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文章を書くときの私の風景【1日1本エッセイ27本目】

文章を書くという行為は、文字を紡ぎ出すだけのシンプルなものと思われがちだ。だが、実際にはそれぞれの作家に特有のリズムや習慣が存在し、それを形成する要因は多岐にわたる。

私の文章作成の背後には、二つの愛用品が隠れている。それが、iQOSとアイスコーヒーだ。

私の愛するiQOSは、近年、喫煙者が減少している中での選択であることを認識している。だが、私の執筆の際の独特のリズムと深く結びついている。

それは、ただの煙草としての側面を超え、私の文章の流れをスムーズにするアイテムとしての役割を果たしているのだ。iQOSの蒸気を吸い込むことで、ふと頭の中の雑念が晴れ、言葉が明確に浮かび上がる。それはまるで、雲が晴れて青空が広がる瞬間のようなものだ。

そして、夏の暑さが辺り一面を包み込む日、多くの人々が日陰や冷房のきいた室内を求める中、私は机の前でアイスコーヒーを手に取る。氷がコップの中でキラキラと輝き、冷たい水滴がコップの外側を伝い落ちる。

一口飲むと、それはただの涼しさ以上のものをもたらしてくれる。アイスコーヒーのシャープな風味は、私の五感を研ぎ澄ませ、思考の迷路を解きほぐしてくれるのだ。

冬になると、外は銀世界。霜が窓を覆い、世界は白と青のコントラストに染まる。この時期の多くの人が選ぶのは暖かいコーヒーや紅茶だろう。

だが私は変わらずアイスコーヒーを選ぶ。その冷たさが、逆に私の心を温め、クリアな感覚を保ち続けるのだ。

アイスコーヒーの一口が私の口の中で広がるたび、新しいアイディアや言葉が心の中で湧き上がってくるのを感じる。それはまるで、冷たい液体が思考の隅々を刺激して、新しいエネルギーを注入してくれるかのようだ。

私にとって、iQOSとアイスコーヒーは単なる日常のアイテムではない。文章を書く際の必須のリズムメーカー、インスピレーションの源泉としての役割を果たしている。それらが私の隣にないと、言葉はどこか調和を欠き、文章は完全なものとは言えない。どこか間抜けな文章になることが多い。

執筆は孤独な作業であることが多い。だが、私には常にiQOSとアイスコーヒーが寄り添ってくれる。

彼らは私の沈黙の中の声、私の文章の中のリズムとなっている。彼らと共に、私は次なる物語、考察、感想を紡ぎ出すのだ。

さて、今日はどんな文章を書こうか。iQOSの蒸気をぷかっとさせながら、アイスコーヒーを口に含んで天井を見上げる。

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