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#1406 構成主義と認知主義の授業観の違い

今回は、「構成主義」と「認知主義」における授業観の違いをまとめていく。

以下に、ざっとその要素をまとめる。
※前者が「構成主義」、後者が「認知主義」である。

問い(正解が1つではない、正解があるとは限らない)⇔発問(正解が存在する)

納得解⇔正解

概念⇔事実

探究学習⇔一斉授業

看破⇔網羅

コンピテンシー⇔コンテンツ

協働(正解がないので協働が必須となる)⇔個人(自力解決できる)

抽象⇔具体

哲学(思考し続ける)⇔科学(結論を導く)

思考力・判断力・表現力⇔知識・技能

パフォーマンス課題⇔ペーパーテスト

形成的評価⇔総括的評価

経験⇔暗記

真正・生活⇔教科書

ファシリテーターとしての教師⇔ティーチャーとしての教師

自己調整(正解がないから自己調整が必要)⇔受け身(指示待ちでOK)


以上が、「構成主義」と「認知主義」における授業観の要素の違いである。

近年、大切にされてきている「問い」「探究」「コンピテンシー」「協働」「形成的評価」「真正」「ファシリテーター」「自己調整」という言葉が並んでいることがわかる。

これらはまさに、「構成主義」に裏打ちされた考え方なのである。

これからの時代における教育では、「構成主義」を第一としなければならない。

「認知主義」における授業観のままでは、これからのVUCAの時代を乗り越える人間を育成していくことができないのである。

ぜひとも、「構成主義」の考え方を念頭に置いて、授業をデザインしていきたい。

では。

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