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#63 『ユーモア』の啓発

2024年5月某日

ゴールデンウィークも最終日、少し間をもって内省できたことから、色々と自分の考え方を整理できた気もする。頭もスッキリして、よかった。やはり、日々の忙しさに忙殺されていると、「アウトプット偏重」な仕事の仕方になってしまって、ユニークなアイデアを新しく着想する力が下がってしまう。「インプット」「じっくり考える」「アウトプット」のバランスを、今一度意識したい。

さて、ユニークなアイデアを考えたり、実行する事が楽しいのはいうまでもない。一方、地域活性化事業の領域では、ユニークなものが、必ずしも好意的に受け止められるとは限らない。「いやあ、それは過去に例がないですねー。」とか「私は面白いと思うのですが、上長が少しびっくりしてしまうかもしれません。」などは、誰しもが会議の場で聞いた事があるセリフではないだろうか。

確かに、地域の政策として事業を実施する場合、税を扱っていることから、広くわかりやすい企画であることが望ましいことは理解できる。一方、市場の立場に立ってみると、「何ひとつ尖っていない、凡庸なもの」に魅力を感じる人は少ないだろう。このことからすると、地域活性化の事業企画において、ひとまず一歩目として目指したいのは、「大枠を押さえた手堅い事業でありつつも、要所で遊びが効いている。」みたいな、「ユニークさ」を忍ばせる技術の向上である。「ステルスユーモア」である。

そんな感じで、事業を組んでいくことは、検討のプロセスにおいて、自治体側の担当者を含めて楽しくなっていくはずだ。「次の企画はどこまで遊ばせましょう。こんなのどうですか。」などと、なんなら原課からアイデアが出てくる状況になったら、アウトカムとしてはご立派なものである。数年後、その担当が出世したら、もっと組織の上流から「ユニークさ」が降りてくることとなる。

ものごとには段階やグラデーションがあると思う。行政が絡む仕事は、多く「遅い」とか「堅い」などという評価を受けがちであるが、そのしくみの中で戦っている優秀な若手も多い。彼らを鼓舞し、一緒に「うまくやる方法」を考えていきたいものである。

ほなら。

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