみられます。

・アルキメデスはお風呂からあふれる水を見て、浮力の原理を発見した
・ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見した
・フレミングは実験室に放置された青カビからペニシリンの発見した
・ワットは排水溝に引き込まれていく水を見て、改良蒸気機関を発明した
・グットイヤーはネコに投げつけたゴムをヒントに加硫法を発見した
・レントゲンは蛍光板の不思議な光に気がついて、X 線を発見した
・ノ-ベルは漏れた液が土で固まるのを見て、ダイナマイト製造法を発見した
・湯川秀樹は天井の模様をキャッチボール中に思い出し中間子論を発見した
・白川英樹は実験で触媒の量を間違えて導電性高分子の発見した
・飯島澄男は誰も注目しなかった煤の中から、カーボンナノチューブの発見した
・小柴昌俊氏は違う目的で開発された観測装置でニュ-トリノを発見した
・田中耕一は実験の間違いから、高分子質量分析法(MALDI 法)を発見した
(参考;直感脳養成講座)

2.個人的体験とシンクロニシティの力

ここで、私の体験をまじえながら、話を進めてゆきたいと思います。以前のことになりますが、ある学会の機関誌に掲載された筆者の文章をもとに、説明を加えてゆきたいと思います。

私の学生時代のことです。タレント(福富太郎)が突然、夢の中にあらわれ、私はその人と話をしていました。「なぜ、この人が夢に現れたのだろう」(笑)、と当時、不思議に思っていたものです。(^^)

その後、半年が過ぎ、私は考古学関係の趣味の研究サークルを主宰していたこともあり、ある宇宙考古学者とともに、テレビ局(テレビ東京)に出かけることになったのでした。そこで、なんと、そのテレビ局には、ニコニコした福富太郎がいて、私達は彼と話をしていたのです。ちなみに、そのスタジオには、チェリッシュ、小林幸子などがいました。…夢の世界と現実の世界に少しではあるものの、共通点がある、というのは、とても不思議なことでした。


さて、このように偶然のようだけれども意味的関連がある、というものを一般的にシンクロニシティ(共時性)といいます。
これはスイス生まれの心理学者のユングが唱えたもので、この世の中に起こる意味ある偶然の一致というものは、集合的無意識に関係し、いわば非因果的に、意味的関連を呈して起こる、というものです。シンクロニシティの研究をしていくと、時空を超えて、共鳴、共振という概念が広がり、言葉、名前をはじめ、言霊、数字、形などのほか、人間は小宇宙であるというように相似性の関係にも広くつながる、ということが感じられてきました。相関関係について考察を進めていくと、たとえば、ユングは女性の患者が夢で黄金のスカラベ(コガネムシ)をもらったと告白した途端、カウンセリングしていた部屋にまさしくコガネムシが飛来した、とのことでしたが、このレポートを書いていた当時の私のオフィスフロアには、スカラベという会社があり交流がありました。また8月6日の広島の原爆は午前8時15分に落とされましたが、この8時15分というのは、終戦記念日8月15日につながる、と考えることもできます。かつて、ギリシアの数学者ピタゴラスが数字の神秘性を説いていましたが、このようなところにも、つながっているかと思うと改めて、その不思議さを感じてしまいます。

3.宇宙の法則と波動の共鳴現象

星にあこがれ、あの美しさ、神秘世界を研究しようと、天文学者になりたいと思ったことがありました。天文学者の中ではとりわけ関心を持ったのはケプラーでした。ケプラーは、惑星運動に関するケプラーの法則というものを発見しましたが、そのプロセスでは、ピタゴラスやプラトンの考えに共鳴し、この世界は数学的な調和、幾何学的秩序に従っていると確信
し、太陽系の惑星の軌道をプラトン立体(正多面体。すなわち、正4面体、正6面体、正8面体、正12面体、正20面体)を使って、幾何学的に説明しようとしたのでした。これをきっかけに、やがてニュートンの万有引力の法則発見につながる、重要な法則を発見したわけです( → ニュートンはケプラーの法則を分析し、それをどう数式化するかを考えたわけです)。彼は、天球全体は一つの音楽を奏でていると考え、ピタゴラス音階による天球の音楽についても考察しています。歴史に残る大発見と神秘世界の研究は、何かつながっているようにも思えます。


さて、このシンクロニシティは、本来共鳴理論から発展し、そして場の理論、シェルドレイクの形態形成場の理論へとつながっているように感じます。まず、共鳴ということについて考えてみますと、分かりやすい話では、小学校の理科の実験であったように、一方の音叉をたたくと、まったく触れていない、もう一方の音叉にも、その振動が伝わっていきます。一般的には、これを波動の共鳴現象といっています。振動する物体には、それぞれ振動しやすい固有振動数というものがありますが、固有振動数が同じものは振動し、異なるものは振動しない、ということでもあります。そこで通常、たとえば音楽や映画、本、講演などで、それに共鳴して感動して泣くような人もいれば、共鳴しないで、とくに感動はなかったよ、という人もいる場合、表現としては、前者は共鳴した、と言うことができ、後者は共鳴しなかった、ともいえるわけです。


4.シンクロニシティの秘密


宇宙と人間との関係では、宇宙と人間は対応している、すなわち人間は小宇宙である、と言われています。ユングも、マクロコスモスとミクロコスモスという考え方をしていたようですが、人間は、ある意味では宇宙の縮図でもある、といえるわけです。私たちの地球は回転しながら、太陽の周りをまわり、太陽は回転しながら、銀河系の中心をまわっています。また銀河系自体も、渦状の構造を持ちながら、大きく回転しています。このように渦巻き、螺旋というふうに考えていくと、人体でもDNAの螺旋状の構造や、指や、頭頂部の渦巻きなど、形の共通性が見られます。(→ マクロビオテックという食事法、健康法が米国で高い評価を受けている、久司道夫氏なども、渦巻き型の宇宙と人間の進化についての関わりを深く認識されているようです。)

次に人間ひとりをとっても、たとえば、リフレクソロジーということで、足のつぼマッサージがありますが、この足裏には、人体の各器官に通ずる、対応するツボがあります。足裏などはその意味で、人体の縮図です。さらに、ひとつの細胞と人体も同様な関係を有しています。むかし、警察庁長官狙撃事件というのがありましたが、現場に残されたコインの汗や垢のDNAを分析したところ、特定の人物のものと一致した、というニュースがありました。これは言うなれば、ひとりの人間AさんとそのAさんの小さな細胞ひとつさえも相関している、ということになります。・・・こうして考えてくると、この世界は相似性の関係がいたるところにある、という考え方にもつながってきます。

私が学生時代に親交のあった、宇宙考古学者の高坂和導氏(故人)は、近年では、「超図解竹内文書」(徳間書店)などの本を著しています。竹内文書というのは、地球と人類の歴史を克明に記した世界最古の文書といわれ、北茨木市の磯原町にある皇祖皇太神宮に伝わっていた記録です。社会通念からすれば、信じがたいものですので、都市伝説のひとつと考えるとよいかもしれません。ただし、壮大なロマンが隠されている、と見る向きもあるようです。そうした前提で話を進めさせていただきます。この古文献には、たとえば天皇家が他天体から宇宙船で地球に来訪したこと、日本に世界政府が置かれ、天皇が世界を統一していたことなどが詳述されています。)・・この中で、日本列島は世界の雛形である、日本は地球のへそである、と氏は述べています。また、竹内文書に見られる、超古代の宇宙の法則こそ、天・地・人を貫く相似形であり、フラクタル理論と同質のものである、とも述べています。このフラクタル理論というのは、マンデルブローによって提唱されたもので、フラクタルとは自己相似性で作られる幾何学的図形のことであり、自己相似性とは、図形の全体がその図形の部分と相似の関係にある、という意味です。


ところで、現実的な世界に目を向けてみると、太陽の黒点現象が世界経済と密接につながっていたり、また月の満ち欠けと、ウミガメの産卵やカブトガニの繁殖などの生物生理が深く関係しているといわれています。そして最近では、太陽活動、月の満ち欠けと地震との関係性についても研究が進められています。

さらに、調べてゆくと、もっとも美しい比といわれる黄金比(ファイφ=1.6180339887・・・)とフィボナッチ数列(1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,・・・)、などについても、自然界の相似性
と深い関係性
があるように思われます。黄金比が大は銀河の螺旋構造から小は原子にまで影響を及ぼしているという研究もあります。実は、今日まで占いというのは、非科学的なものだと、白い目で見てきましたが(笑)、相似性、シンクロニシティの考え方に立脚していくと、何か、奥深いものを感じてきます。とくに注目されるのは中国の易です。(これは私がかつてクライアントの易さんという人から高額受注をいただいたから、取り上げているというものでは決してありません(^^;)。実は、易とDNAには数字の不思議な一致があるのです。まず、DNAのアミノ酸は、A,T,G,C四種類の塩基(A アデニン、T チミン、G グアニン、C シトシン)の組合わせから構成されています。そして四種類の塩基から三つずつ組合わせがあり、合計64通りあるということになるわけです(4×4×4=64)。これに対して、易の場合は、八卦が二つ重ねられて六十四卦ができます。0と1で成り立っているコンピュータのプログラムと同じように、易も、陰と陽の二進法で表わされていますが、こうして64という共通の数が出てきたことに、何かシンクロニシティの秘密が隠されているようにも感じます。ユングが中国の易に関心を持ったというのも、何かうなづけるものがありますネ。このように考えてくると、マクロの世界とミクロの世界には、目に見えない深いつながりがあり、相似性、シンクロニシティというものが、いたるところにあるように思われるのです。

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