萌木さな

宮沢賢治、中原中也が好きです。

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記事一覧

【詩】仮想

「仮想」 Welcome! ここは夢の国 色とりどりのバルーンと ユニークな仲間たちがお出迎え 消えない過去も見えない未来も ゲートをくぐれば考えない 魔法のステッキで煙…

萌木さな
4時間前
2

【詩】反応

「反応」 進化の過程から考えて 脳より体のが先に動いているのは 間違いなさそうです 脳が考えてから体を動かしていると プロ野球選手が投げたボールを 打ち返してホーム…

萌木さな
1日前
3

【詩】盲信

「盲信」 神様がいた頃は 何でも神様のせいだった 雨が降るのも嵐が止むのも 病気が治るのも偶然が重なる事も 神様がいないと分かってからは 何でも人間のせいになった …

萌木さな
2日前
1

【詩】静寂

「静寂」 今朝捨てた生ゴミと同じように いずれ私も灰になる 感動も苦悩も何事もなかったかのように 灰になる 線香がくゆる煙を出しながら燃え尽きる時 その先端からボ…

萌木さな
3日前
4

【詩】平日

「平日」 ちっちゃな車で ブーンブーン 道を走るよ ブーンブーン 田んぼが広がる田舎道 まっすぐ走るよ ブーンブーン 山を越えて ブーンブーン 海を渡って ブーン…

萌木さな
4日前
4

【詩】権力

「権力」 選挙権? そんな大それたもの 私が行使できるはずがない

萌木さな
5日前
5

【詩】真実

「真実」 嫌気がさしている 人間である事に 戦争と飢餓 外国産の食糧 都合のいいルールと 泥と血と泣き声 見ないふり 知らないふり 誰かのせいにして 逃げる影 本当…

萌木さな
6日前
3

【詩】罪悪

「罪悪」 情報の鉄屑が脳に絡まって QRコードが読み取れないまま 一時間に一本のバスに乗る バスの中は不用品が詰め込まれ 駅に着く度に次々と押し込まれ 圧縮されてペラ…

萌木さな
8日前
6

【詩】信仰

「信仰」 人間がどうであれ 地球がどうであれ 今日も宇宙は広がっている 何も心配しなくていい 全ては想定の範囲内 決めつける事はできない だから、信じるだけ 幕が下…

萌木さな
9日前
5

【詩】人間関係

「人間関係」 冷たい視線 重い沈黙 遠くから聞こえる悪口 他人行儀な言葉使い 最小限の会話 隔てられた声のトーン 厳しい対応 呆れた表情 きつい口調 居辛い空気 さりげな…

萌木さな
10日前
2

【詩】実在

「実在」 重ねられた幾重もの月日が 特定の形と色彩を放つ とらえどころのない光や音が いつまでも焼き付けられる 選択された瞬間 可能性は消失する この世界以外の世…

萌木さな
11日前
6

【詩】小雨

「小雨」 小雨降る降る 水の冷たさ 傘を伝って 肩に染みる 小雨降る降る 水の優しさ 肩を伝って 心に沁みる 小雨降る降る 降る降る降る降る 見上げた空から 小雨降る降…

萌木さな
12日前
2

【詩】喪失

「喪失」 家に帰ろうと アパートの軒先に差しかかった時 ちょうど部屋の前に 大きな野良猫がいた 驚いて立ち止まると 野良猫もこちらを警戒している 少しの間、見つめ合…

萌木さな
13日前
5

【青黒ねこ様へ】

突然、コメントをして申し訳ありません。 今後、コメントはしませんので安心してnoteを利用してください。

萌木さな
13日前
1

【詩】陽気

「陽気」 遠くに見える雲の下 田んぼの畦道が続く先には 楽園があると思いますか? 畑の隅に咲く一輪の タンポポの綿毛が飛んで行った先には 楽園があると思いますか?…

萌木さな
13日前
3

【詩】憧憬

「憧憬」 晴れた五月の中 湖の淵の木漏れ陽の差す道を 歩く人 斑な影を背中に映して 黙々と歩く 鬱蒼とした緑の中の 一本道 湖に沿って孤を描いている 深い色の水 木…

萌木さな
2週間前
1
【詩】仮想

【詩】仮想

「仮想」

Welcome!
ここは夢の国

色とりどりのバルーンと
ユニークな仲間たちがお出迎え

消えない過去も見えない未来も
ゲートをくぐれば考えない

魔法のステッキで煙にして
さぁ、歩み出そう!It's Show Time!

Welcome!
ここは夢の国

ポップコーンにキャンディもある
チョコレートドリンクもお忘れなく

辛い朝も悲しい夜も
ゲートをこえれば訪れない

太陽の光でき

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【詩】反応

【詩】反応

「反応」

進化の過程から考えて
脳より体のが先に動いているのは
間違いなさそうです

脳が考えてから体を動かしていると
プロ野球選手が投げたボールを
打ち返してホームランにするには
どうしても時間が足りないようです

ボールを打ってから
ボールを打つ、と
体から脳に伝わっているというのは
不思議な気もしますが

宇宙は不思議な場所なので
そんなものなのかもしれません

【詩】盲信

【詩】盲信

「盲信」

神様がいた頃は
何でも神様のせいだった

雨が降るのも嵐が止むのも
病気が治るのも偶然が重なる事も

神様がいないと分かってからは
何でも人間のせいになった

傘を忘れるのも熊に襲われるのも
病気になるのも予想ができない事も

宇宙ができたのも地球ができたのも
生命が誕生したのも進化したのも

人間のせい…?

【詩】静寂

【詩】静寂

「静寂」

今朝捨てた生ゴミと同じように
いずれ私も灰になる

感動も苦悩も何事もなかったかのように
灰になる

線香がくゆる煙を出しながら燃え尽きる時
その先端からボロボロとこぼれていく
あの辛気臭い灰になる

それは正真正銘の
ただの灰

全ては終わりを迎え
成功も失敗も勝ち負けも名誉も汚名も無い
粉々の灰になる

【詩】平日

【詩】平日

「平日」

ちっちゃな車で ブーンブーン
道を走るよ ブーンブーン

田んぼが広がる田舎道
まっすぐ走るよ ブーンブーン

山を越えて ブーンブーン
海を渡って ブーンブーン

虹を登って ブーンブーン
空を走るよ ブーンブーン

歌も歌うよ ララララララ
鳥と一緒に ララララララ

田んぼが広がる田舎道
まっすぐ走るよ ブーンブーン

【詩】権力

【詩】権力

「権力」

選挙権?

そんな大それたもの
私が行使できるはずがない

【詩】真実

【詩】真実

「真実」

嫌気がさしている
人間である事に

戦争と飢餓
外国産の食糧

都合のいいルールと
泥と血と泣き声

見ないふり
知らないふり

誰かのせいにして
逃げる影

本当は知っている
本当の自分を

【詩】罪悪

【詩】罪悪

「罪悪」

情報の鉄屑が脳に絡まって
QRコードが読み取れないまま
一時間に一本のバスに乗る

バスの中は不用品が詰め込まれ
駅に着く度に次々と押し込まれ
圧縮されてペラペラになる

結果が全てなら
どうせ誰もが死ぬのだから
生命は消耗品に過ぎない

数字が光速で膨張して
実体がブラックホールに落ちたので
もう、何もいらない

【詩】信仰

【詩】信仰

「信仰」

人間がどうであれ
地球がどうであれ
今日も宇宙は広がっている

何も心配しなくていい
全ては想定の範囲内

決めつける事はできない
だから、信じるだけ
幕が下りるのを
拍手喝采を

涙を流す人形
白骨化したビル
血に染まった月
溶けていく花

エンディングロールが終わるのを
暗がりで眺めている

【詩】人間関係

【詩】人間関係

「人間関係」

冷たい視線
重い沈黙
遠くから聞こえる悪口
他人行儀な言葉使い
最小限の会話
隔てられた声のトーン
厳しい対応
呆れた表情
きつい口調
居辛い空気
さりげない文句
理不尽な叱責

【詩】実在

【詩】実在

「実在」

重ねられた幾重もの月日が
特定の形と色彩を放つ

とらえどころのない光や音が
いつまでも焼き付けられる

選択された瞬間
可能性は消失する

この世界以外の世界を
私は信じない

【詩】小雨

【詩】小雨

「小雨」

小雨降る降る
水の冷たさ
傘を伝って
肩に染みる

小雨降る降る
水の優しさ
肩を伝って
心に沁みる

小雨降る降る
降る降る降る降る
見上げた空から
小雨降る降る

【詩】喪失

【詩】喪失

「喪失」

家に帰ろうと
アパートの軒先に差しかかった時
ちょうど部屋の前に
大きな野良猫がいた

驚いて立ち止まると
野良猫もこちらを警戒している
少しの間、見つめ合っていたが
私が足を踏み出すと

野良猫はササッと逃げてしまった
家に帰りたかっただけなのに

【青黒ねこ様へ】

【青黒ねこ様へ】

突然、コメントをして申し訳ありません。
今後、コメントはしませんので安心してnoteを利用してください。

【詩】陽気

【詩】陽気

「陽気」

遠くに見える雲の下
田んぼの畦道が続く先には

楽園があると思いますか?

畑の隅に咲く一輪の
タンポポの綿毛が飛んで行った先には

楽園があると思いますか?

暖かい空気で胸が膨らむ
五月の清々しい景色の彼方に

楽園があると思いますか?

【詩】憧憬

【詩】憧憬

「憧憬」

晴れた五月の中
湖の淵の木漏れ陽の差す道を
歩く人

斑な影を背中に映して
黙々と歩く

鬱蒼とした緑の中の
一本道

湖に沿って孤を描いている
深い色の水

木漏れ陽の差す道を
ただ、歩く人