小海

物を書いたり電子遊戯をしたり無機物を愛したりする雑食動物です。

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物を書いたり電子遊戯をしたり無機物を愛したりする雑食動物です。

記事一覧

文章力維持訓練

梅雨明けもまだだと言うのに、ただ1匹気が早く羽化して鳴く蝉と、時折吹く涼しい風に釣られて、気持ちは夏を通り過ぎてもう晩夏も晩夏で終わり頃の少し夏を惜しむ感覚を覚…

小海
2年前

予言者という言葉

久しぶりにnoteを書いてみようかとでも思って今回去年ぶりに筆を執る、書くべきことは身近にゲームの「サービス終了」という昨今の時代を表すような出来事。 表題の「予言…

小海
2年前
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毎日?小説 7日目

外に出た瞬間、秋だ!と思った。雨と曇の土日を抜けてスイッチを切り替えたように肌に伝わる空気が違う。嬉しくある反面、夏の終わりを毎年当たり前のようにあった年中行事…

小海
3年前
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毎日?小説 6日目

流れる景色は好きだけど変わる景色はあまり好ましくない。変わる風景は好きだけど、変化する景色は寂しさを覚える。 一見同じような言葉の繰り返しだけれど、ここに込めた…

小海
3年前
2

毎日?小説 5日目

随分と間が空いてしまった、それと言うのも書くことに関して頭に思い浮かぶ物が、書けるようなテーマのものが浮かんでこなくなったのが、原因だったりするわけだけれども。…

小海
3年前

毎日?小説 4日目

歩道の横のちょっと高くなった縁石に小学生の男の子が座って肘をついている、大方目の前の横断歩道を渡りたいから待っているのであろうが、車の流れが多い道で歩行者用信号…

小海
3年前
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毎日?小説 3日目

さっきまで部屋をきつく熱していた夏の午後の日は大きな鉄床雲の上辺にその姿を隠して、隠れた雲その周りを光り輝かせている 雲の直下ではさぞ雨が強く降ってるんだろうな…

小海
3年前

毎日?小説 2日目

駐車場の隅に転がった小さい小さいサンダルが寂しげに存在感を放っている。多分持ち主に置いていかれたのであろうが 駐車場の片隅に転がった、小さな片方のサンダル、とい…

小海
3年前
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毎日?小説 第1日

少し開いた窓から電車が繋ぎ目を踏んで走る音が間近に聞こえる。 窓の外の空の色は秋が近いと言うように、一片の雲もなく見ゆる限り晴れ渡っている。 後ろから照らしてい…

小海
3年前
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文章力維持訓練

文章力維持訓練

梅雨明けもまだだと言うのに、ただ1匹気が早く羽化して鳴く蝉と、時折吹く涼しい風に釣られて、気持ちは夏を通り過ぎてもう晩夏も晩夏で終わり頃の少し夏を惜しむ感覚を覚える、やはり気温、風、音と言うのは季節を表す上で、この上なく大切な事だと実感する

そう考えると、日本人の虫の音を風景音として捉える感覚は非常に素晴らしい感覚だと言えると思う、諸外国の方々はどうやら虫の音は雑音と捉えるようで、そこに風情を感

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予言者という言葉

予言者という言葉

久しぶりにnoteを書いてみようかとでも思って今回去年ぶりに筆を執る、書くべきことは身近にゲームの「サービス終了」という昨今の時代を表すような出来事。

表題の「予言者」という言葉は些か私にとって特別でありかけがえのないもの思い出への入口でもあるのだ。

予言者育成学園~Fortune Teller's Academy~私たちが使ってた通称は"FTA"どんなゲームだったかと言うと、日本の、世界のこ

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毎日?小説 7日目

毎日?小説 7日目

外に出た瞬間、秋だ!と思った。雨と曇の土日を抜けてスイッチを切り替えたように肌に伝わる空気が違う。嬉しくある反面、夏の終わりを毎年当たり前のようにあった年中行事を体感せずに迎える秋は少し違和感さえある

思いを馳せるのは去年の事か、いや違う年中行事を生活の中で体感しながら過ごした夏は2・3年も前の事になってしまいそうだ。

その2・3年の間に色々あったのだから。

「人生何があるか分からない」これ

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毎日?小説 6日目

毎日?小説 6日目

流れる景色は好きだけど変わる景色はあまり好ましくない。変わる風景は好きだけど、変化する景色は寂しさを覚える。

一見同じような言葉の繰り返しだけれど、ここに込めた意味というのは全く違うものであって、端的に言ってしまうと

流れる景色、変わる風景、この2つは自分が動的に見ている景色を表しているという事だ例えば、列車に乗りながら、車に乗りながらと言った具合に。

そうするとその後に続いてくる言葉に込め

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毎日?小説 5日目

毎日?小説 5日目

随分と間が空いてしまった、それと言うのも書くことに関して頭に思い浮かぶ物が、書けるようなテーマのものが浮かんでこなくなったのが、原因だったりするわけだけれども。

毎日書くなんて言うのは土台無理な難題な訳でこうして再び筆を取っただけ、偉い!と自分の中で言い聞かせている今日この日。

再び筆をとったということは、テーマになりそうな思いが浮かんだという事。だけれども今日の書き出しがこれだから、思い浮か

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毎日?小説 4日目

毎日?小説 4日目

歩道の横のちょっと高くなった縁石に小学生の男の子が座って肘をついている、大方目の前の横断歩道を渡りたいから待っているのであろうが、車の流れが多い道で歩行者用信号が青になるまで、まだ幾分か余裕がありそうだ。

そんな景色を横目に彼の前を自転車で通り過ぎる、今日1つの遊園地がその幕を下ろすと聞いて、思い出の豆汽車だけでも見れればと思って自転車で走る距離にしては少し遠い距離の、帰り道の真っ最中だったりす

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毎日?小説 3日目

毎日?小説 3日目

さっきまで部屋をきつく熱していた夏の午後の日は大きな鉄床雲の上辺にその姿を隠して、隠れた雲その周りを光り輝かせている

雲の直下ではさぞ雨が強く降ってるんだろうなぁと思いながら、日差しから逃れて涼しくなった外にでる

改めて空を見上げると太陽が隠れた雲の大きさは視界の一面に入る程大きくて、この日陰がどこまで続いているかも気になる所だ

そんなふうに考えながら歩いて少しのところにあるコインランドリー

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毎日?小説  2日目

毎日?小説 2日目

駐車場の隅に転がった小さい小さいサンダルが寂しげに存在感を放っている。多分持ち主に置いていかれたのであろうが

駐車場の片隅に転がった、小さな片方のサンダル、というワードからそこはかとなく不穏な空気が感じ取れるのは、私だけではないはず。

そんなことを考えながら、車の鍵が開くのを待つ夏の日の午後、駐車場の中の木陰とはいえどさほど密度も高くない葉の隙間から注ぐ太陽の光は、東京の建物を熱して地面を熱し

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毎日?小説 第1日

毎日?小説 第1日

少し開いた窓から電車が繋ぎ目を踏んで走る音が間近に聞こえる。

窓の外の空の色は秋が近いと言うように、一片の雲もなく見ゆる限り晴れ渡っている。

後ろから照らしている陽の傾いた光は

夏の終わりも近い柔らかさを以てガラス窓に煌めきを与えている。

一昨日までの連日の気が狂うような暑さはここ数日でなりを潜め

まぁ、これくらいならと思える気温の日が戻りつつある。

今年の初め日常の全てを壊した流行病

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