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高卒介護士をオススメできない理由5選

夢を壊すようで悪いですが、高卒で就職が介護福祉はオススメしません。

福祉の道に行くとしても、大学をでてからでも良いと思います。(学費が払えて暮らしていける家庭の前提です。)

理由以下の通りです。

・大卒、高卒でベースの給与が変わる
・社会福祉士、精神福祉士を取りたい場合専門に通い直さないといけない
・やりたいこと=保証された人生ではない
・社会を広く捉えさせることも大切
・潰しが効かない

大卒、高卒でベースの給与が変わる

これに関しては大体の会社が同じです。
大学院卒、大卒、短大卒、高卒で基本給が変わります。

基本給は年収に大きく関わる部分ですので、高卒というのはサラリーマンをやることにおいてかなり不利です。

さらにそれが介護の世界となれば尚更です。

介護福祉士を最短で取れるというのは介護科のある高校のメリットではありますが、その資格を持っている大卒には給与では劣ります。

このような現実をきちんと教えるのも大人の役割だと思います。

社会福祉士、精神福祉士を取りたい場合専門に通い直さないといけない

高卒で介護の道に進むのも良いでしょうが、どこかでもっと勉強したい、この資格が欲しいとなることもあります。

その場合社会福祉士を取りたいと思う人も多いと思います。

社会福祉士を取得するまでには必要単位を取るために専門に通い、実習を行い、そして試験に合格しなければなりません。

たくさんの時間とお金と労力がいります。

働きながら専門に通い、資格を取る人はいることにはいますが、険しい道であることに変わりありません。

福祉の道でしっかり働きたいと思っているのであれば四年制の福祉大学、福祉学部に行くことを強くオススメします。


高校生が思うやりたいこと=楽しさ、幸福が保証された人生ではない

「介護がやりたい」そう思ってくれることは同業者として嬉しい反面、複雑です。

なぜならこの業界はいつも不幸なニュースが飛び交うからです。

いつの時代も賃金について話題が付きまといます。

何かあったら虐待のニュースが流れます。

人手不足だと言われ続けています。

そんな世界に飛び込んで、暮らしていくことが出来るのか。

生活できないことはないですが、賃金が少ない分折り合いをつけないといけないことがたくさんあります。

福祉業界のリアルをきちんと知った上での夢になるのが一番だと思いました。

ちょっとボランティアして楽しかったからではこの業界のブラックさに飲み込まれてしまうかもしれません。

社会を広く捉えさせることも大切

高卒で自分の目標が決まっていること自体すごいことだと思います。

しかし、それはまだ他を知らないだけです。

自分で調べたり、人から聞いたりして世の中にはいろいろな仕事があったり、関わり方があることを学べば実は福祉は最適解ではなかったというのもあります。


ラーメンしか食べたことない人がラーメンが1番好きと言っていたとして、他の人からしたらいやいや世の中美味しいものは他にもいっぱいあるよと言うでしょう。

これはそれと同じです。

高校生はまだ何も知りません。

知らないのに介護と決めつけて進ませるわけにはいかないと思います。

潰しが効かない

高卒で介護士をやっていて、もし辞めたいと思ったとしましょう。

その時残るものは福祉の資格、在籍年数、高卒ぐらいだと思います。

つまり、他社への転職で有利に働くものが少なくなるのです。

もちろん、同業種に行くのであれば構いません。

しかし、若いから違うことにチャレンジしたいという思いが出た時に、少しハンデが生まれてしまいます。

そもそも求人では大卒以上というところにチャレンジすらできなくなってしまいます。

残念ながらこれが今の日本の現実です。

大卒と高卒で明らかに差が出ます。

こういう面を考えても大卒であるということは1つの可能性と捉えることが出来るのです。


以上です。




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