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アート感覚の学び舎『セレマ学院』

『セレマ学院』へようこそ。
まず最初はここを訪れた方に、『セレマ学院』とは何かについてご説明させていただきます。

『セレマ学院』とは豊かで充実した人生を送っていただくことを目指して、アートに対する感覚を高めていく学び舎をイメージしています。
「アートがわかれば人生は豊かで幸福になり、もしかしたらビジネスにも生かせるかもしれない」というのが、私の考えです。

ですがちょっと待ってください。
アートってビジネスに関係あるのでしょうか?
アートは個人の趣味ではないでしょうか?
そもそもどうやって興味を持てばいいのでしょうか?

確かにそうですよね。アートなんて今まで一般にはあまり理解されていなかったですから。
それでは順番に説明していくことにしましょう。


“アート思考”への関心の高まり

世間では最近“アート”がブームになっているみたいで、書店に行くと初心者向けのアート関連本がたくさん並んでいます。
趣味として楽しもうという人のためでもあるでしょうが、色々調べてみると『アート思考』というものがビジネスに有益だという考え方から来ているようです。

この『アート思考』とは何でしょうか?
アーティスト(芸術家)の思考法を取り入れて柔軟な発想を促し、斬新なアイデアを生み出してビジネスに役立てようという考え方だそうです。
または経営者や企業トップの人は豊かな感性を持っていた方がいいとか、ビジネスばかりでなく人としての生き方にアートは不可欠だという考え方もあるみたいですね。

つまりアーティストのような感覚を身につけて、アート以外の場でも生かしていこうということのようです。
そうすることでビジネスや人生に大きなメリットが期待できるのだという思想だと理解してもらえばいいでしょう。

そもそもアートって何?

そもそも“アート”とは何でしょうか?
一般には“芸術”のことみたいに思われていますよね。ですがそればかりではありません。芸術とまでは言われていない創作物も“アート”だと思います。
漫画やイラスト、フィギュア、ダンスなどから、グルメや旅行、気の利いた会話やお笑い芸、オヤジギャグだって私は“アート”だと考えています。

“アート”とは何か漠然と「面白いなぁ」と感じるもの、感じることだと思うのです。
そこで人の想像力が刺激され、活性化することで何か変わった発想が生まれる。たまたまそれを仕事にできた人が“アーティスト”と呼ばれるだけなのです。

ただ『アート思考』のニーズとは日常的な興味以上のハイレベルな思考力を期待するものですから、「芸術を理解したいよね」という言い方になっているのだと思います。

欧米でのアートのあり方

ここでアート先進地域だと言われている欧米でのアートの受容のされ方を見てみましょう。

『オペラ』というジャンルを例に挙げると、オペラ劇場のある街では普通の職人さんとかでもオペラが好きだったりします。
またある程度のクラスの人にとってもオペラは一般的な教養であるばかりか、日々の娯楽として楽しまれています。

映画『プリティ・ウーマン』では娼婦を好きになってしまった実業家が
彼女をオペラに連れて行きます。
日本でこんな粋なビジネスマンはいるでしょうか?
しかも、彼女もまたオペラを理解するのです!

美術においてもヨーロッパには至る所に美術館や美しい教会、城郭、街並みが存在します。芸術家や工芸家も街々に工房を構えており、アートや芸術と生活は切り離されてはいません。ヨーロッパの人たちは日々美しいものに感性を刺激されながら暮らしているのでしょう。

彼らが『アート思考』に優れ、ビジネスや生き方に生かしているのだろうことは想像できますよね。そうして豊かに暮らし、成長し、ビジネスでも成功しているのでしょう。
ならば私たち日本人もできる限りそれを見習いたいものです。

アートを理解するのに必要なものは?

私は今後日本でもアートへの関心は高まっていくと思っています。
でも初めての人向けに“知識”を教えてくれるものは本やネット情報でたくさんありますが、“感動”を教えてくれるものはあまり見つかりません。
私はそのことがアートを近寄りがたいものに感じさせているのではないかと思います。
そして関心を持っているのにその世界に入って行くことができなかったり、今ひとつ楽しみ方がわからないという方も多いのではないでしょうか?

そうした人たちにいきなり「アート思考をしよう」と言ってもハードルが高いですよね。
それではまず何が必要なのでしょうか?
私が思うのはこういう感覚です。
「何これ!」
「きれい!」
「面白い!」
「そういう見方もあるのか…」
「私も感じてみたい」

まず興味を持って、楽しい気持ちになって、また味わってみたいと思う気持ちです。
私はこれを『アート感覚』と呼ぶことにしたいと思います。
芸術と親しむためにはまずこの感覚を学び、育てることが必要だと思うのです。

『アート感覚』を広めるために

私は『アート感覚』を広めるための下地に欠けているものがあるように思います。
それは“共感”です。

“知識”は比較的簡単に手に入ります。
「ルネサンスとは」
「ベートーヴェンとはこういう人」
「源氏物語のあらすじは」
でもそれでは興味は湧きませんし、難しいとついていけません。

最近ネット情報で増えているのは“感想”です。
「こんなところに行きました」
「とても楽しかったです」
一般の方からの発信、ブログやYouTubeやSNSに多いですね。
一見ホットな情報のように思えますが、実は済んでしまった結果を伝えているだけの内容が多く、私には“感動の抜け殻”のように思えてなりません。

それでは“共感”とは?
それは発信者の感動を皆さんにも追体験してもらえるような内容。それに触れてもらうことで、皆さんにも発信者の感動の何分の一でもいいから共に感じてもらうことです。

人は動機が無ければ動きません。人を動かすことは人の心を動かすことなのです。

『セレマ学院』が皆さんに伝えたいこと

『セレマ学院』とは運営者セレまさが日々感じた驚きや感動を、そのプロセスまで詳しくお伝えすることで、『アート感覚』の面白さを知っていただこうという試みです。

単なる芸術作品の説明だけでなく、その面白さをセレまさ独自の視点で解説していきます。
「へぇ~、そんな風に描かれているんだ。」
「なるほど、面白いね。」
そんな風に感じてもらえるような内容を毎回書いていくように頑張っていきます。

「知識」の部分は専門用語に解説のリンクを埋め込んでおきますので、適宜開いてみてください。
ただし専門的知識の解説は『セレマ学院』の目的ではありません。逆にある程度話について来てくださる前提で語っていく場面もあると思います。
そこでは短くてモヤッとした“感想”や“報告”のような記事は書きません。「私の場合、どんな風に感動したのか」を伝えていきたいと思います。

一応情報は調べてから書きますが、独自解釈な部分も多々あると思います。専門の方が読まれたら笑ってしまう珍解釈もあるでしょう。
それでも「私はこう感じて、感動したんだ。」という点をリアルに伝えていきたいと思いますので、躊躇なくじっくりと語っていくつもりです。
また文章も正直言って下手くそなので読みにくいと思います。その点は今後少しずつ直していきますので、私も皆さんと一緒に成長中ということでご容赦ください。

『セレマ学院』のモットーについて

ここでアイキャッチ画像に掲げられているモットーについてご説明をしましょう。
"fay çe que vouldras" 「汝の欲するところを為せ」
16世紀フランスの人文主義者で作家のフランソワ・ラブレーが著した小説『ガルガンチュワとパンタグリュエル』の中に描かれた『テレームの僧院』のモットーがこの言葉です。
そしてこのモットーを追求していこうとの考え方が『セレマ(Thelema)』と言われています。
つまり『セレマ』とは「意志」の意味。
ただ流されるように生きるだけでなく、自分で「楽しい」とか「やってみたい」とか思えることを選んで、実現していく人生をイメージしてこのタイトルを付けました。
主な話題は芸術関連になりますが、目指すところは「好きなことをとことん追求する」ということです。

大切なのは「関心を持つこと」それだけです。
そうすればきっと私たちは自由にやりたいことを実現して、なりたい自分になることができるはずです。
ですから「つまらない」「わからない」「私には無理」と投げ出さずに『アート感覚』の世界に足を踏み込んでみてください。
きっと面白い経験ができることは私が保証します。

 

お伝えしたいことは一旦ここまでです。
私が「伝えたいこと」を丁寧に(悪く言えば少ししつこくて、少し難しく)説明する理由については次の記事で書いています。
初めてここにいらした方はこちらも読んでいただけると嬉しいです。

※一般的な理解が得られていると判断される用語や説明、または画像の使用に関しては主に「Wikipedia」から引用せていただいております。

※参考動画は主にYouTubeのリンクを貼り付けています。オペラなどでは該当する場面から開始するように設定しておきますが、元動画はなるべく全曲版を使用します。「約何分間」と断りを入れていない場合は一旦曲の区切りや幕切れか、拍手があるところまで聞いていただいたら止めていただいて結構です。もしご興味が湧いた方は改めて最初からご覧ください。

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