見出し画像

【起業戦略】新春特別編 起業十則その1

新春に相応しく、今回は、起業や新規事業を志す人たちのために、私がアクセラなどのメンターをするときに必ず伝える「知っておいた方がいいこと」を公開します。

※「十則」というのは雰囲気であって、必ずしも正確な数量を表している訳ではありません。AKB48が48人いないのと同じであります


事業の企画

何の予算で買われるものなのか?を明らかに!

2Bも、2Cでも「何の予算で買われるモノなのか(「何に使われる予定だったお金で買われるのか」)」を明らかにする。「予算が計画されていないモノ」は、どんなに便利でも買われない。

「自分で出来ること」ではなく、「こうなったらいいのに」をベースにする

スタートアップ経営者は、ついつい「自分で出来ること」をベースに考えがち。とりあえず30人の有能な仲間と、10億円があったらどんなことが出来るかを想像する。

新規性、競合優位性、独自性、模倣困難性に拘らない

完全に誰も考えたことがないアイデアを思いつくことはないし、思いついたとしてもそれを買う予算を誰も持っていない。劇的に新しく、また有用な機能やサービスは、いずれ必ず模倣される。1秒でも早く立ち上げて、1㎜でも長く広げる。

潜在ユーザや専門家、メンター、投資家は答えを持っていない

誰にヒアリングをしても、あなたが求める答えは持っていない。「こんなサービス/機能が欲しい」「こんなことに困っている」は単なる思いつきにすぎない。信じていいのは「どうやっているのか」「何に予算を割り当てているのか」だけ。

事業の立ち上げ

MVP、初期のアプリ/ソフトに金をかけない

MVP( Minimum Viable Product: 製品・サービスの仮説検証を行うために構築される、最小限の機能を備えたプロダクト)にかけていいのはせいぜい100万円まで。製品版でAIを使いたいところは人間がやる。スマホアプリを使いたいところはWebで。MVPを経て、つくるもの、機能を見極める。MVPなしに自分が想像した機能を全部盛り込んだソフトを800万円(補助金使って400万円)で作るなんていうのは、なにをどう開発会社に説明されたとしても狂気。

サービス・製品は、広く低品質より、狭く高品質

穴だらけの巨大なバケツより、小さくても穴のないコップ。まずはどの領域に絞るのかを決断する。穴だらけの巨大なバケツを売るためには、穴だらけのバケツでもいい、特殊な顧客(バケツをシャワーにしようとしているなど)を見つける必要がある。見つけるのも大変だし、数が少ないから大したビジネスにはならない。

営業、マーケの重要性を見くびらない

いいものをつくっただけでは、売れない。競合している製品がどれだけの営業リソース、マーケティングリソースを投下しているのかを考えてみる。

戦略・計画の品質に拘らない。動くこと!

完璧な戦略や計画を立てることは不可能。高品質の戦略、計画も無意味。「進んだとき即死でないことだけ確認して、前に進む。思ったほど進めなかったら、そこから少し方向を少し変えてみる」
が結局、一番速く、効率的。

競合・既存製品/サービスが存在しないところには足を踏み入れない

競合の存在は、むしろよいこと。競合がないところには、顧客もいない。どんな市場も10~20年かけて徐々にTOP3~10社による市場の支配(40~70%の獲得)と、TOPではない数十社による残りの市場の穴埋めになる。先行する競合を恐れる必要はない。それがたとえ大企業であっても。

つづく!

続編の目次(仮)はこちら。

つづきは、こちら!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?