#291 どうして”不義理”はダメなのか
さて、今日のテーマは「どうして不義理はダメなのか」です。
人間関係でたまに出会う”不義理”。
大きなことから小さなことまで、人間関係にはたくさんの義理があるので、全てを守っていてはやっていけません。
でも、多くは守れた方が良いですし、これは、その人の倫理観みたいなものが現れることでもあります。
社会における「正しさ」とはなんでしょうか。
そこから考えていくことが必要になります。
自己紹介とお知らせ
僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。
このnoteでは、幸せな生活の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
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それでは本題に入っていきましょう。
”義理” と ”不義理”
「義理」とは、「人として守る正しい道」のことを指しています。
とても壮大な言葉ですよね。
「人としての正しさ」って、いったい誰が決めているんでしょうか。
人はそれぞれ「正しさ」を持っています。
生まれた環境やこれまでの人生で得た経験などから、「これが正しいんだ」という「正しさ」が形成されていくので、「同じ正しさ」を持つこと自体が難しいです。
例えば、家族には独特のルールみたいなものがありますよね。
帰ったら手洗いする
食器は自分で片付ける
食事中はしゃべらない など
こういった、家族の暗黙のルールは、その人の価値観などにも大きく影響を与えると思います。
ただ、ある家族にとっては当たり前のことも、そうじゃない家庭もあるわけです。
そうなってくると、育った環境の違いから、別の価値観を持つということになります。
社会に出れば、この「正しさ」がいかに人によって違うか思い知らされます。
そのときに、相手の「正しさ」を否定したりしてると、対立が生まれるわけです。
「人として守る正しい道」とは言ったものの、正しさを見つけること自体がとても難しいですよね。
そう考えていくと、「不義理」とは一体なんでしょうか。
「不義理」は「義理を欠くこと」になります。
先ほどの話では、「人それぞれ正しさ」があって、社会に出れば「正しさの違い」に出会うことになります。その正しさを否定し合えば、それは「対立」となります。
これって、「不義理」は「対立」と同じような言葉、もしくは、そこにつながる要因でもあるということですよね。
「正しさ」は人それぞれであることを認めず、
「自分のこの意見は正しいんだ!」
そう頑なに思ってしまうことこそ、”不義理” につながっていく可能性が高いということになります。
「不義理は対立を生む可能性がある」
これこそ不義理がダメだとされる理由だと思います。
”不義理” を回避するためには
ただ、現在の社会の中で万人が「まあ、それは共通の正しさだよね」と認識している ”一定のルール” は存在します。
その一定のルールを守れなかったときに、人はよく「不義理だ」と感じることがあります。
貸したお金を返さない
借りた恩を仇で返す
相手の都合を考えない
裏で人を陥れる
これらは社会一般において、共通で認識される正しさの一例です(絶対ではない)。
自分の正しさを強く主張しすぎたばかりに、大多数の人が賛同しないことを行なってしまっている可能性があり、それこそ ”不義理” だと感じる人が多いと思います。
”不義理” を行うと、その先には「対立」が待っています。
その内容が社会一般的な正しさに関わるものであれば「信頼を失う」ということになりかねないので気をつけないといけませんよね。
そのため、
相手の話をちゃんと聞く
相手の価値を理解する
相手を無闇に否定しない
自分の価値も疑う
といった姿勢を持つことで、”不義理”の可能性を減らすことはできると思います。
ただ、こういったことは回避しようもないのも事実です。
社会的なルールも、失敗を通して確認することができたりします(自分はそうでした)。
落ち込むだけではなくて、「失敗から学ぶこと」も今後の”不義理” を回避するためのテクニックかもしれません。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
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ではまた。
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