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【短歌】心中列車5首

どこへでも連れて行つてよ貸切の急行列車に 
肩を並べて

底のなきプラットホーム踏み出せば手と手はなれて飛ぶ走馬灯 

君の手で引きはなさるる残酷をわれは願つて
ゐたかもしれず

恋といふときには甘き苦しみを逃れ水面の泡沫となる

やすらひを与へ給ひし君をのせ列車の音はやがて果てたり




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