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結婚後も「私」で生きる半同棲婚のすすめ


結婚生活において、僕はパートナーとの良い関係を過ごしていくために、「半同棲婚」を選択肢のひとつとして考えています。


結婚をした夫婦は夫であり妻であるのと同時に、それぞれが自分の人生を生きている一人の個人でもあります。

特に女性は出産・育児などから、男性よりも圧倒的に家庭にいる時間が長くなる人が多いかと思います。

妻であり、さらに母になる。
気がつけば結婚をする前までずっと生きてきた「私」の存在がとても小さくなっている。

夫である男性も同様です。


毎日の自分の選択が「子供のため」「夫のため」「妻のため」「家族のため」「妻として」「一家の主として」などの選択基準になります。

もちろんそれが悪いわけではありません。
人生にはそれぞれフェーズやステージがあるので、その時のテーマに自分をフィットさせて行く事も必要になります。


ただし、いずれ子供は巣立ち、パートナーは必ず亡くなります。

「家族」という自分の人生の選択基準のよりどころだったものが、急にあるいは徐々に無くなって行く事で、時には360度すべてが水平線の海のど真ん中に放り出されるような気持ちになる事もあるかもしれません。


だからこそ日々の生活の中で「自分だけの勝手な選択」をすることができる環境が大切になってくると思うのです。

結婚をしても「私」の居場所をちゃんと作っておく事。

例えば一人暮らしをしている人は、コンビニに行く事、趣味のサークルに入る事、一日中部屋で寝ている事などについて誰かの許可は必要ないですよね。

結婚生活においても誰かの許可は必要なく、完全に自分だけの選択で決める事のできる環境を組み込んでおく事。
それがパートナーシップを健康に継続させて行く一つの要素になってくると思うのです。


最近自伝を出版した、貴乃花親方の元奥さんの河野景子さんは「親方婦人」としての役割に大きなストレスを抱えてしまっていたとの事です。
そこで、貴乃花親方から「花田景子から河野景子」に戻る事を提案されたことが、円満離婚の理由のひとつだととおっしゃってます。


僕自身についても、日々の心の探究やハンドメイドのアイデアのほとんどは、「自分個人の生活」の中から生まれてくる事を実感しています。
誰かの都合で嫌々に行動をした時は、心の声がパタリと途絶えます。

だからこそ、自分の一存のみで選択できる生活や他者への示しや共感の必要のない生活が必要であり、今後も大切にして行きたいと思っています。


とは言ってもいざという時に身体も心もすべてを預けられるパートナーシップを求める気持ちだってあります。
ソウルメイトと呼べるような、心を理解し合えるパートナーシップも欲しくなりますよね。

夫婦やパートナーシップは人の個性と同様に、その組み合わせの数だけそれぞれの形があった方が良いと思っています。

だからこそ、自分の「個性」「家族の自分」「パートナーとしての心のつながり」、これらを満たせる前向きな方法として、この「半同棲婚」を取り入れて行く事もひとつの方法だと思うのです。


鈴木天尋

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