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イギリスMBA留学中に肺炎になった話④(完)


前回の記事はこちら。




12.現在の症状

すごくよくXのDMで聞かれますが、2024/2/19(月)現在、咳とうっすい黄色い痰だけが残っています
安齋先生(日本人クリニックのオンライン診療の先生で安齋肇氏に似ているので安齋先生(仮))のオンライン診療を受けたところ、「肺炎あるある」らしいです。で、さらに曰く「高熱が長くてそれなりに体力を消耗してると思うので、くれぐれもポルトガル&ロンドン旅行ではしゃいで夜遅くまで遊ぶとか、火の通ってない魚介類は食べるとかしないでくださいね。それと、高熱が長すぎてホルモンバランスの乱れが発生してる可能性があるので、月経周期の乱れに注意してね。いつ来てもいいように予定を計画しときましょう。もし5月になっても来ない…になったら婦人科で相談して、場合によってはホルモン剤とかで周期リセットかな。」とのこと。いつ来るかわかんないなんて、そんな時限爆弾宣言…。治れば全てがハッピーハッピーハーッピーではないんですね。

13.周りへの感染対策

1/30(火)~2/9(金)まではまず、とにかくできる限り全ての人と会うのは避けました。看病しに行こうか、何か買って持っていこうかみたいな申し出はすごくありがたかったですが、全て断りました。なぜなら、これらの申し出を出してくれた人たちはみんな雑魚寝アパート生活だったりするので、ここで誰か1人でも感染すればあっという間に広がると考えたからです。安齋先生からのゴーサインが出る2/12(月)になるまでは高齢者や持病のある人と会うのも控えました

そして、寮のキッチンで食べ物や飲み物を回収するときはみんなが使いがちなお昼時や18時~22時の夕食時は避けました。寮のキッチンの冷蔵庫でモノを取るときはマスク着用でキッチンへGo。そのうえで、トイレ掃除用に買ったゴム手袋をしたうえで冷蔵庫を開け、冷蔵庫使用後は除菌ウエットティッシュで消毒していました。そして最後に、窓を開けて換気していました。

ごみについては、大きめのごみ袋を三重にかさねて、ごみを入れ、袋を閉める前にアルコール消毒スプレーをかけました。その上で、不衛生かもしれないですが、安齋先生のゴーサインが出るまでは捨てに行かず、ゴーサイン後に捨てに行きました

ここまで頑張って徹底した結果、誰1人も自分の周りに体調不良者を出さないことに成功。頑張ってよかったです。(そもそもここまで頑張らずとも、くたばる筆者が弱すぎる説もありますが….)


14.教訓

今回の教訓は主に3点。

①海外旅行保険には絶対に入る

これに関しては、国によってはイギリスみたいに国民皆保険強制加入があるかもしれないですが、たいていそういう場合の公立病院は混みあっています。そりゃあ、無料で治療が受けられますから。そのため、なかなか予約が取れない、アポなし突撃でも数時間待たされることは珍しくないです。そこで、プライベートクリニックを受診すると、公立病院と比較して早く受診できます。が、プライベートクリニックは馬鹿みたいに高いです。そこで海外旅行保険の登場です。何もないことが第一ですが、万が一の時のために入ることを強くおすすめします。もし筆者の状況で公立病院にすべて頼っていたら、場合によっては入院か死ぬかしていたかもしれません。
また、死にはしなくても費用が莫大になります。
私の場合、ギリ入院回避したはずなのにこれまでかかった費用は48万円ほどになりました。
(内訳: 病院代: 初診料8万円
再診4万円×8=32万円
薬代: 2万円
レントゲン検査代(予定): 5万円
交通費: 特殊なタクシーで救急病院往復のため1万円)
このあと少なくとも再診があと6回あるので+4万円×6回=24万円がここに追加されて、72万円ほどになりますね。

②(病院で何の診断もされてなくて)高熱が4日以上続いたら(持病のある場合は2日)救急車使ってでも病院へ!

高熱が4日続くのは安齋先生曰く「健康な大の大人の風邪では普通ない」とのこと。
ここで、安齋先生にせっかくなので後学のために高熱で救急車を呼ぶ基準を聞いてみました。曰く、「病院で何の診断もされてなくて、高熱が4日以上続いてたら救急車呼んじゃっていいかなと思う。持病があるとか妊娠している、出産したて、高齢者なら2,3日続いたらもう呼んじゃっていいんじゃないかな。あと、高熱と激しい頭痛、光がやたらと眩しく感じる、激しい嘔吐がセットなら脳炎だし、高熱と呼吸困難なら重い肺炎の可能性があるので、一刻の猶予もなく呼んだほうがいい。」とのことでした。ご参考までに。
何らかの縁ないしミスでこの記事に辿り着いた病院で何の診断も受けてない、高熱が4日以上(持病がある、妊娠中・出産して間もない方、高齢者は2日以上)続いているあなた、救急車を使ってでも病院いきましょう救急車はあなたがたのためにあります救急車は一時の恥ですが、救急車を呼ばずに耐えるのは人生悔いばかり残して終えるかもしれません。

恥ずかしいのは運ばれる時だけです。

③風邪(特に咳があって胸が痛いなど)のときは無理はしない

当たり前のことを言っていますが、何らかの縁ないしミスでこの記事に辿り着いたそこのあなた、風邪だけど納期が…で仕事しまくったり、筋肉が衰えるぜと言って激しい運動したりしてませんか肺炎なんて死なないし、肺炎になるのは持病持ちか年寄りだし、万一肺炎になったら学校とか仕事とか休めていいじゃんみたいな安直な考えを持っていたりしませんか?考えが甘いです。筆者はこれといった持病なし、妊娠してない、直近で出産もしてない20代で2回も肺炎になりました。伊達に日本人の死因3位ですからね。死にはしなくても、例えば熱が上がるときの独特の寒気、胸の痛み、抗生物質で胃腸障害とか解熱後の倦怠感、長引く咳や痰を体験したいですか?ここでYesと答えたあなたは考えが甘いか極度のドMなんでしょうかね。とにかく休みましょう。目には見えなくても体へのダメージは大きいので。あなたの元気が誰かの元気にもなりますし、社会を支えているということをお忘れなく…。

番外編:結婚はしなきゃ…

今回の肺炎騒動を通して、1人で生きていくことの大変さを知りました。洗濯、食事はもちろん物資が尽きてきたときの調達も1人です。解熱剤をぶち込んだり、27年の人生で身につけた火事場の馬鹿力でなんとかしてました。高熱でも1人、咳をしても1人、息切れしても1人ですからね。息を切らしながらやばい、フラフラすぎてもうこんな坂道歩けない…なんてしゃがみながら、ただひたすら気力のみで前進するみたいなこともありました。改めて、万が一の時に支え合える法的に認められた家族としてのパートナーが欲しいし、自分も相手を万が一の時に支えられる誰かのパートナーになりたいと思いました。MBA修了したら婚活頑張らなきゃ…。年収300万円以上でDVモラハラしない、37歳未満の男性を募集してます…。

15.最後に

卒論の文字数かよ…みたいな海外留学肺炎体験記をお読みいただき、ありがとうございました。ごめんなさい、筆者は無駄に文字数・語数書いてしまう癖があるので…。(クラスでのあだ名が語数の女王になったり…)

筆者の経験は長く辛く苦しいものでしたが、この経験が誰かの役に立てば…と願っています。なんならある種のトラウマ級になりそうな出来事でしたが、日本では感じられなかった人の温かみや健康に圧倒的感謝したくなる出来事でした。

クラスに東アジアや東南アジア出身学生が誰もいないので、たった1人の日本人はめちゃくちゃ目立つがゆえに大人数クラスでも先生に顔と名前を覚えられがちな筆者ですが、先生方には「留学生はただでさえ想像以上にエネルギーを使っているんだからね、母国と同じペースで暮らしていたら心身壊しちゃうからね、週1は何もしないリラックスする日をとってもいいかも。」なんて言われたり。
教会ではめちゃくちゃ(いい意味で)祈られてたようです。アフリカ系の他学部の留学生に泣かれました(彼女もまた幼少期に兄弟を肺炎で亡くしてるので)。

新学期の滑り出しが悪い出来事でしたが、反対にテストやレポート期間にこうならなかったことに感謝し、無理はしすぎずに残りのMBA留学生活を送りたいです。

今留学中の皆さんが健康で穏やかな日々を過ごされることを心よりお祈り申し上げます。

最後に、ここから先は写真とひとことだけメッセージがあります。今回の治療関連費用で海外旅行保険の適用外になってしまった金額援助、円安ポンド高物価高援助ということで投げ銭してくださる心優しい方々のご購入をお待ちしております。

それでは。



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