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Journal de Paris

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2018年3月の記事一覧

授業がすすんでいって

授業がすすんでいって

フランス語の授業がすすんでいって、テストが終わり、受けもってくれていた先生がかわった。今までは、チャーミングな女性の先生だったけど(完璧な筆記体でホワイトボードにフランス語を書くので、初めはさっぱり読めなかった)、今度は、すこし年配の気むずかしそうな男性だ。

髪の毛はぼさっとさせて(フランス人男性って髪の毛をぼさっとさせてる人がほんとおおい)、じろっとこっちをみていたと思ったら急に笑いだしたり、

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朝食のために

朝食のために

朝、目が覚めたのは11時すぎだった。

その前の晩、近所のビストロですこしばかり夜更かししてしまったからである。ワインをゆっくりと飲み、バゲットとパテ、キャロット・ラペをつまみながら、いろいろと話をしながらその時間をすごした。とくに何を話たのかは、もうあまり覚えていないけれど。

夕方だったのが、いつのまにか日もなくなり、そして夜も深くなっていた。

というわけで、朝おそくに、むしろもう昼が近づい

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夕方にケーキをたべて

夕方にケーキをたべて

授業が終わり、パッサージュにある喫茶店にはいった。

なんとなくそのお店をカフェというにはしっくりこない(カフェといえばビールとエスプレッソ、サンドイッチだ)ので、喫茶店とかいておく。ここはケーキや洋菓子に紅茶をいただけるお店である。

そこの前をよくとおっていて、そのたびにショーケースにおかれたケーキをついついながめていた。エクレア、タルトタタン、フォンダン・ショコラ、マカロン、そしてケースの上

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ファーマシーへ行って

ファーマシーへ行って

無事に病院にいくことができ、足首におおきな問題はなさそうだった(みた目としては腫れておおきくなってしまっているけれども)。捻挫という診断だったのでギブスの処方箋をもらい、ドクターミムラにあいさつをして、病院をあとにした。

タクシーにのって学校の近くまでいき、午後の授業がはじまるまでゆっくりランチでもしようということになった。

近くに薬局があったので、ひとまずギブスを買うために入った。スタッフの

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車でパリのはずれまで

車でパリのはずれまで

朝おきて、紅茶をのみながらしばらくしていると電話があった。昨日、話をきいてくれた保険会社の女性からで、病院の予約をとることができたということだった。ありがとうございますとお礼をいい、午前中の診察だったのですぐに身支度をしてuberで車をよんで病院にむかった。

30分ほどして、パリのはずれの閑散とした住宅地の中にある病院についた。歩道には街路樹が整然と植えられていて、車はほとんど走っていなかった。

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街をゆっくりと歩いて

街をゆっくりと歩いて

瑠衣さんの通う学校まで迎えにいくことになった。階段から転んで落ちてしまい、足をひねったそうだ。心配なのでいかないわけにはいかない。メトロに乗ってペレティエという駅にいき、隣にあるカフェに入って授業が終わるのを待った。雨が降り続いてとても寒いので、暖かいエスプレッソに砂糖を入れて、くいっとのんだ。そして持っていた本をとり出してとりあえず読んでいた。

授業が終わったという連絡が来たので、外にでて学校

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