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山本てら
2023年4月21日 09:22
狂ほしき夏の笑みかな春の暮行く春やまだ伸びきらぬ襞ひとつ言の葉に托せばつらし春の果
2023年4月19日 09:24
中央と名のつく町の蛙かな懐におばあちやんといふあたたかさ友の目に魂すすぐ春光や
2023年4月18日 09:17
草陰の蛙うごかす芭蕉かな シュレーゲルアオガエルの生息地に行ったが、鳴き声は聞こえても姿は見えない。 他のカエルも、その存在を音を頼りに知るのだとしたら、松尾芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」は、鳴き声が水の音とともに途絶えて静寂が訪れたので、飛び込んだかどうか(見えていないので)定かではない蛙を、想像上の古池に飛び込ませたものなのだろう。 おそらくすべてはフィクションなのだろうが、蛙といえ
2023年4月17日 09:13
かくばかり日がな目映ゆき山吹や山吹や手折るそばから散り果ててほろほろと山吹色の涙川
2023年4月14日 09:50
竹の秋黄なる花かと腰しなる竹の秋花と見ゆるは病かな国中の森燃ゆるかも竹の秋*竹は春に枯れるので「竹の秋」は春の季語。しかし、遠目から見ると、天狗巣病(ホルモンバランスの崩れによって発生する病気)に侵されているのを、枯れている(もしくは花が咲いている)と勘違いしてしまう場合もあるらしい。「近年、特に竹の手入れが行き届かなくなり竹林全体の活力が弱くなっている所で多く見かけ」るとのこと。
2023年4月13日 09:26
蒲公英をよけて鴉の散歩かな春塵や鴉かはらず首かしげ長閑さや鴉スパイスひとつまみ
2023年4月12日 09:34
生まれたての葉音もろとも遊びけり躑躅の葉ぺとぺとつけて来るふたり雪柳のまぼろしかもよ小手鞠や
2023年4月11日 09:09
手を引かれ木香薔薇の帳へと木香薔薇ふれずに甘く囁きていとけなき木香薔薇の誓ひかな
2023年4月10日 09:16
ふるさとを此処と定めん残る雁追ひ風にとどまる雁の孤高かな旅も夢も互角なるべし春の雁
2023年4月9日 09:35
桜蘂ふるふるまさに頃あひと夢果てて吠えながら落つ桜蘂桜蘂ふりて今はのほむらかな*写真は以下の記事よりお借りしました。
2023年4月8日 09:07
一夜にて山ぬりかへし春嵐いちどきに花の葬送春あらし春嵐去ればスーラの在りし跡
2023年4月7日 09:08
鬱金香今際にかつと見開きてチューリップ万事休すの艶姿牡丹百合みだれていよよ開眼す
2023年4月6日 09:41
薄藍に影しみ出でて朧月池の面につつましげなり朧月大人への船出ひそけき朧月
2023年4月5日 09:18
花過ぎの門をよいこらランドセル花過ぎを切りのよきとはいかなること花過ぎて躑躅の結婚前夜かな