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指導者は『慣れ』という言葉は使うな。

はい、今回はタイトルに
ちょっと強い言葉を使ってみました。

こんにちは、ソフテニ図書館のshoです!

仕事柄いろんな指導者の方と
コミュニケーションを取る機会が増えてきたのですが

生徒に質問に対して
これは『慣れ。練習量でどうにかなる』と答えていて
全く教えない指導者を見たので書きます!

<注意>
今回の図書は僕の指導者としての価値観が多く含まれています。
市選抜選手、関東選手、インターハイ選手を輩出した経験から書いていますので間違っていたらコメントください。

慣れという言葉は使うな

一発目から表題の話なのですが
『慣れ』っていう言葉は選手には禁句です。

指導者はあくまで選手を
目標までの道筋を
『指』差して、『導』く『者』のことを指します。

決して傍観者ではありません。

よく目標設定の話で
登山を例に出されることがありますよね

✔︎高い山=生徒や選手の目標やゴール
✔︎案内人=指導者
✔︎登山客=生徒や選手

と表現されています。


もし、あなたが富士山を初挑戦で登ろうとしてるのに
『安全な道』
『ペース配分』
『必要な道具』

これらの説明が一切ないまま
『適当に歩いていれば道がわかってくるし
そのうち慣れて頂上まで登れるよ!』と言われたらどうでしょう?

実際に富士山にも初級者〜上級者コースがあり
必要な道具や知識が全然違ってきます。

実際にこんな感じであるので
不安が募ってくるのではないでしょうか。

それと同じで、
選手はゴールテープを切るために
何が必要なのかは全く知りません。

結果が見えない努力ほど怖いものはありません。

知識がないまま
『慣れ』『練習量でどうにかなる』と説明されるのは
上級者コースに半袖半ズボンで挑戦するのと同じです。

つまり、命の危険に晒されます。

スポーツだから登山ほど命には直結してきませんが
生活に支障をきたす『怪我』をする可能性は大いにあります。

こんな恐怖や不安しかない環境に
適当に投げ込まれる指導者や案内人に
あなたは登山客として応募はするでしょうか?

100%しないはずです。
ですが、スポーツになった瞬間に
『簡単に投げ出そうとする』

言い方はきついですが
そんな指導者は『最低な指導者』です。

『慣れ』と言ってる指導者からは
選手との心の距離はどんどん離れていきます。

正直な指導者に選手はついていく

慣れ。という言葉を多用する指導者には
『完璧主義』の方が多く

なんでも自分は知っていないといけない。
そう思い込んでいる方が多くいらっしゃいます。

そのせいなのかプライドが高く
『素直に』わからないことはわからない。と
選手に対して言えません。

無知を隠して『練習量でカバーしろ』
と無理やり指示をしてしまっています。


僕はこう思います。
指導者は『素直であれ。』です。

学校の教員は絶対に知ってますが
『教育基本法9条』にはこんな言葉があります

<教育基本法9条>
法律に定める学校の教員は、自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。

https://www.daiichihoki.co.jp/store/upload/pdf/023531_pub.pdf

色々難しいことはありますが、
簡単に丸っとまとめると
『教員は常に学び続けろ。』ということです。

知らないことは恥ではありません。
ただし、『隠そうと考えたその思考は恥じた方がいい』です

これはあくまで僕の価値観ですが
わからないのなら
『自分もわからない。だから一緒に調べよう!』が大切なのです。

指導者も同じです。

『教員じゃないからいいや。』ではありません。
指導者だからこそ専門的に学べ。です。


僕が関わって素晴らしい!と思う指導者は
必ず『わからないなら専門家に聞く』を徹底してます。

そして選手に対して
『わからないから〇〇さんに聞いてきたよ!!』
って必ず聞いて理解したことを話します。

この姿勢は生徒に対して
ただの指導者ではない印象を与えます。

なぜ印象がいいのか?

単純な話で
同じ目標を一緒に見てくれてる仲間
と感じるからです。

よく指導者の中でこんな話を聞いたことありませんか?

「優秀な選手だった人ほど指導が下手」
「ただの経験者が指導者になった方が選手が育つ」

読んでるあなたも聞いたことがあるか遠います。

まず「優秀な選手だった人が指導が下手」なのは
・苦労せずできるプレーが多く
・当たり前を細分化することが苦手

この2つの理由から
『〇〇すればできる』と上から指示出す方が
本人からしたら指導が楽だからです。

つまり、できない理由が理解できないのです

結果的に指導は全て
『このメニューでこうしろ!』という
トップダウンの指導系が多くなります。

運動IQが高い選手は
その指導法で劇的に伸びますが
大半の選手はその指導方法では伸びません。

結果的にほとんどの選手が潰れて
相対的に見ると『指導が下手』と言われてしまいます。


一方で「ただの経験者が指導者になった」場合は違います。

・苦労した分野
・自分が得意だった分野
・どうしても突破できなかったこと

これらの経験をもとに
同じ道を選手に歩んでもらわないために
『勉強』し始めます。

苦労したからこそ
何が一番習得する時の障害になりうるのか?

どうしても突破できなかったレベルに行くために
・誰から聞いたら上手くなるのか?

これらを『学ぶ』ために生徒と一緒に勉強し
自他共にレベルアップを図ります。

つまり、目的地に行くための
案内人として専門領域を伸ばす努力をしていることになります。


この専門領域を伸ばす努力こそが
先ほどの『学び続けろ。』と繋がります。

プライドの高い強かった指導者は選手には求められていません。

本当に求められているのは
『一緒に上へ目指してくれる案内人』です

このことから僕は
昭和時代の練習みたいに量でカバーするだけの
指導法はもういらないと考えています。

✔︎コミュニケーションを安心して取れる
✔︎同じ目標を見れる仲間

これがクリアできる指導者を選手は欲してるということです

まとめ

プライドの高い指導者はいりません。

わからないなら『わからない』といい
『聞いてくるね!』と協力を求める思考を持つこと。

そんな努力をしてくれる指導者に選手は必ずついてきます。

ベンチにふんぞり返って
私はできる指導者なんだ。と鼻を伸ばしてる人
選手が離れていくので忘れていけないということです。

誰にも聞けないなら僕がお手伝いします。
慣れで逃げないでください。

個別相談はこちらから

👉https://lin.ee/tqqjfdw
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by ソフテニ図書館オーナー,sho

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