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佐野元春と宇野昌磨

ミュージシャン・佐野元春と、フィギュアスケート選手・宇野昌磨
この二人が同じステージ/同じスケートリンクに並び立つ姿は、おそらく一生ないように思う。

仮に宇野昌磨選手が佐野元春さんの大ファンであれば、バラエティ番組の企画でオファー云々・ドッキリ云々が成立するのかもしれないけど、そんなことは起き得ない。なんせ世代はおろか、キャラクターも全然ちがう。お互いの趣味趣向も確実に交わらないタイプだからである。

だがそんな二人が、他人の土俵ではぶつかり得る。

誰の土俵かって?
ぼくの土俵である。

今ちょうどやっている大相撲九州場所。
近年ようやく大相撲の鑑賞を楽しめるようになってきたぼくとしては、
「仕事中」をいいことに、率先して中継を流すようになった。
グループホームでの夕食時に合わせ、「みなさまが見たいのは夕方のワイドショーよりもこっちでしょ?」という顔をしながら平然と、チャンネルをNHKへと切り替える。

ちなみに今場所でぼくが応援している力士は、先場所で敢闘した熱海富士関と、かねてから漢臭ぷんぷんで男があこがれる力士・高安関である。

呼出が呼ぶ、あの独特な言い回しが耳に残る。

西の関脇・若元春関の登場。
ここできっとぼくの脳内に佐野元春が過ぎるのだろう。

そしてそこから呼出の呼び出し方に気がそれるから、
脳内リンクを無駄に乱舞してしまい、
遠くにいたはずの宇野昌磨が呼び起こされる。

元ネタはわりとはっきりしていて、現在の東の十両・千代翔馬関のせいだと思っている。

いずれにしても、ここからぼくの土俵では佐野元春宇野昌磨が対峙することになる。意外な取り組み。夢のタッグ。

物言いを受け付けるつもりはない。

なんならこの勢いのまま申し上げると、介護現場にて「チアノーゼ」というワードを聞くと、ぼくの中では「千秋の尾瀬」という変換がなされることを白状しておく。
職業病の一つとしてまとめておいてほしい。

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