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社会が優しい方に動いている

息子にとって大切なものは、たぶん友達。

本当に大切なものは本人にしかわからないので、もしかしたら違うかもしれませんが。


ASD傾向のある彼が、友達に受け入れてもらうのは結構難しいと思います。

積極奇異タイプの彼は、人と関わりたい欲求が高いです。

街なかで、困っていそうな人がいたら

「どうしたんですか。手伝いましょうか。」

またある時は、聞かれてもいないのに

「〇〇は、〜〜なんですよー。」

突然話しかけられた人たちは、たいてい驚いた表情を見せます。


彼の放課後。

去年まで、家に遊びに来る友達はいませんでしたが、今年は数人遊びに来てくれるようになりました。

担任の先生の影響かなと思います。

たいていの通常級の先生は、発達障害の彼を受け入れるのは難しく

クラスメートも担任の先生と同じ目線で彼を見ます。

「面倒な子。」

確かに面倒をかけているので当然です。

今年の先生は、面倒と思いながらも何とか彼を受け入れようとしてくださっています。

大変ありがたいことです。

先生の面倒を減らせるように、彼が学校でできることが増えたらいいなと思います。

毎日、不安いっぱいで学校に送り出すので

休みの日や夏休みの様な長いお休みはホッとします。

夏休みは、学校での生活態度改善の絶好の機会です。

計画を立てて毎日を規則正しく送っていきたいです。

特に運動をたくさん取り入れていきたい。

旅行にも行きたいなぁ。

自分で旅行の準備させることもいい訓練になるようです。

旅行先では、脱いだ服とまだ来ていない服を別の袋に入れるとか

1つ1つ教えてく…

1つ1つ教えていくと、だんだんと1つ1つできるようになって行く。

日常の小さなことが楽しくなってきました。


ただの思い込みかもしれませんが

社会が優しい方へ動いている気がします。

息子は数え切れないほど迷子になり、ものを失くします。

そしていつも誰かの親切に助けられてきました。

顔面蒼白の私を見て「親なんだから目をはなすな」と言った人は一人もいませんでした。

長男が小さかった頃は、よく「親なんだから〜」と咎められ

「申し訳ございません。」と何度頭を下げたことか…

親としての不甲斐なさを感じたものでした。


親切にしてもらって、優しい言葉をかけてもらうと、

毎日タフなことが次々起きても、

「何とかなる。次はもっとできる。こうしたらもっと良くなる。」と考えることができて、本当に少しずつ良くなっていくのです。

私たちは、大切なものを守ってもらっているのですね。

親切にしてくれる全員にありがとうを言いたいです。





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