小海

物を書いたり電子遊戯をしたり無機物を愛したりする雑食動物です。

小海

物を書いたり電子遊戯をしたり無機物を愛したりする雑食動物です。

最近の記事

文章力維持訓練

梅雨明けもまだだと言うのに、ただ1匹気が早く羽化して鳴く蝉と、時折吹く涼しい風に釣られて、気持ちは夏を通り過ぎてもう晩夏も晩夏で終わり頃の少し夏を惜しむ感覚を覚える、やはり気温、風、音と言うのは季節を表す上で、この上なく大切な事だと実感する そう考えると、日本人の虫の音を風景音として捉える感覚は非常に素晴らしい感覚だと言えると思う、諸外国の方々はどうやら虫の音は雑音と捉えるようで、そこに風情を感じることは無いのだとか、なんとも勿体ない。 まぁ、しかし人間どの国に生まれよう

    • 予言者という言葉

      久しぶりにnoteを書いてみようかとでも思って今回去年ぶりに筆を執る、書くべきことは身近にゲームの「サービス終了」という昨今の時代を表すような出来事。 表題の「予言者」という言葉は些か私にとって特別でありかけがえのないもの思い出への入口でもあるのだ。 予言者育成学園~Fortune Teller's Academy~私たちが使ってた通称は"FTA"どんなゲームだったかと言うと、日本の、世界のこれから起きるであろう出来事がどのような結末を、どのような結果を迎えるかというのを

      • 毎日?小説 7日目

        外に出た瞬間、秋だ!と思った。雨と曇の土日を抜けてスイッチを切り替えたように肌に伝わる空気が違う。嬉しくある反面、夏の終わりを毎年当たり前のようにあった年中行事を体感せずに迎える秋は少し違和感さえある 思いを馳せるのは去年の事か、いや違う年中行事を生活の中で体感しながら過ごした夏は2・3年も前の事になってしまいそうだ。 その2・3年の間に色々あったのだから。 「人生何があるか分からない」これは身をもって体感した事、想定を超えたことが起こる可能性はいつ何時でも必ず確率とし

        • 毎日?小説 6日目

          流れる景色は好きだけど変わる景色はあまり好ましくない。変わる風景は好きだけど、変化する景色は寂しさを覚える。 一見同じような言葉の繰り返しだけれど、ここに込めた意味というのは全く違うものであって、端的に言ってしまうと 流れる景色、変わる風景、この2つは自分が動的に見ている景色を表しているという事だ例えば、列車に乗りながら、車に乗りながらと言った具合に。 そうするとその後に続いてくる言葉に込めた意味というのは自分が静的に見ている景色ということを表していて 変わる景色はあ

        文章力維持訓練

          毎日?小説 5日目

          随分と間が空いてしまった、それと言うのも書くことに関して頭に思い浮かぶ物が、書けるようなテーマのものが浮かんでこなくなったのが、原因だったりするわけだけれども。 毎日書くなんて言うのは土台無理な難題な訳でこうして再び筆を取っただけ、偉い!と自分の中で言い聞かせている今日この日。 再び筆をとったということは、テーマになりそうな思いが浮かんだという事。だけれども今日の書き出しがこれだから、思い浮かんだことは明日にでも載せようかと思う。 唐突な話題変換なんて言うのは、普通の日

          毎日?小説 5日目

          毎日?小説 4日目

          歩道の横のちょっと高くなった縁石に小学生の男の子が座って肘をついている、大方目の前の横断歩道を渡りたいから待っているのであろうが、車の流れが多い道で歩行者用信号が青になるまで、まだ幾分か余裕がありそうだ。 そんな景色を横目に彼の前を自転車で通り過ぎる、今日1つの遊園地がその幕を下ろすと聞いて、思い出の豆汽車だけでも見れればと思って自転車で走る距離にしては少し遠い距離の、帰り道の真っ最中だったりする。 今日は朝から雲が多くて、午後に入っても雲が多い空が広がっていた、「折角だ

          毎日?小説 4日目

          毎日?小説 3日目

          さっきまで部屋をきつく熱していた夏の午後の日は大きな鉄床雲の上辺にその姿を隠して、隠れた雲その周りを光り輝かせている 雲の直下ではさぞ雨が強く降ってるんだろうなぁと思いながら、日差しから逃れて涼しくなった外にでる 改めて空を見上げると太陽が隠れた雲の大きさは視界の一面に入る程大きくて、この日陰がどこまで続いているかも気になる所だ そんなふうに考えながら歩いて少しのところにあるコインランドリーの乾燥機に洗濯物を取りに向かう、いくらカンカンに晴れていてもベランダが日陰になる

          毎日?小説 3日目

          毎日?小説 2日目

          駐車場の隅に転がった小さい小さいサンダルが寂しげに存在感を放っている。多分持ち主に置いていかれたのであろうが 駐車場の片隅に転がった、小さな片方のサンダル、というワードからそこはかとなく不穏な空気が感じ取れるのは、私だけではないはず。 そんなことを考えながら、車の鍵が開くのを待つ夏の日の午後、駐車場の中の木陰とはいえどさほど密度も高くない葉の隙間から注ぐ太陽の光は、東京の建物を熱して地面を熱して、そこから放たれる熱で木陰ですらもただ暑い。 8月も残り少ない日数で、夜にな

          毎日?小説 2日目

          毎日?小説 第1日

          少し開いた窓から電車が繋ぎ目を踏んで走る音が間近に聞こえる。 窓の外の空の色は秋が近いと言うように、一片の雲もなく見ゆる限り晴れ渡っている。 後ろから照らしている陽の傾いた光は 夏の終わりも近い柔らかさを以てガラス窓に煌めきを与えている。 一昨日までの連日の気が狂うような暑さはここ数日でなりを潜め まぁ、これくらいならと思える気温の日が戻りつつある。 今年の初め日常の全てを壊した流行病は収まりつつあると発表がなされたが 未だ人々の警戒心は高すぎるほど高くて外出す

          毎日?小説 第1日