台本は楽じゃない、でも、悦
台本を書くのは難しい。
これは本当マジで難しい。
自分の頭の中にこんなシーンを入れたいとか、こんなセリフを使いたい、こんな展開を作りたい、こんなメッセージをお客さんに届けたいと言う思いがあっても、それらを上手く繋ぎ合わせるのが難しい。
しかも、文章の無駄が多すぎると、それだけで各シーンやセリフや展開やメッセージが上手く繋がらなくなります。
入れたいシーンやセリフやメッセージだけをまず時系列でバーっと書き出せばよかったのかな?
まず、全体のキーとなる部分を書き出して、大雑把にそれらの繋ぎ方を書いてみる。それで全体の構造が出来上がってきたら、きちんと細かく、全部を言葉で繋いでゆく。
そんなやり方の方が良かったのかもしれません。
要素ごとに(すなわち、ミクロな視点から)攻めるのか。
全体の構造(すなわち、マクロな視点から)攻めるのか。
そこんとこの塩梅を上手く使い分けれると、早く台本を作れるのかもしれないと思いました。
塩梅ってことは、言い方を変えただけで、昨日も書いたように、結局はバランスが大事ってことです。
でも、こんなこと書いてるけど、正直言うととりあえずダーっと一筆で書いていって、何度も戻ってを繰り返すという非効率なやり方が一番効率的なんじゃないかという気もしています。
多分正解はないんだろうし、人によっても、企画や作品によっても変わってくるだろうから、これは何度も繰り返すしかないのかな。
ちなみに、当然のように書いてはいますが、そもそも入れたいシーンやセリフ、展開、届けたいメッセージを考えるという段階もクリアしなきゃなりません。
それはもう何度も何度も繰り返し考えて、これはいいかも。これは微妙かも。っていう脳内会議を繰り返すことと、良いアイデアを求めてインプットすること、誰よりも時間を費やすこと、絶対に脳内だけじゃなく紙やスマホに書き出すこと、などが必要になります。
それをやったうえで、さらに上手く構成を練っていかなきゃなりません。
やっぱし大変ですね。
台本を書いていてよく思うけど、やっぱり言葉や表現のストックは大切。
だから、本当にnoteを書くのはプラスに働きまくってます。
後、普段からスマホにメモを残したり、白紙の紙に考えを書き出したりするのも本当にプラスに働いてます。
脚本とか小説じゃなくて、日記やエッセイみたいなことや、勉強チックみたいなことしか書いていないのに、それが台本作成の何の役に立つねん藤井ちゃんよーー、と思われたそこのあなた!
まあ一回やってみんしゃい。
自分の中にあるアイデアや表現を言葉でアウトプットするっていう、それだけのことがどれだけためになるかめちゃめちゃ感じるはず!
やってみたらわかるけど、自分が書く文章の読みやすさって、普段は全然意識することがありません。
noteに自分で書いて、自分で何度も読み返す中で、文章のリズム感や論理構成に満足したり、違和感を感じたりっていう経験を繰り返しているだけで、全然違ってきます。
人からのリアクションもあるから、それを客観的判断材料の一つにすることでも、より一層自分の文章作成能力や表現力に磨きがかかります。
noteである必要は全然ないけど、普段から自分の言葉を綴る習慣は持っていると良いと思います。
それを人に曝け出せばなおのことよし。
藤井のような頻度で書く必要もないし、藤井ほど恥を捨てて書き連ねる必要もありません。
自分のペースでいいから、エンターテイメントに携わるものとして、少しでも多くの同期が言葉を大切にする習慣を持つようになると、YCA大阪1期生のnote第一人者として藤井は嬉しい限りです。
そして、藤井は台本や企画書を書いていて、note以外にもこれやってて良かったなーって思うことがまだあります。
デザインと映像制作です。
これは本当にめちゃくちゃ大事だと思ってます。
要は、全てのものはエンターテイメントに通ずるってことだけど、非言語領域の創作がめちゃくちゃ役立っています。
例えば、学園祭のOPV(オープニングビデオ)制作一つを例に挙げます。
箇条書きでOPV制作の際にやったことを書きます。
・OPVに求められるものって何なのか?をまず考えました。
・OPV自体はやはりメインではないから、とりあえず引き込まれるようなOPVであることが必要だと判断しました。
・引き込むためにはやっぱり音楽と冒頭部分が大切だと思ったから、使用するBGMと映像の冒頭部分にめっちゃ拘りました。
・一度引き込んだお客さんを引き込み続けるためには、画変わりと展開が必要だと思ったので、画が頻繁に変わって、視覚的に楽しめるようにも拘りました。
・各芸人さんの6秒ぐらいの短い動画を流して、カラフルな背景に芸人さんの写真の背景切り抜き画像を載せた画像に、トランジションなしでパッと切り替わるようにしていました。
・その6秒ぐらいの動画もなるべく動きがある素材を選んだし、どうしても動きが少ない素材しかない芸人さんの場合は、2,3個の動画を6秒の間に切り替えることで、動画に写っている芸人さん自体は実際にはあまり動いていなくとも、見ているお客さん的には動きがあるように作りました。
・曲調に合わせて、Aメロやサビや落ちサビの雰囲気にちょうど合った映像を差し込むことで、見てくださるお客さんに変な違和感を抱かせないようにも拘りました。
・最後の方は、撮っていた素材的にも、もう画変わりが難しくなっていたので、少しの画変わりを入れて(部屋の中でOPV用に撮っていた素材ではなく、廊下でプロモーション用に撮っていた素材を使って)、後はBGMに被せるような形で音(声)も入れました。画だけで画代わりが難しいなら、音を入れてまえって感じです。
そうやって、常に画的な代わり映えと、展開的な面白さを追求していたので、OPVに対する周りからの評価は上々のものとなっていました。
後、OPVに用いた全素材がOPV用に撮影した動画や写真だったので、唯一無二感が出てたのも最高でした!
これらのことから学べることってめっちゃあります。
・音楽は最強
・視覚的な変化があると、楽しいし、引き込まれる(逆も然り)
・展開があると、楽しいし、引き込まれる(逆も然り)
・唯一無二感や、このイベントや作品のために用意してくれた感があると最高
・トランジション(文章であれば、繋ぎ言葉など)を挟まないからこそ、視覚的な代わり映えを演出できることもある
・動きのある映像は目を引く
こんな感じのこととかを学べました。これはもうまんま台本とか、物語の制作にも応用できるようなことばっかりです。
文章でもやっぱり音をイメージできた方が良いし、視覚的にも映えてて、画変わりや展開があった方が良い。
そんな感じのことを、文章レベルじゃなくて、きちんと感覚的に理解できるんです。
これはどれだけ文章で書いても厳密には伝わりません。左脳じゃなくて右脳で感じ取るしかないんです。
自分でポスターをデザインをしたり、動画を撮ったり、撮った動画をBGMに合わせて編集したりって経験をしてみるのが一番良いです。
今書いたのはまだ結構技術的な話でしたが、もっと感覚的で非言語の能力もデザインや映像制作をしていると磨かれます。
それこそが大切だったりもします。
どんな角度で撮ったら、映像として見やすいのか。
どんな光の当て方をした写真はエモいのか、爽やかに見えるのか、ダンディに見えるのか、可愛く写るのか、温かみが出るのか、真面目そうな感じに写るのか、美味しそうに写るのか、etc,,,,,
などの感性が磨かれます。
その感性はそのまま文章や物語にも落とし込めます。
そして、良いものは必然的に誰かに言葉で語りたくもなります。
素敵なデザインや映像を自分で作ったら、その素敵さを表現するために、言葉が磨かれる。
風景をただ言葉で表現するだけでも、魅力的に見える角度から切り取るようになる。
日常に溢れる音も、言葉で上手く表せるようになる。
音楽が流れる場面を描く時に、最適な音楽をチョイスできるようになる。
そういった非言語領域に属するものに対する感性と、非言語領域の物を言語で表現する力が格段に磨かれます。
えっ、でも私PCスキルとかないし、そういうのは苦手やなっていう人は別に自分で作らなくてもいいとは思います。
自分なりに考えて、アイデアや意見を出すだけでもすごく感性とかが磨かれます。
自分で作るのがベストではあるけど、自分が作るというつもりで、他の人のデザインや映像に感想や意見を述べるだけでもすごく変わってきます。
また、プロモーションとか一つとっても、どうすればお客さんが見てくれるのかや、どんなものであれば見に行きたいと思わせられるのかを考える訓練になるので、これもまたエンタメ制作に大事な能力が磨かれることになります。
結論、全てのものはエンタメに通ずるってことです。
そして、大切なことがまだあります。
上記に僕が書いたようなことを繰り返して、どれだけ表現力を磨いたとて、自分が出せる表現の幅なんてたかが知れています。
だから、頼るべきところを誰かに頼ることもまた大切です。
例えば、やっぱり女性らしい言葉遣いや、女性の頭の中というのは、僕にはわからないので、誰かの力を借りた方が良い表現になります。
まだ経験したことのないご年配の方の気持ちや言葉は僕にはわからないから、ご年配の方にたくさんインタビューしたり、仲良くなった方が良い表現が書けます。
実際に、今日は朗読劇の台本の藤井担当パートの第二稿を書きましたが、まずは一番信頼を置いている同期に出来上がった台本第二稿を確認してもらいました。
後、つい最近、話に出てくる女性のモデルを同期の一人に変更したので、その子にも経験談を語ってもらいました。
多分他にもいろんな人の意見をもらうとは思います。
一人で作る台本よりも、いろんな人の力を借りた台本の方が絶対に面白くはなるし、僕は自分一人で何かを作りたいみたいな気持ちは毛頭ございません。
いろんな人の意見を聞いた結果、まとまりがなくなるとかいうこともございません。藤井は違うと思った意見を遠慮なく却下するので、全くそんな心配はございません。
あるのはただ一つ、「お客さんを満足させる!」それのみ!
どんな時も常に、「お客さん目線を大切に!」
前職の行動規範とやらの1つが、辞めてから1年以上経った今になって、より大切だと感じている。
お客さん目線。みんなも大切にしていきましょう!
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