見出し画像

『池上彰と考える、仏教って何ですか 文庫版』(池上彰 著)

【内容】
仏教にまつわる疑問、基礎知識について池上 彰による解説本。
後半は、チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ法王との仏教についてインタビューとなっています。


【感想】
普段、様々な事情をわかりやすく解説している池上彰ということで、短い文章でわかりやすく簡潔にまとまった本でした。
ただ、本職として仏教を勉強している人間ではないので、内容的には浅いように感じました。

そこら辺の本としての弱さを、後半のダライ・ラマへのインタビューという形で補おうという著者本人、或いは編集者の配慮を感じました。
著者自身が現在の日本の仏教に懐いている疑問や懐疑を、インタビューという形で提示しているというのも、批判を浴びない形での意見表明という手法と感じました。

そういえば、社会問題を取り扱うジャーナリストの人たちが、高齢になると死や宗教を取り扱う連載や書籍を発行するようになる傾向があるような気がします。
親や身近な友人の死などを死を通して、自身の死や生について問い直す機会などが増えて行くことも、そうした傾向の原因なのかも知れないと感じました。

※見出し画像は、生成AIで作成しました。

https://www.amazon.co.jp/池上彰と考える仏教って何ですか-文庫版-池上彰/dp/4864103720?nodl=1&dplnkId=e65928bd-65dc-43b8-baea-304d6304169f

この記事が参加している募集

読書感想文

わたしの本棚

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?