4.国内学会発表
改めて,このマガジンを始めてみて色々とまとめにくいなと実感するようになってきた.
さて,今回は聴覚障害者の当事者研究における情報保障の4つ目である,国内学会発表についてです.
1. そもそも聴覚障害ってどういう障害?
2. 私が所属しているゼミでは?
3. 聴覚障害者の当事者研究って何かある?
4. 国内学会発表
5. 国際学会(国際会議)発表
6. 日本における学術手話通訳の課題
これまで私が国内学会にて発表したのは,
1. AAC研究会(情報処理学会アクセシビリティ研究会):3回
2. 情報処理学会全国大会:1回
の4回です.
特にAAC研究会は2015年に設立したばかりにも関わらず,
障害者や高齢者を支援する情報処理技術の研究開発を通して,だれもが積極的に参加できる社会の実現を目指すコミュニティ
とモットーにしているため,日本手話(日本語対応手話を主に)で発表することについてもスムーズに進めることができ,いつも研究進捗を発表する場をここにしていた.
他の学会と違い,発表申込する際に,”発表する際の配慮事項は何かございますか?”と記入できる項目があるため,気楽に言いやすいのもある.
その後に,研究会開催(運営?)担当から連絡があり,どうやって進めたいか確認される.基本的に情報保障として,研究会開催の前に要項論文の〆切があるため,それに合わせて,集めた要項論文をPC通訳や手話通訳へ資料提供として用いる.
勿論,守秘義務があるため,情報漏洩が生じないように対策されている.
また,その後に発表資料の提供,ライブ配信に関する配慮事項なども含めて連絡があり,それらに対する回答だけではなく,発表練習の動画も送付するようにしていた.
勿論,その後に発表本番までに修正点などもあるが,それらは発表本番の当日に手話通訳(読み取り通訳)との打ち合わせを通して,確認を済ませているため,これまで大きなトラブルは生じなかった.
ただ,手話通訳(読み取り通訳)は,学術通訳関連では人手不足であるため,どうしても止むを得ず,地域派遣になってしまうことがある.
その場合は,打ち合わせで,私が用いる手話表現や専門分野で用いる専門語などをメインに確認し,お互いにやりやすいように簡単なルールを決めておくことで,大きなニュアンスズレを防ぐようにしたため,聴衆への誤ったニュアンス伝達はなかったと信じたい.
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