【勝因】『ジャストフィットしたアーセナルの新9番』~第2節アーセナルVSレスター~

2022‐23 プレミアリーグ 第2節
8/13 23:00K.O. @エミレーツスタジアム
アーセナル(4-2)レスター
23分 ガブリエル・ジェズス
35分 ガブリエル・ジェズス
53分 オウンゴール(レスター)
55分 グラニト・ジャカ
74分 ジェームズ・マディソン
76分 ガブリエル・マルティネッリ

この試合を選んだ理由

アーセナルが2年ぶりに開幕2連勝を達成しことを『サッカーキング』で知りました。記事を見ると、ガブリエル・ジェズスが全得点に絡む大活躍を残したようで、彼のプレーを一目見たいと思って選びました。

スタメン


ジャストフィットしたアーセナルの新9番

ガブリエル・ジェズスは完全にアーセナルのサッカーにフィットしています。新加入選手であることを疑うくらいに、馴染みまくっています。

最前線に入ったジェズスの役割は主に3つあります。

① PA内でシュートを打って得点を狙う。
② スペースに顔を出して縦パスを引き出す。
③ 味方と連携しながらパスコースを切って相手にサイドチェンジを許さない前線からの守備

今節は①と②でチームに大きく貢献しました。

ジェズスが放った8本のシュートは両チーム最多です。そして前半だけで2ゴールを決めてしまいました。

1点目は技ありのゴールでした。

23分、左サイドに流れたジェズスはガブリエル・マルティネッリ、マルティン・ウーデゴーアと三角形を作ってパスを回します。3人でローテーションするようにして相手を揺さぶると、ジェズスがPA左でボールを持ちました。2人の相手DFが正面を塞ぎ、後ろからも相手選手が戻ってきます。囲まれると思った次の瞬間、背番号9は右足をコンパクトに振りました。ステップを踏まずに、一振りです。ふんわりとしたボールは2選手の頭上を越え、飛んだGKの手もかわし、ファーサイドのネットを揺らしました。ループシュートです。移籍後初ゴールは時を止めるようなループシュートでした。

35分に決めた追加点はゴール前での嗅覚で奪いました。

左サイドからのCK、マルティネッリがニアサイドに蹴ったボールは味方に合いません。しかし、ヴァーディが頭で触ったボールは、反らすような形になり加速してそのままファーサイドに流れていきます。GKを含めたゴールを守るレスターの選手、追加点を狙うアーセナルの選手は足が止まっていました。しかし、動いていた選手が1人だけいたんです。変化したボールの軌道を確認したジェズスはバックステップを踏み、相手選手から離れてボールをヘディングで押し込みました。

53分にはウィリアム・サリバが背後に抜け出すヴァーディへのロングボールをクリアミスするオウンゴールで1点差になります。しかし、その2分後にジェズスがゴール前で嗅覚を発動し、こぼれ球にいち早く反応してグラニト・ジャカのゴールをアシストします。

レスターは63分に2選手を投入してシステムを[3-5-2]から[4‐3‐1‐2]に変えると、両SBが高い位置を取りサイド攻撃の厚みが増しました。74分には途中出場のケレチ・イヘアナチョがPA右角からカットインし、外を回ったジェームズ・マディソンがPA右内から右足一閃。角度こそなかったものの、地を這う強烈なシュートがアーロン・ラムズデールの股間を抜けて一矢を報いました。

しかし、またまた2分後にアーセナルがネットを揺らします。左SHのマルティネッリも右サイドに絞って圧縮するように強烈なプレスをかけて、マルティネッリが敵陣でボールを奪いました。ボールはウーデゴーアを経由してジェズスに渡ると、背番号9はゴールに向かっていき、相手3選手を引き付けてパス、マルティネッリが左足でミドルシュートを決めて勝負あり。

ジェズスの2ゴール2アシストの活躍でアーセナルが2年ぶりの開幕2連勝を達成しました。

大車輪の活躍を残したジェズスは攻撃の中心選手です。彼は自らゴールを決めることもできるし、味方を生かすこともできる。ストライカーでもあり、チャンスメイカーでもあります。アーセナルにとってジェズスはこれ以上ない最高の9番です。若くて才能に溢れた2列目の選手たちは新たな9番と一緒にプレーすることで、さらに潜在能力が引き出されるでしょう。アーセナルがどんなシーズンを過ごすのか、すごく楽しみです。

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