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すぐ忘れてしまうものは、その人にとって良いコンテンツとは言えない

こんにちは。初めて、映画などのレビュー以外のことを書きます。
今回は「良いコンテンツとは何か?」について。

曲がりなりにも編集者なので、「良いコンテンツって何だろう?」「おもしろいコンテンツって何だろう?」「どうしたらおもしろいコンテンツが作れるんだろう?」と、日々唸りながら考えていました。

最近になってやっとこの自問に答えを導き出せました。時が経てば、自分の中で定義が変わってくるでしょうが、備忘録としてここに記したいと思います。

ちなみにここで言うコンテンツとは、映画やマンガ、アニメ、テレビ番組、写真、YouTube、書籍、Web記事、ニュース、演劇などのことを指しています。勝手に解釈をすると、「ある媒介を通して何かを伝えてくれるもの」です。

「良いコンテンツとは?」に対する答え

この自問に対する結論は、「思考を巡らせてくれるコンテンツ」でした。

例えば、最近良いコンテンツだなと感じたのは、映画『七つの会議』です。この映画で「責任とは?」ということを考えに、考えました。仕事をしていれば、よく聞きますね、「責任」。「責任を持てるのか?」「責任を取れるのか?」といったように使われますが、そもそもここで言う「責任」とはどうゆうことなのだろうと日々感じていた疑問を、本作をきっかけにじっくり考えることができました。

このように、それを介して、何かを考えさせてくれるものが「良いコンテンツ」だと思います。

反対に、ある映画を観終えたり、ある本を読み終えたりした後に、思考を巡らせるきっかけがないコンテンツは、内容もすぐ忘れてしまうことでしょう。しかし、だからと言って「悪いコンテンツ」だったわけではありません。これは、その人にとって「良いコンテンツ」ではなかっただけ。相性の問題と言ったところでしょうか。

ただし、忘れてしまうことに関しては、受け手の性格にも左右されると思います。終わった時は「おもしろい」と思っても、しばらく経つと内容を忘れてしまうことはありませんか。せっかくおもしろいと思ったのに、何が良かったかをうまく言えない人も少なくないでしょう。

このような時は、何がおもしろかったかを自分なりに因数分解をするべきです。

「あのセリフがグッときたのは何でだろう」「泣きそうになったけど何でだろう」

思い出しながら何度も思考を巡らせると、きっと自分なりの答えが見つかります。そうすると、自分の中で理解が深まり、感想に自信が持てるようになります。

自分が何に心を動かれて、何に胸を熱くするのかを知れば、自分の求めていることも自然と見えてくるのではないでしょうか。

万人にとって「良いコンテンツ」は存在しません。誰かにとっての「良いコンテンツ」が無数に存在しているのです。

それならば、もし自分が良いコンテンツを作りたいと思ったら、自分が心を動かされて、胸を熱くするものにするべきですね。

それだけで、1人にとっての「良いコンテンツ」になります。そこに、共感が生まれれば、これほど嬉しいことではないでしょう。

あなたにとっての「良いコンテンツ」は何ですか?


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