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<最新市場動向(2023/11)>新規求人から見える傾向

こんにちは。メーカー特化エージェント・タイズのnote編集部 川嵜です。
先日から、タイズの公式noteの運用を開始しております。

今回は新たな連載系のシリーズ<最新市場動向>をお届けします。

各社のキャリア採用が活発になっている昨今、メーカー転職市場がどのようになっているのか、当社の様々なデータをもとにお伝えしていきます。

今回は、日々企業様からお預かりしている求人の側面から、メーカー転職市場を見ていきます。(※2023年11月の1か月間でお預かりした求人を対象としています。)


機械系職種、IT系職種の比重が大きい

11月 新規求人データ 技術系

技術系の職種においては、機械系とIT系職種の比重が多い傾向となりました。これはここ数年続いている傾向となります。

※参考資料はこちらをご覧ください。

機械系職種…航空機関連の求人増加

機械系技術職とは、家電製品や精密機械、輸送用機器、産業用機械など、さまざまな機械製品の研究開発や製造などを行う職種です。

中でも11月の傾向としては航空機に関する設計職種の求人が目立ちました。

<求人背景>

コロナ禍が終息に向かう中で、旅客需要の回復から航空機の生産も増えてきているようです。

また、日本外交の緊張状態の中、防衛力強化の意識が高まっており、防衛省向けの製品開発,設計を手掛ける求人が入ってきております。

<求められる人物>

航空機関連の製品開発のご経験があればもちろん選考通過の可能性が高いですが、機械系の設計,開発経験があれば前向きにご検討いただけるかと思います。

自身の携わった製品が人を乗せて空を飛ぶということに魅力を感じられて応募する方も多いです。

<具体的な求人>

採用ニーズの強い機械設計エンジニアの転職については、以下の動画でも解説しています。ぜひご覧ください。

IT系職種…中長期ビジョンにDX推進を掲げる企業が積極採用中

IT系技術職とは、ITサービスを支える職種もしくはシステム開発や運用に必要な職種を指します。

11月の傾向としては、依然としてDX推進に関係する求人が多い状況です。
会社のビジョンとしてDX推進を掲げる企業様は、特に注力して募集をかけている印象です。

<求人背景>

DX推進を進める背景としては、各社いろいろな要因がありますが、大手企業でグローバルに展開しているメーカー様であれば、世界規模で拡大する市場に対応するため、効率的なデータ管理を急務としています。

そのほか、自社工場のモノづくりを見える化し、生産現場の課題解決に取り組みたいという背景から生まれる求人もございます。

<求められる人物>

DX推進となりますと、実際の業務では、対象となる部署とコミュニケーションを通じて、どのようなシステム,ツールでどんな課題を解決していくかといった、協調性や企画力が必要になってきます。

ITやDXの知見のみならず、これまでの業務への取り組み方,姿勢を見られます。

<具体的な求人>

IT職種ご出身の方でメーカー業界へ転職される方は、下記の記事もご参照ください。

購買、事業企画の求人割合が多い

11月 新規求人データ 管理部門系

営業職は以前として求人割合は多いですが、特に11月で見られたトレンドは購買や事業企画の職種です。

購買職種…増産に向けての組織体制強化

購買(調達)とは、その企業の製品を作るために必要な部品や材料を買い付ける職種です。

製品スペックを実現する部品/材料,価格を検討しながら、供給先(サプライヤー)の管理や開拓を行うこともあります。

<求人背景>

市場で高いシェアをとられている企業様、グローバルに展開されている企業様において、顧客のさらなる需要に応えるべく増産体制を前もって整えようとされており、人員強化を狙っていらっしゃいます。

<求められる人物像>

前提として、キャリア採用において即戦力が求められるため、現職で取り扱いのある製品を見られることが多いです。(例えば機械系メーカーの求人であれば、機械系部材の取り扱いがあるのか、設備等の大型部材か、小さな部品のどちらの取り扱いか等)

また若手であれば、営業等の他職種からのキャリアチェンジで転職される方もいらっしゃいます。転職先での新しい職種への挑戦となるので、学ぶ姿勢や購買職種への志望動機が問われるでしょう。

<具体的な求人>

事業企画職種…新しい事業機会をにらんだ人材獲得の機運

次の会社経営の柱となる新しい事業を企画する職種。その求人割合の増加が目立ちました。

<求人背景>

新しい法律の施行や最先端のテクノロジーが生まれるなど、社会的なトレンドから新たな事業機会をにらんで新規事業企画を推進するメーカーが多い印象です。

競合に後れをとられないよう、早急な人員体制の整備を進めたいというニーズをもつ企業様もいらっしゃいます。事業企画を担える人材になるには時間をかけて成長する必要があるので、キャリア採用で即戦力を求める傾向も強いです。

<求められる人物像>

先ほどの通り即戦力を求める傾向が強いので、新規事業の企画立案やその推進といった経験は見られるでしょう。

具体的にはマーケット感覚やフレームの理解、経営に関する数値管理や分析等のご経験は企業様から見ても魅力的に映るはずです。

また、事業推進まで担うポジションもございますので、社内外を巻き込んだコミュニケーションの経験も入社後に活きてきますので、アピールが必要です。

<具体的な求人>


いかがでしたでしょうか。
今回は先月の新規求人データから特に求人発注の依頼が多かった職種を取り上げました。

タイズではメーカー特化でこれまで多くの方をご支援したノウハウを保有しております。お話しを聞いてみたいと思われたら、下記よりお問い合わせください。

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今後も本シリーズを通してメーカー市場をお伝えしていきます。