これからの性教育の話をしようvol.3 千谷直史の場合

こんにちは、佐原チハルです。やはりまた少し、ご無沙汰してしまいました。
企画『これからの性教育の話をしよう』vol.3です。

(『vol.1 遠藤まめたの場合』はこちらです)
(『vol.2 赤谷まりえの場合』はこちらです)

本企画『これからの性教育の話をしよう』は、その名の通り「これからの性教育がどういうものだったらいいと思うか」を、みんなで考えていくための企画です。
日頃からいろいろな形で“性”について関わり、活動している人たちの声を聞くことで、これからの性教育を考えていくためのヒントを探していけたらいいなと思っています。

そこで、性に関して活動したり発信したりしている人たちに、「今までどんな性教育を受けてきたのか」「性教育の問題点とは?」「今後の性教育には何が必要と思うか」などなど、性教育をする前にぜひ考えておきたいポイントについて聞いてみました。

シリーズ第3回は、特定非営利活動法人しあわせなみだの千谷さんです。

質問一覧

Q1、自己紹介をお願いします
Q2、義務教育では、どのような性教育を受けてきましたか?
Q3、義務教育終了後(高校、大学など)では性教育はありましたか?
Q4、いま「性」や性を取り巻く現状について、どんなことを思いますか?
Q5、これからの性教育に望むこと、理想の性教育みたいなものはありますか?
Q6、理想の性教育ために必要なもの、もしくは邪魔なものって何だと思いますか?
Q7、今後「性」や「性教育」についてやっていきたいと思うことってありますか?
Q8、性教育をする人(保護者・教育者・NPO等)に、お勧めの書籍や作品があれば教えてください!

(商品のサンタと微笑みを交わし合う千谷さん)

Q1、自己紹介をお願いします
A1、上智大学4年生神学部の学生で、NPO法人“しあわせなみだ”で活動しています、千谷です。

佐原;“しあわせなみだ”は、すごくざっくりと説明すると、性暴力等にあった人を応援する団体ですよね。
【Cheering Tears】【Beautiful Tears】【Revolutionary Tears】などの活動がありますが、それぞれ、どのような活動なのかを伺いたいです。

千谷;性暴力等に遭った方を応援する事業【Cheering Tears】は、施設で暮らす女性など当事者の方、パートナーが性暴力にあった男性の会「寅さんのなみだ」など、被害者に働きかけている活動のことを指します。

【Beautiful Tears】は、性被害等に遭い、傷ついた女性や子どもをカットモデルとして紹介したり、メーク講座を開催することで、美の力で自立を手助けする取り組みです。

【Revolutionary Tears】は、講演会などで性暴力ゼロへ向けて社会に働きかける取り組み全般をいいます。

性被害に遭った人が、ネットで「痴漢」など検索した時に支援先情報を教えてくれる、「サイレント・ティアー」という取り組みもあります。
これは、被害者が「痴漢」などのワードで検索をしたときに、支援先よりもアダルトサイトが上にでてくることで更に傷を深くしてしまう、助けを求めることをそこで諦めてしまう、という問題について考え、つくられた仕組みです。

全ての取り組みには、しあわせなみだのなみだtearが入っています。「しあわせなみだ」という名称には、悲しみのなみだが、いつかしあわせだと感じるときに流れるなみだに代わってほしいという願いが込められています。
しあわせなみだは、被害によって苦しんでいる人にはもうこれ以上悲しみのなみだは流させないように、またこれから性暴力に遭う人がいなくなるように、と社会に働きかける活動をしています。

佐原;「しあわせなみだ」て、ちょっと不思議な名称だなってイメージもありますが、由来を聞いてみるとわかりやすいですね。

しあわせなみださんて、「2047年までに性暴力をゼロにする」というミッションを掲げていらっしゃいますよね。
この2047年まで、というのはどのような理由で掲げてらっしゃるんですか?

千谷;「2047年まで」というのは、しあわせなみだの「し」あわせの4と「な」みだの7からきています。遠い未来のように感じますが、ほんの30年後なんです。意外と近いんですよね。

佐原;今年が平成30年なので、平成がはじまってから今日までの年数よりも少ないんですね。たしかに、そう考えると意外と近いです。

千谷さんは、どのような経緯でしあわせなみだの活動を始められたんですか?

千谷;3年前、講演会に参加して、終わった後で代表の中野さんに「活動に参加したい」とお願いをして、参加することになりました。
しあわせなみだでは、“寅さんのなみだ”(性暴力被害者をパートナーにもつ男性の語り場)の運営をしています。

佐原;性暴力被害は、被害者の周囲の人たちにとっても難しいことが増えますものね。また、誰に、何を、どのように相談したらいいのか、誰かに相談してもいいのか、相談できる場所なんてあるのか……という点での困難を抱えることも多いと聞きます。“寅さんのなみだ”、大切な活動ですね。

男性被害者が相談できる場所や、男性被害者をパートナーに持つ女性が相談できる場所、またそもそも、被害者やそのパートナーの性別を問わない相談場所も、もっともっと増えていくといいのですが……。

ところで千谷さんは、しあわせなみだ以外でも活動されてるんですよね。

千谷;はい。しあわせなみだ以外のNPOなどでは、子どもの成長を支える活動や性教育の活動をしています。

ピルコンというNPO法人では、主に中高学校に出張して生徒に性教育の授業を行ったり、杉並区の保健所と協働して、性感染症予防啓発を行ったりしています。
あとはチャイルドラインや、アルバイトでベビーシッターもしています。

佐原;どのような想いがあって、それらの活動に参画しようと考えられたんですか?

千谷;「性」はかかわり方によって、人生を苦しいものにも、楽しいものにもすることができると思うんです。だから、楽しめる人、プラスの方向でいられる人が増えたらいいなって思って参加しました。

佐原;“性は生”という感じですね。

千谷;性暴力は、貧困や社会からの隔離や暴力行為など、あらゆる暴力につながると考えています。性暴力の被害者の方の中には、PTSDなど精神的ダメージを受けることで、本人が社会との関わりをもつことができなくなってしまうことがあります。
そこまでではなくても、他者と接することが苦手になったりすると、健康的な人間関係を築くことができなくなり、仕事に支障がでることもあります。そうなると収入が減り、生活が不安定になって、精神面の余裕もなくなりますよね。

性によって人生を苦しく過ごす人が減るように、楽しめる人が増えるように……という信念を持って組むようにしています。

Q2、義務教育では、どのような性教育を受けてきましたか?
A2、男女別で、男女の成長に伴う体の成長を学習しました。

千谷;中学校は体育自体が男女別の授業形態で、保健の時間も別々だったんです。性教育の内容は、教科書のままだったと思います。

佐原;教科書通りというと、「男子の体は骨ばり、女子はまるみをおびてくる」とか、「各生殖器等の名称」とか、「受精卵はその後細胞分裂をし〜……」的な内容、という感じですか?

千谷;そんな感じです。

佐原;あの、女子がどんな授業を受けていたかって、男子は知っていましたか? 逆に、男子がどんな授業をしていたのか、女子は知っていたと思います?

千谷;女子が受けていた授業の内容は知りません。
でも教師は男性だったので、女子の必要としている生理などの情報に特化した授業が行われていたとは考えにくいです。たぶん男子と全く同じだと思います。
女子も、男子の授業について同じように考えていたと思いますよ。

選択の授業で行われた女子の授業については、男子は全く知りません。
女子も男子の選択で行われていた授業について、全く知らないと思います。

佐原;えっと「教師が男性だから、生理の授業はしてないだろう」っていうあたり、ちょっとわからないです。だったら男女でわける意味ないよなーって思って。
いえ、そもそもは、生理のことを話すのだとしても男女でわける必要はないって個人的には思っているんですけど。

性教育を行う教師であっても、男性は女性の月経についての理解はないだろうっていうイメージでしょうか?

千谷;教科書通りの授業をしていると思ってたので、例えば女性の先生であれば、生理の授業の時に生理不順について先生がアドバイスしてくれたり、自分の経験の話をしてくれると思うんです。授業の雰囲気が良ければ生徒から質問されることもあると思います。
でも男性教員だとそこまではできなかったと思います。今考えれば、の話ですが。

当時は、教科書の内容をただ男子と同じようにやっているとだけ思っていました。

佐原;“性教育を男女わけてやる”のって、内容が違うからだろうって思い込んでいたのですが、 たしかに、男子が何をやっていたのかって私も知らないんですよね。
でもそうではなくて、何か別の理由があったのかも?
んー、このへんは先生とか、実際に同じ学校・同じクラスとかで男女別で受けていた人たち同士の話を聞いてみるとかしないとわからないですね……。

でも、性教育って「何をやっていたのか覚えてない」て人も多いんですよねぇ。
千谷さんは、性教育の授業で印象に残っているものってあります?

千谷;中学の選択の授業で、おそらく泌尿器科の男性の先生に「男の体」を学ぶ機会があって、その時に初めて「包茎」について知ったことはよく覚えてますね。

子どものとき自分の性器と同世代の子(子ども)の性器と、父親(大人)の性器に皮を被っているという違いがあるのは知っていましたが、それに名前があることを知って驚きました。
また、もしかしたら手術をしないといけないということに更に驚いたので、印象に残っています。

佐原;包茎って、やっぱりすごく気になるものだって男性からは聞くことが多いです。生徒の興味に即した話をしてくれる授業だったんですね。

千谷;はい。包茎以外でも生徒のいろいろな質問に答えてくれて、貴重な授業・経験だったことを覚えています。

「口内射精って妊娠するの?」って質問している生徒がいて、先生や他の生徒に「AVの観すぎ」など笑われていました。
でもその笑っていた生徒もまじめに話を聞いていたし、口内射精で妊娠すると思っていた生徒は、質問した生徒以外にもいたと思います。

佐原;「口内射精を“セックスの描写”として捉える」+「セックスで妊娠すると認識する」=「口内射精もセックスなんだから、口内射精でも妊娠するのでは?」という思考回路なのでしょうかね。

その授業のとき、口内射精についてどんな説明を受けたかって覚えていますか? 性感染症についての話はありました?

千谷;「妊娠とは、精子が子宮の中にある卵子と結びつくことで子どもができること」っていう一般的な説明を受けて、口内射精で妊娠することはないって説明してくれたと思います。
性感染症の話は覚えてないです……。

Q3、義務教育終了後(高校、大学など)では、性教育はありましたか?
A3、高校では、男女一緒に教科書の内容を学びました。

千谷;高校の時は男子が少ない学校だったので、男女一緒に保健体育がありました。
性教育は、保健の教科書にあること以外のことを学習する機会はありませんでしたね。
また現在大学4年生ですが、大学の授業で性教育を学習する機会はありませんでした。

男子が少ない学校で、オープンで明るい先生も多かったこともあってか、性についての話をよくすることがありました。
ただの下ネタの時もあれば、先生の体験に基づく、ややまじめな話のときもありました。

佐原;避妊についてはどうでしたか?
避妊についてって、中学までではなかなか学べず、高校に入ってからって聞くことが多いんです。それにもかかわらず、「教科書読んでおいて」で終わったとか、プリントを配られるだけだったとか、不足だったと聞くことも多いんですけど。
千谷さんの学校では、避妊については高校で学べましたか?

千谷;卒論で性教育について扱ったので、先日教科書を見直して見たんです。そうしたら避妊についても書いてあったんですが、正直ところ、見直してないと「書いてなかった」と答えていたかもしれません……。それくらい記憶にないです。

Q4、いま「性」や性を取り巻く現状について、どんなことを思いますか?
A4、子どもにとってAVの影響力は強いけど、間違えた知識を訂正してあげるべき大人が放っている、もしくは訂正できる大人がいないため、傷ついてしまう子がいると思います。

佐原;「AVの影響で傷つく」というのは、どういうケースを想定していますか?

千谷;暴力的な描写を参考にした性行為で女性が傷つく、というのはもちろんですが、男性側がそれを「良い事」だと考えているなら、男性側も傷つくことになりますよね。善意が相手を傷つける結果になってしまったわけですから。

自分の経験から思うんですけど、中学生、もっといえば小学生でも、性の情報には簡単に触れることができます。そして子どもは、“性”が誰かを傷つけることがあるとも知らず、スポンジのように素直に情報を吸収するんですよね。
それなのに、学校がポルノを嫌いすぎて、そういう現状から目を背けている気がします。

佐原;「学校がポルノ嫌い」ていうの、すごくわかる気がします。学校だけじゃない気もするけど。

千谷;教育の場で性教育がされず、子ども達の相談相手になることができなければ、間違った性知識を正しいものだと勘違いしたまま成長してしまいます。
義務教育の場で間違えた知識を訂正し、正しい知識を与えるところまで指導してほしい
と思います。

佐原;AV等のポルノで学習してしまう「間違えた知識」とは、どのようなものを想定していますか?

千谷;「女性も暴力的な性行為を望んでいる」とか「レイプは男性らしいセックスのひとつ」とか。「アナルセックスを含む、肛門に物を挿入する行為は一般的「潮吹き」「ガシマン」「挿入時から腰を早く動かす」とか。「テクノブレイク」とかも。

コンドームをつけないセックスを男性がやりたがるのも、「中出し」がひとつのエロのキーワードになっているからだと思うんですよね。そう考えると、AVの影響が少なからずあると思います。

佐原; AVを観られる環境って、昔に比べたら増えてますしね。観るまでのステップやハードルは下がってそう。

千谷;ポルノと教育の場で行われる性教育とを混合させるのは、よくないとは思います。でも、ポルノが性生活に浸透してきている人って少なくないと思うんです。
そういう生徒のためにも、できるだけ具体的な言葉や、よくある悩み(男性器の色や大きさ、生理についてなど)については、初めから提供して欲しいと思います。

Q5、これからの性教育に望むこと、理想の性教育みたいなものはありますか?
A5、日本でも「人権に基づく性教育」が普通になって欲しいと思います。

佐原;「人権に基づく性教育」って、具体的にはどういうもののことと思いますか?

千谷;ユネスコの『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』に“セクシュアリティは、人間の生涯にわたる基本的な要素であり、それは、身体的、心理的、精神的、社会的、経済的、政治的、文化的な側面をもつ”と書かれています。
ここで述べられているような、身体的~文化的側面にいたるまですべての、生涯にわたる基本的要素が侵されないために行われるような性教育が、「人権に基づく性教育」なのかなと思います。

それは、個人の個性・多様性が尊重されるための性教育ですよね。例えばLGBTなど性的マイノリティといわれる人達が、そういったマイノリティとしての枠組みで括られることもなく、ただ“その人”として尊重されるような状態を考えるとわかりやすいかと思います。
性自認だけでなく、性におけるあらゆる面がありのままで尊重されるような形が、人権に配慮された性教育と思います。

Q6、理想の性教育ために必要なもの、もしくは邪魔なものって何だと思いますか?
A6、(性教育ではないですが)AVから正しい性知識を提供してほしいです。

千谷;AV関係者の方の中にも、“女性用のAV”は女性に優しい描写になっているという理由から、男性に女性用のAVを勧める人がいます。
AVが教科書になっている現代ですから、「教科書になるAV」をつくってほしいと思います。

佐原;私、“AVが性教育の教科書になってしまっている”ていう表現が嫌いなんですよ。(笑)
教科書って、教育のためのツールでしょう。そして教育って、誰に何を教えるかの明確な目標・目的があって、そのために行われているものです。
つまり教育のために作られている「教科書」も、誰に何を教えるかを明確にして作られているわけです。
でもAVって、教育のために作られているわけではない。だから「教科書になっている」という表現は、比喩としても不適当だと思うし、教科書にしちゃうのはしちゃう方がAVの使い方を間違っているわけなのに、誤用された側のAVが悪く言われるのって違うんじゃないかなーって。

でも、実はvol.1vol.2でも出てきている話題なのですが、最近ではフェミニズムポルノも話題だし、様々に配慮されたAVが作られるっていうこと自体はとてもいいことだとも思うし、おもしろいと思います。(※1)
“教科書になるAV”、“AVみたいに観られる教材”など、いろいろあったらいいですよね。って、思います。

ごめんなさい、私の話が長くなっちゃいました!

千谷;男優さんがコンドームをつけるシーンがあれば、それがかっこよく見えたりもすると思うんですよね。

女性が嫌がることをやめて、男性本位のセックスではなくコミュニケーションをとりながら女性の意見を尊重するような、お互いに気持ちよくなれるような。
そういうセックスがAVの主流になれば、現在主流になっているような男性本位の“男性しか気持ちよくなれないセックス”は、ただのいちジャンルとして楽しんでもらえるようになると思います。

Q7、今後「性」や「性教育」についてやっていきたいと思うことってありますか?
A7、『SHE検定』という、10代の方向けの性教育サイトを作りました。それを育てていきたいです。

千谷;日本の性教育って、先にも言ったように、人権的配慮があまりにも少ない。それに「雨降り保健」なんて言葉もあるように(※1)、学校でそもそも授業が十分に行われていない、という現状があります。
そういった環境の中でも身近に潜む性暴力に気づけるようになったり、子どもを守ろうとしている大人たちも存在しているということに気づいてもらえたりしたらいいな、という想いで『SHE検定』という10代の方向けの性教育サイトを作りました。

開発スタッフ間では、「お付き合いをする相手の条件として、“SHE検定を受けているかどうか”がポイントになってくれたら嬉しいね」と話しています。

佐原;詳しく聞きたいです。どんな内容のものなんですか?

千谷;『SHE検定』は、Sexual Health Educationの略です。(2018年2月14日リリースされました)

佐原;性の健康教育の検定、ということですね。

千谷;そうです。2択の選択問題が10個あって、答えていくことで「自分の体は自分で守っていいんだ」というメッセージが伝わってくれればいいな、ということを考えています。

扱っているトピックは、デートDVなど暴力に関するもの避妊に関するものまたリベンジポルノなどネット上に自分の写真が流失してしまった時にはどのように対応すればよいか、などの内容になっています。検定をクリアすると、認定証が授与されます。

佐原;自分の体は自分で守っていい、とわかったとき、それをするための方法も学べるような内容なのでしょうか?

千谷;最低限の情報は提供できると思います。全ての設問に解説をつけていて、全員が説明を読めるようにしています。
たとえば避妊方法についても、膣外射精は避妊と言えるのかどうか、それはなぜなのか、コンドームのメリット・デメリットと、低用量ピルの紹介……などなどを載せています。

佐原;設問に答えていく中で、「どうやら自分がやられているあの嫌なことは、被害と呼んでいいらしい」とわかった、という人も出てくると思うんですね。そのような場合、その後具体的にどうすればいいのかもわかるのでしょうか。

千谷;はい。それぞれの問題に関しての、相談先を紹介するようにしています。全国どこからでも相談できる相談先を複数掲載していますので、その点も安心していただけるかなと思います。

相談方法は、相談先によって違いもあります。メールでの相談が可能、電話で話して相談ができる、など差異があるので、より好みにあったものをご自身で選んでもらえたらいいのかなと思います。

佐原;サイトへのアクセスは、どんなものからでも可能ですか?

千谷;スマートフォンでもパソコンでも、webにアクセスできるものであれば、どんなものからでも挑戦してもらえますよ!

※SHE検定(http://she.shiawasenamida.org/)サイトはこちらから!


Q8、性教育をする人(保護者・教育者・NPO等)に、お勧めの書籍や作品があれば教えてください!
A8、『マンガでわかるオトコの子の「性」思春期男子へ13のレッスン』と『生まれてくるってどんなこと?』

千谷;『マンガでわかるオトコの子の「性」思春期男子へ13のレッスン』は、題名にある通りですが、男性の性の悩みを解決してくれる内容です。男性はもちろん、男の子のお母さんには特におすすめです。マンガなので、読みやすく分かりやすいです。

男性の悩みだけではなく、女性の体のことも説明されているので、女性でも読んで損はないと思いますよ。
いずれ、このような内容が一般的な性教育になればいいなと思います。

千谷;『生まれてくるってどんなこと?』は、著者である川松泰美先生が、実際に小学校で「いのちの授業」と題し、行ってきた性教育について書かれています。
こちらは性教育をおこなう教員の方、あとは逆に、性について関心のないような人にもおすすめです。

どうして性があるのか、生まれてくるってどういうことかなど、生命の起源までさかのぼって考えられるような書籍です。
今まで考えたこともなかった視点から“性は生と直結している”ことを突きつけられる感覚が新鮮で、衝撃を受けました。

どちらもおすすめですので、ぜひ。


以上、しあわせなみだの千谷さんでした。

千谷さん、ありがとうございました!


※1;雨降り保健
「雨が降った日は保健体育をする」=「特段の事情がなければ行うのは体育で、体育ができない特別な状況のときのみ保健体育を行う」というような状況のこと。
保健体育の授業時間が担保されておらず、優先順位が低い状態。

※2;フェミニズムポルノ
性規範へのカウンター的意味合いも強く、女性への侵害のないフェミニスト・ポルノについて、近年話題になることが増えてきました。
http://heapsmag.com/women-porn-director-give-us-an-alternative-to-mainstream-porn-Erika-Lust

SWASHさんの講演会「セックスワーカーの安全、健康、権利 オーストラリアとアメリカの運動から」でも、フェミニスト・ポルノ(フェアトレードポルノ)についての話題がありました。
参加した際の報告はコチラ。
https://note.mu/tiharu/n/nf4a2655e9b06?magazine_key=m7986f6869748

また「適正AV」(※3)についての動きも注目です。

※3;適正AV

「適正AV」とは、IPPAに加盟したメーカーが制作し、正規の審査団体の厳格な審査を経て認証された映像のこと。「AV」と批判を受ける中には、こうした審査を受けたものだけでなく、無審査や海外配信の無修正モノ、海賊版や児童ポルノが含まれるため、こうした不適切・違法な映像と分けて議論する必要があるという考え方だ。

(上記は、しらべぇ記事『「適正AV」とは何か? AV業界改革有識者委員会が記者会見』より引用しました)
https://sirabee.com/2017/04/18/20161095727/

「AV出演強要」の問題を機に、第三者である大学教授・弁護士らで作られた『AV業界改革有識者委員会』により提言されました。
表現の自由のためにも、人権保護は欠かせないという視点によるものです。

また近年「AV」と言った場合、正規の審査を経たものと、海賊版・無審査・児童ポルノなどの違法な映像とが一緒くたに語られてしまっていることもあるため、そうした違法なものとの区別のためにも用いられます。


<千谷直史(ちや・なおふみ) プロフィール>

上智大学神学部の4年生。性暴力をなくしたいという想いのもと、男女が平等に暮らせることが大切と考え、以下の団体にて活動中。

NPO法人しあわせなみだ(http://shiawasenamida.org/)
NPO法人Pilcon(http://pilcon.org/)
キッズラインサポーター(https://kidsline.me/sitters/show/u5467930047)
NPO法人インパクト東京(http://impactokyo.net/)
一般社団法人ThinkPearl(https://thinkpearl.jp/)


以上、全文無料でした。

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これからの性教育の話をしよう

これからの性教育を考えるために知っておきたいこと、聞いておきたいこと、気になることのあれこれを、「性」について活動している人たちに聞いてみました。
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