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マガジン限定記事「復讐の旅は終わり、それでも人生は続く」

 私のメールボックスに、大学生から一通の手紙が届けられていました。

 切羽詰まった感情がありありと綴られたそのお手紙は、先の見えない迷路に入り込みながら、それでも答えを探してもがく若者の叫びが込められている――そんな風に感じました。

 内容が内容なだけに、アンサーをどのように書いてよいのか悩まされましたが、自分なりに真摯に向き合い、彼に言葉を届けたいと思います。

白饅頭さん、
突然のメール失礼します。
マガジンで記事のネタに採用してもいいので
どうかお返事を書いていただけますか。

白饅頭さんはhttps://x.com/emi_22_24/status/1717686694152175680
このポストを読まれましたでしょうか?
これは某新聞の人生相談の切り抜きなんですが
私が書いたのかと思うくらい私と同じ気持ちでした

私もいま大学4年生で、何もやる気がなく
単位を取れずに2回留年して今年どうにか卒業までたどり着きそうですが
就職活動もろくにしていなくて(登録はしましたが一社も受けてません
しかし、就職せずにやりたいことがあるわけでもなく
このままだと卒業後はニートが確定しています

浪人して留年してニートになってしまう
自分のことをどうしようもない屑だというのはわかっています
が「こうなったのは親のせい」という気持ちがあり
頭でごちゃごちゃと考えているうちに一日が終わってしまいます
そして何も動き出しません
最近は毎日がこの繰り返しです

親は教育熱心な人だったんですが、
私の成績が上がらなかったある時
私の努力を「結果の実らない努力はそんなものは努力とは言わないからね」と
言ったことに深く傷つき、
いまもそのことばが頭から消えません

その言葉を言った時の親は軽い気持ちで激励するつもりでいったのかもしれませんが
私のなかには中学の頃に言われたその言葉が今もずっと
心の中に残って親への「嫌い」という感情になっています

でも過去のことでいつまでも根に持っていては駄目だということもわかっています

白饅頭さん、
それでは、私はどうするべきと思いますか?
率直にお聞かせください。

よろしくお願いいたします。

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