マガジンのカバー画像

恋の思い出

4
今までの恋の思い出日記をまとめています。
運営しているクリエイター

記事一覧

東北から上京した女子大生が人を好きになることを学んだ話

東北から上京した女子大生が人を好きになることを学んだ話

10数年前とある東北の片田舎から大都会に進学してきた私は、高校時代熟読していた原宿系ファッション雑誌の中でしか見たことなかった数々の憧れのショップに自分がいとも簡単に足を踏み入れることのできる暮らしに静かなる興奮を覚えていた。

当時初めてのアルバイトで稼いだ大金に戸惑いながらも、毎日私服で自己主張に勤しむ生活に金銭感覚がバカになっていたため季節が巡る度に大量のファッションアイテムを買い漁っていた

もっとみる
居心地のいい場所を探す

居心地のいい場所を探す

大学をまもなく卒業する3月、ルームシェアというものを始めた。このお話は若かりし日のトガった思い出のほんの1ページ。

いきさつきっかけは私の思い付きで、ゼミの同期2人に提案したことが発端。2人は実家暮らしで、それぞれが4月からの生活に不安を抱えていた。それは私も同じことで、大学院の夏入試に失敗し自信を失い田舎の親には院の費用はとても負担できそうにないと告げられ、今さら就職先も見つけられず何なら不安

もっとみる

叶わなかった恋愛感情の行く先2

前回の1では、オクダさんに告白するも「友だちでいよう」と告げられ

その後、実現不可能な“恋人同士”への気持ちを昇華させて
“人として尊敬されたい”という方向へのシフトを決意した-
というところまで書きました。

ちなみにそこまでが大学生の頃のことでした。

距離をおきたい…その後つまづきながらも一応社会人になった私は、少し自分に自信が持てたこともありオクダさんを飲みに誘いました。
その夜はいろい

もっとみる

叶わなかった恋愛感情の行く先1

「私はそうじゃないから 付き合えないよ」
すごく好きだった人に意を決して告白、そして玉砕。「でも…」

「一緒にいようよ。好きだし」
彼女の好きというのは、友だちとしての“好き”。私の好きは“恋人になろう”の意。
大好きで大好きで告白した人に、友だちとして一緒にいようと言われて否定できるほど当時の私は強メンタルではありませんでした。

この告白相手はオクダさん(仮)。学校でもバイトでもない場所で出

もっとみる