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メーリングリストで紹介先を探されている医師の先生方へ

長文になりますので、まずは先にお願いを書かせていただきます。

希少疾患や小児疾患を専門にしているクリニックの先生方へ

・ご自身のサブスペシャリティ登録
・先生のいつもの紹介先の登録

を以下のサイトでお願いしたいです


メーリングリストの素晴らしさ


私は眼科医ですが、眼に関すること全部に精通しているわけでは有りません。そういった際にメーリングリストに入って勉強させてもらっています。メーリングリストのやり取りでよくあるのが「XX(という疾患)の患者さんがAA県BB市に引っ越しされますが、その近隣で経過を見て頂ける先生をご存知ないでしょうか?」というメールです。 
そして大抵の場合、どなたかのメールで解決してめでたしめでたしとなるのです。つまりお困りの先生は情報をPULL出来たのです。これはメーリングリストの素晴らしい点です。

PULLでなくPUSHで、TPPI問題

しかし、僕のように押しの弱い人はそういったメールを出せないので、情報をPULL引き出すことが出来ないのです。どなたかの書かれたメールが送られてきたものをみて、「なるほどなるほど」と思うのです。つまり、PUSHされてきた情報を頂くのです。
もちろん、「患者さんのために情報を積極的にPULL出来ずに、消極的にPUSHされた情報を待っているだなんて、医師としてどうなんだ井手くん!どんっ(机を叩く音)」という音が聞こえてきます。

しかし、多くの先生は通常転居される患者さんの紹介先を毎回PULLしている方は少ないと思います。

理想的にはそうすべきだと思いますが、現実的には出来ないのです。これをTPPI問題と言われています(私命名) 
Theoretically Possible, but Practically Impossible(TPPI)です

この記も書きましたが
「理論上は出来ても実際には出来ないこともあるんです。理論上はオリンピック選手にもなれますし、あの芸能人とも結婚できます。宝くじも確率から考えると買い占めたら一等も当たるんです。しかし、実際は出来ない もしくは しないですよね。」

情報も理論上はPULL出来ても、実際には毎回はPULLしないのです。

*PUSHとPULLについてはここにも書いております

現実解は?


金は天下のまわりもの、と言われるように。紹介先DR情報は天下の周りものなのです。こういった自分のもつ紹介先情報を提供する先生方が全国にいらっしゃれば、困ったときに検索という気楽なPULLの方法で患者さんのためになるのです。PUSHを待つだけでは駄目ですが、タイムリーに情報をPULLするのもできないので 間接的にPULL出来るシステムの利用をしてほしいというのが紹介先登録プロジェクトです。

特にマイナーな分野ほど良いです


その診療科の中でも多くの先生が診療できる分野については 引越し先でも受診先を探すのにそこまで苦労することはありません。

しかし、診療科の中でも多くの先生が専門性を持っていないサブスペシャリティに関しては同じ診療科であっても少し地域を越えると探せないのです。

先生方がおもちの紹介先情報にには非常に価値があるのです。「そんな クリニックや開業医の情報なんか大切?」と思われるかもしれませんが、それこそが世の中に存在しない情報なのです。

専門医とは?

神の手やスーパードクター、学会でご活躍されている様な先生は簡単にみつかります。しかし、定期的な経過観察の必要な患者さんはそういったところに受診が必要でしょうか?多くの場合には 地域のクリニックで一般的なそのサブスペシャリティの専門性があればそこがベストなのです。

大きな病院に行けば「地元で診てもらってください」と残念ながら言われます。
・病院の機能すみわけ
・逆紹介率での病院評価
・働き方改革

などで大きな病院では経過の落ち着いた患者さんは受診しにくい状況になっているのです

厚労省もしているように専門医は「それぞれの診療領域における適切な教育を受けて十分な知識・経験を持ち、患者から信頼 される標準的な医療を提供できる医師」と定義。(「神の手を持つ医師」や「スーパードクター」を意味するものではない。)と記載があります。


希少疾患・小児疾患

特に希少疾患や小児の病気の場合にはその診療科の医師も医師も実は探せないことが多いのです。 そういった観点で希少疾患について調べていた際に素晴らしくまとまった資料を見つけました

武田薬品工業様のPDF資料ですが

・時間の問題
・診断制度の問題
・はしご受診の問題


改めて、希少疾患や小児疾患を専門にしているクリニックの先生方へ

・ご自身のサブスペシャリティ登録
・先生のいつもの紹介先の登録

をお願いしたいです

希少疾患や小児疾患薬を扱う製薬企業の方へ

製薬企業間の自主規制でなかなか自由な広報活動などを行えないのは重々承知しておりますが 、医師の方への声掛けなどをお願いできないでしょうか?

下記のサイトへの登録をよろしくおねがいします



今日はここまで

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