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人生は、「席替え」だと思う。

小学校、中学校、高校と、必ず席替えがあった。
好きなあの子や仲の良い友達の近くになれるかな。
後ろの席だと落ち着くんだけどな。
窓際だったらなお良し。
最前列や真ん中の列の席は、最悪だぞ。

席替えひとつで、色々な感情が押し寄せてきた。どきどきした。

僕の通っていた学校の席の決め方は
クジがほとんどだった記憶があるんだけど、
厳密にどう決めていたかは正直覚えていない。

クジ引きが行われて、席を確認する。
「おお!○○ちゃんの真後ろで、
しかも後ろから2番目の席、めっちゃラッキー!」

35人程度の配置が変わったというだけなのに、
クラスの雰囲気さえも変わったかのように感じる
「席替え」というミニ行事。

たかが席替え、されど席替え。

良い席であればあるほど、
単純なもので、学校に居るのが楽しくなる。

後ろの席だと、先生に隠れて
こっそり漫画を読んだり、早弁したり、
前の席に座っている好きな女の子の後ろ姿をじいっと
眺めているだけで、ただただ、幸せなのだ。
「きれいなキューティクルの髪だなー」とかずっとまどろみ考えている。

逆に一番前の席にでもなったりしたら、本当に落ち着かない。
授業中はいつ先生に振られるかわからないから、
居眠りすら迂闊にできない。


しっくりくる席と、そうでない席というのがあるのだ。
不思議なものだ。


大人になってから、
「席替え」という行事はなくなったけれど、
(僕の場合、席替えのある会社には勤めていなかった)
人生は、この「しっくり」を求めて歩んでいる気がするのだ。

しっくりくる職場、
しっくりくる住まい、
しっくりくるパートナー。

人生にはいろんな「しっくり」があって、
かつての「席替え」のようにクジで決められるわけではなく、
自分で考え、選ぶことができるようになった。

だからこそ、
もし今「しっくり」きていないことがあるのだとすれば、
どうすれば「しっくりくる」のか考え、行動を取るべきなのだ。
しっくりきていないのに、そこに居続けているのは、
短い人生において怠慢以外のなにものでもないと思う。



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