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【起業戦略】第17講 経営のスピード

いきなりだけど、経営のスピードって何で決まるか知ってる?
レスポンスの速さ?
スライドを作るスピード?
データ分析のスピード?
エクセルのショートカット?
AIの活用度?
DX推進度?

全部違う
そんなのは、枝葉末節だ。

こういうのって電車の中で、素早く動く!みたいなもので、そんなことをいくら速くしてみたところで、電車のスピードは変わらない

電車のスピードを決めるのは、運転手だ。

経営のスピードは、経営陣の決断のスピードと現場の実行のスピードの掛け算で決まる。

「やる」なら、今すぐやる。
「やらない」なら、もうそのことには一切触れない。

それでいい。

上手くいかないかも?
いや、いきなり成功することはない
富士山の山頂にいきなり辿り着く方法なんてないんだ。

必要なのは、一足飛びに目的地に到達していることじゃない。

必要なのは、その決断と行動で、決断前と違う場所にいることそれがスピードということ。

決断の前と違う場所に着いて、富士山の頂上に近づいていればよし近づいてなければ、すぐに修正する決断をして、動く。近づいていても、前進するために新たな決断をする。

どんな決断+行動でも、必ずその前とは違う場所にいる。そして、次の一歩のための洞察が得られる。これこそが、とてつもなく重要なことだ。

そして、その繰り返しが、スピードを決める

だからこそ、経営者は目的地がどこか知っていなければならないし、目的地に向かって近づいているのか、いないのかを判断できなければならない。

失敗以外は、すべて目的地にたどり着くのに欠かせない過程。目的地に着いていないことは失敗じゃない。

たとえば、いま東京駅にいて、品川駅に向かうとする。たまたま京浜東北線下りに乗ったとしよう。次は有楽町駅だ。有楽町駅に電車が着いたとき、あなたは「品川駅に着いてない!失敗だ!」と言うだろうか。そんなことはあり得ない。ちゃんと品川駅に向かってることさえ分かっていれば。

もちろん、目的につくまでの時間制限や、早く着けた方がいいという想いはあるだろう。

電車なら、京浜東北線に乗るより東海道線に乗ったの方が早く品川駅に着くことを調べられるかもしれない。

でも現実の世界では、違う選択を取ってた場合の結果なんて分からないんだから、過度に気にしても仕方ないよ。そんなことを言ってる暇があったら、決断して、動いた方がいい。

遠回りしたって、動かないよりは絶対に早く目的地に着くことが出来るから。

そして、失敗は2つしかない。
「動いた結果、致命的な落とし穴に落ちること」
「決断しなくなること、動かなくなること」

「致命的な落とし穴」というのは、会社が消滅してしまうような行動。たとえば結果として違法な取引だったり、詐欺的な取引だったり、その他、確実に失敗することが分っているようなものへの無茶な投資だったりが該当する。

この領域は、専門家に「絶対にダメなら教えて欲しい」と聞けば、十分だ。

「決断しなくなること、動かなくなること」
については、2つのケースががる。

ケース1 目的地に対する解像度が低い時

解像度があがればあがるほど、自分たちが目的地に近づいているか遠ざかっているのか、変わっていないのかがわかる。

「売上目標」だけしか見えていない経営者は、「何を売ったら売上が立つのか」「どんな予算を取りに行けばいいのか」といったことが見えない。そうすると売っているものが正しいのか、ズレているのかを評価することができない。決断も出来ないし、行動も出来なくなる。

ケース2 行動する前に決断を変えてしまう時

どれだけ多くの決断をしても、行動する前に決断を変えてしまっては意味がない

行動がとれなくなる。

ベンチャーや新規事業を取り巻く状況は日々刻々と変わっていく。決断の前提がコロコロ変わるのは当たり前だ。でも、行動する前に決断を変えてしまってはダメだ。
行動する前、結果が出る前に決断を変えるのが許されるのは、その決断に伴う行動に「致命的な落とし穴」が見つかったときだけだ。

それ以外は、とにかく行動をとり、結果をださなくてはならなくてはならない。

もっといい方法があるかも
ネガティブなことをいう人がいた

関係ない。行動すること。結果を出すこと。出た結果に対して、決断し、行動すること。それがスピードをつくるんだよ。

ちなみに、決断しない、決断しない、というのは論外だ。
「完璧な計画があれば、すぐに決めて、動くよ!」
アホだね。もう、完璧にアホ
ド天才のコンサル様に好きなだけお金を払って、完璧な計画を作っていただいたらいい。そうしている間に、ライバルたちは前に進んでいるだろう。完璧な計画なんて、できるわけがないし、できたころには、勝負が決まっている。
「完璧な計画じゃなくったって、成功する確率が少しでも高い計画を、、、」
あのさ、そういうことじゃないんだよ。

死なないことを確認出来たら、やる。
結果がでたら、ちゃんと分析して、次にどうするかを決める。そしてやる。

自社が遅いなー、動いてないなー、と思ったら、経営のスピードをとにかく上げよう。そのためには、とにかく決断をすぐにする、行動に移し、よくても悪くてもいいから結果をだすというお話でした。




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