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【対談】韓国の英語教育(vol.2)

2023年5月にスペースで対談をした第2弾の記事になります。
読み応えのあるボリューム記事ですが、おうち英語されているママさんには興味深い内容だと思います。ぜひお時間がある時に読んでみてください。

下記のyoutubeに音声も公開しています。家事や育児をしながら気軽に聞いてみてくださいね♬(※プレゼントは終了しています)


はじめに

本:はじめて聞くかたもいらっしゃるかもしれないので、簡単に自己紹介とこのスペースについての説明をします。本好きママと言います。小1、6歳と年少3歳の姉妹の母で、おうち英語をしています。おうち英語歴4年半です。日ごろの主な取り組みは動画視聴、かけ流し、英語絵本、トド英語のアプリ、あと長女だけ音読とワーク、次女だけ語りかけをしています。そろそろ長女にオンライン英会話を始めてほしいんですが、次女が嫌がるというか乱入するのが大変であと1~2年は出来ないかもなと思っています。パクさんも自己紹介お願いできますでしょうか。

パ:こんにちは、私はトド英語の運営会社、Enumaジャパンでマーケティングを担当しておりますパクと申します。今回のスペースのテーマが韓国の英語育児関連であることもあり、私自身今は日本に住んではいるんですけれども、元々韓国生まれ育ちで、私が小さかったころにちょうど英語教育のブームが始まる時代でもあって、私もそのブームにのかってですね。子どもの頃からいろんな英語学習、それからアメリカでの大学進学なども経験するなりあったので、今回のスペースの企画にご協力できるかと思い、参加することになりました。本日はよろしくお願いいたします。

本:よろしくお願いします。それで、なぜこのスペースをしているのか、という話をしたいと思います。 日本ではまだまだ数が少ないおうち英語家庭なんですけれども、韓国では多くの方が公教育に頼らずに、子どもに英語力をつけさせているそうです。私は日々悩みながらおうち英語を実践しているんですが、その方たちと英語育児トークができたら楽しいなと思いました。韓国の英語教育やママ達が優れてる、真似したほうがよいということではなくて、他者を知ることで視野を広げることが出来れば嬉しいな、と思ってのテーマ選定です。
1回目のスペースのときに、英語育児をしている2人の韓国ママさんに英語塾や英語幼稚園についての事情を教えてもらったのですが、今日のスペースはその続きになります。1回目の時よりもう少し日々の取り組みの話が出てきたりして、私的には身近で楽しいかなと思っています。

韓国のママさんからの回答の続き

それでは、アジェンダ1の続きから始めたいと思いますが、先に韓国ママさんのプロフィールを簡単にご紹介します。お2人ともプロフィールが似ているのですが、2人ともソウル在住、2人のお子さんがいて、9歳小学校3年生の娘さんと未就学の息子さんがいます。便宜的に1人目の方は「ワーママさん」と呼んでいるんですが、弁護士さんだそうです。娘さんは小学校に通いつつ、英語塾にも通っています。未就学の息子さんは4歳で、来年から英語幼稚園への入園を予定しています。2人目は「専業主婦さん」と呼んでいます。こちらの方も娘さんは小学校に通いつつ、英語塾にも通っています。未就学の息子さんは5歳で、英語幼稚園に通っています。お2人ともトド英語の韓国オフィスで探していただいた関係で、トド英語ユーザーです。

ディベートやディスカッション能力の伸ばし方

本:では、アジェンダ1「ディベートやディスカッション能力の伸ばし方」です。中高生対象のイベントでは、韓国の子どもが活躍しているのを見たりするので、どんなことを考えているのか知りたくて、私から質問をしました。「ディスカッション、ディベート能力を向上させるにはどんな教育をしていますか?また、今後お子さんの能力向上を考えるなら、どんな対策をしますか?」ワーママさんの回答お願いします。

・ワーママさんからの回答

パ:5歳の時から子どもが英語で発表できる授業が英語幼稚園、英語塾で設けられています。仕組みとしては、トピックを与えられて、それからspeech scriptを書いてみて、それをうまく言葉で表現する想像をしてから発表します。子どもは最初苦戦しますが、経験が重なることにより、結構上手くやっていけるようになります。これをやり続けると子どもがみんなの前で発表することに慣れることもできます。
しかし、ディベートもある程度のレベルを超えると、結局自分の考えをどうまとめて表現するかの問題でもありますよね…となると子どもがそのディベートをするため、多様な形での考えることが大事だと考えており、ディベート関連の宿題がある際には、それを韓国語や英語どちらでも関係なく、家で考えさせて、重要な内容をエッセイの形式でまとめさせてから、ディベートのクラスに参加させています。ディベートのため、別でtutoringやクラスに行かせてはおらず、塾でのディベートの準備を家で着実にさせています。
最近は他の科目の勉強も多くなり、前ほど手伝ってはおりませんが、前5〜6歳の時、初めて発表するクラスの時には結構苦戦していたため、一緒に横で練習するなり、家で子どもが発表の練習をする映像を撮って見せるなりもしていました 」

本:はい、次は専業主婦さんのお答え、お願いします。

・専業主婦さんからの回答

パ:ディスカッションのスキルを向上させるに当たって、ディスカッションの塾に通うことが効果的です。ただし、個人的にはまだアウトプットよりはインプットが大事な時期であると考えているため、ディスカッションの塾には行かせず、娘の場合、年に300冊前後の本を読ませ、また友達とさまざまなアクティビティの体験をさせ、また家族と会話を多く取っている方ではあります。中で生まれる自然に意見の調整などができるためです。また、今通っている英語塾のカリキュラムがDebateが軸になっているところもあり、それも力になるのではないかと考えています。」

本:ディスカッションやディベート専門の塾があるんですよね。

パ:はい。

本:お2人とも専門の塾には通わせていないということですが、日本でも家族との会話のなかから意見や物事を考えさせる家庭はあると思うので、そこは同じだなと思いました。まだ子どもが9歳だから、あんまり具体的には決めていないのかなという気もします。

実はこの質問をさせてもらったのは、うちの子がディベートできるようになって大会に出てほしいと思ったわけではなくては、「意見を言える子」になってほしいけどどうしたらいいのかなと思ったからなんです。でも、低学年のうち家庭のなかで意見を持つ練習をすることと、何かしらのかたちで意見や考えを発表する機会をつくれるようにするのがいいのかなと思いました。

そしてですね、専業主婦さんの話のなかで、娘さんがかなり本を読むようなので、私が質問しました。「年間300冊読むとのことですが、もともと本好きの子なのでしょうか?それとも、親の働きかけで読むようになったのですか?何がきっかけでたくさん本を読むようになったのですか?日本のおうち英語では、やはり本好きの子は高い英語力に到達しやすいと考えられていると思います。韓国語の本もたくさん読みますか?」

パ:「子どもが小さい頃から本が好きで、多く読んであげたり、また、図書館・オンライン貸出サイト・単行本・シリーズものを購入して、子どもがいつでも本に触れる環境を設けてあげるように工夫しています。教科書関連読書、学年別おすすめ読書リストを参考にして借りるなり、また教育的な目的でもなく、周りの子が好きな本やベストセラーや子どもが好きな本があれば全部合わせて借ります。ちなみに現在韓国語の本が7割で英語の本が3割程度ですね。」

本:ちょっと思ったんですが、韓国も日本と同じように図書館がたくさんあるってことですか?

パ:そうですね。

本:なるほどですね。韓国の方は安く大量に本を購入できるとツイッターで教えてもらったので、全部購入して自宅に図書館みたいな環境を作り出しているのかと思っていました!!

パ:借りられます。

ところで、韓国におうち英語はある?

本:次は「ところで、韓国におうち英語はある?」です。私がワーママさんに言いました。「日本ではおうち英語というものがあり、親が自分の子の英語力向上には何が必要かを考え、実践する手法があります。時間も労力もかかります。韓国は親子にとって外注する選択肢が多く、違いを感じました。」こう伝えたら、韓国のおうち英語について教えてくれました。

パ:「はい、韓国は英語幼稚園・英語塾が今は結構多いし、様々な種類があります。しかし韓国も英語教育の手段として塾だけしかないわけではないです。「マミー英語」と言って、ママが直接に英語カリキュラムを設計して、こどもを教えるシステムも人気はあります。どうやら英語塾が高すぎるってのもありますからね。マミー英語はちなみに4〜7歳対象の英語ホームスクーリングと言うんです。

本:「マミー英語」「英語ホームスクーリング」と呼ぶということなんですが、日本のおうち英語の違いはありますか?

パ:おうち英語はかけ流しだけのライト層も含むと思いますが、マミー英語・英語ホームスクーリングは割りといわゆるガチ(でいかがですか?)ですね。

本:確かにおうち英語は定義が広いですね、ちなみにどうガチなんですか?

パ:塾が高いとのことと塾に通わせてもあまり効果がない子(一人一人深く把握しきれない)が増えたりしたのと、やっぱ塾だとガチな学習にもなり、ストレスがあるとのことから英語塾の代わりにできたものでもあり、ママがご自身で英語の先生になり、カリキュラムも4機能バランスよく自分でカスタマイズして作ります。そのため、かけ流しから寝る前の絵本読みなど、1日に数時間を想定されていますので、ガチな方ではあります。

パ:

  • 何かカリキュラムだったり、教材だったりが販売されているんですか?いろんな本でおすすめの方法や教材など紹介されていますが、やはりこどもそれぞれであるとのことから、そのような方法を色々参考にして、自分の子どもに合わせて、カスタマイズして作るママが多いようです。


  • 7歳、8歳以降は塾に通うのか?場合により、そのままずっと続けられる家庭もいますが、やはりママだけではなく、周りの友達やネイティブの先生とのコミュニケーションなど、英語でできるバリエーションを求めるようになる、5〜6歳からは並行(英語幼稚園もどうせママからサポートしないと続けられないからある意味、マミー英語の延長戦)することが割と多いようです。ただ、効果的なマミー英語を続けられた子だと、レベルテストでも良い点数を取り、塾にもすぐ慣れると聞きます。


  • 塾の子との成果の違いはあるか?マミーが先生であるとのことから、やっぱり英語専門よりは子ども専門ですから、子どもに優しくどこが足りないか把握しつつ、事前に英語に触れる環境作りができ、英語がいやにならにような安全に習うことができる。ただし、やはり英語の専門ではないとのことから、英語を学ぶだけに止まる傾向はある。それに対し、塾は例えば地球の環境などのテーマについて話すなど、英語が目的ではなく、英語がツールになる経験ができるなど、英語より先の世界を見れるメリットがある。また、マミーだけではなく、ネイティブの先生や友達などいろんな人とお話しできるため、英語の会話力の伸びが早い

本:なるほど!!日本のおうち英語と似ていますね!!

それからですね、専業主婦さんのお子さんの中国語が得意ということで、専業主婦さんだけに質問しました。

中国語になぜ取り組んでる?

本:「日本ではおうち英語家庭で、おうち中国語を実践している家庭も増えてきています。中国語はなぜ習得を目指しているのでしょうか?どの程度のレベルを目指してほしいと考えていますか?例えば、大人になるまでにCEFR B2くらいは到達してほしい、もしくは、ある程度慣れ親しんでくれればOKなど、教えていただけますか?また、その理由を教えていただけますか?」と聞きました。お願いします。

パ:「上の子の場合、6歳の時に通っていたC-gate幼稚園で週3回、中国語のネイティブクラスがあったんです。そこを卒業した時に、学んだ中国語をどう活用できるか、もしくはもったいなくはあるけど、やめるか悩んでいた時、知り合いを通して良い先生を紹介され、週1、1時間で学習させています。特に明確なレベルを目標にしているわけではなく、宿題もなく、プレッシャーにならないスケジュールで、相性の良い先生と過去学んだものを維持できればなと思っていました。いつでもプレッシャーに感じればやめようと思いましたが、先生との相性がよくて、まだ楽しんでいるので、続けている状況です。

年に1度レベルの確認や目標設定のため、資格テストを受けますが、今YCT3級を取得しており、YCT4級からはHSK3級と同じレベルとして認められるとのことでもあり、YCT4級以降の計画については、より向上を目指すか、維持程度にするのか、今後考えてみたく思います」

本:前回のスペースでもお伝えしたんですが、YCT3級というのが、英検でいうと2級ということです。通っているC-gate幼稚園というのが、英語幼稚園だけれども、中国語の比重も割と大きい幼稚園とのことです。

それで、回答を聞くと、専業主婦さんとしては中国語は辞めてもいいし、続けてもいいというスタンスなんですよね。他の勉強も忙しいからですよね。でも、本人が好きで続けていて、素敵だなと思います。

本:そして、ついでにピアノもされているということなので、聞いてみました。「ピアノは娘さん、息子さんのやりたいことですか?ちなみに我が家の長女はピアノの練習を嫌がっています」です。お願いします。

パ:「ピアノは子どもがやりたがるからです。特にストレス受けているときにピアノを弾くとストレスが解消されるそうです(笑)
幼稚園の時に維持的に学んで、コロナでストップしてから、小2の時からちゃんと学び始めましたが、学年が上がるにつれ、楽器に集中できる時間及び練習量が減っていくのがもったいないこともあり、下の子は余裕持って、6歳の時から学ばせたいですね。」

本:勉強で忙しいとピアノの練習時間も惜しくなりますね。でも、ピアノは好きということで、わたしとしては羨ましい限りです。

子どもの適性や興味で塾を選んでいる?

本:次の「子どもの適性や興味で塾を選んでいる?」です。質問です。「子どもによって言語適性や興味関心、勉強の好き嫌いが違いますが、選ぶ塾などを変えていますか?塾以外でも、子どもに合わせてどんな英語育児/英語教育を提供していますか?」ワーママさんの回答お願いします。

・ワーママさんからの回答

パ:「はい、英語のみならず、他の全ての科目において、子どもの興味が最も大事だと考えており、子どもがやりたがる際に限って勉強させました。
ちなみに現在うちの子が好きな科目は、水泳、数学、化学、そして英語です。正直英語が一番苦手ではありましたが、ここだけの話、英語は興味よりは義務感でさせたところは認めます(笑)」

本:私の質問です。「英語は必要なものですから、仕方ないですよね。我が家も子どもの興味関心に寄り添いたいなと思っています!ところで、英語幼稚園や英語塾に通っていて、子どもはどんなときに英語を苦手と感じるのですか?他の子より出来ない等で、苦手に感じるのでしょうか?」お願いします。

パ:「上の子が英語幼稚園に通ってた時ですが、5歳の時からは宿題が結構出るのです。そのため英語の本を週に5〜6冊くらい読んで問題を解き、またフォニックスと単語について勉強もしなければならなく、またエッセイも書くのですが、これが学習量がかなり多かったです。今振り返って見ると、当時、なぜ英語をする必要があるかを子どもの目線で話してあげ、また英語の宿題よりは興味を沸かせるような形で横でサポートすれば良かったとも思いますが、私も忙しかったので、平日には英語宿題をちょびっと一緒にして、週末にはまた宿題の手伝いで手一杯ではありましたね。」

本:この話だと英語が苦手というより、学習量に耐えられなかったっていうことですね。5歳、6歳のどこかでエッセイを書くんだと思いますが、うちの長女だったらちょっと無理だったかもしれないです。

次は「子どもの適性や興味で塾を選んでいる?」という質問に対しての、専業主婦さんの回答です。お願いします。

・専業主婦さんからの回答

パ:「小学生向けの英語塾の場合、Readingメイン、Debateメイン、Writingメイン等、多様な特性により、別れますが、選定時には、子どもの特性(友達とコミュニケーション取ることが好きな点、楽しむ際にポテンシャルが出るなど)を鑑みて、選びました。
また塾以外の教育ですと、女児の場合、現在英語への触れ方は英語塾50%、読書や動画30%、友達とのプレイデート20%程度の比重になります。」

本:ありがとうございます。娘さんは友達とコミュニケーションを取ることが好きということで、Debateが軸の塾を選んでいるそうです。だから、一番最初のディスカッション・ディベートのところの質問でも、専門塾には言っていないけど、人前で意見を言う機会はおそらくたくさんあるってことなんだろうなと思います。

子どもの英語の学習動機、どう作っている?

本:次のトピック「子どもの英語の学習動機、どう作っている?」です。私からの質問です。「子どもは英語学習を好意的に思っていますか?学習動機をどう作っていますか?」ワーママさんからの回答お願いします。

・ワーママさんからの回答

パ:「他の科目は興味がないとさせなかったのですが、英語は初期に興味がなくてもずっと学習させていました。そこで、子どもと喧嘩したり、子どもが泣いたりすることもありました。それでも英語の早期教育は必要だと考えたからさせたのです。

上の子は女の子ですが、私がワーキングママとして社内で他の男性の同僚と比べて最も得意なのは英語であり、それが武器でもあったため、ワーキングママとして継続的に働き続けることができたと思います。そのためにも、上の子には英語を学習させたいという気持ちが特に強かったです。

また、上の子の場合、4歳の時から5年間継続的に英語の学習をさせていたら、本当にインプットのスピードが違うと感じることがあります。私の場合、英語を解釈しながら読みますが、上の子はシュッと読んで、テキストの内容をすぐに理解します。それに発音もとても良いです。

私の場合、ちょっとスマートなやり方ではないかもしれませんが、「将来に絶対必要+ただやっちゃいな、周りのみんなもやっているんでしょう」と言うロジックで、ちょっと強めにプッシュしてはいました。サマーキャンプや海外旅行にも行かせたくはありますが、私の仕事が忙しく、休暇を取りづらいので、難しくはあります。しかし、将来にはいつかしてみたいですね!最近韓国だと「OOで1ヶ月間住む」ようなのがトレンドであり、機会があればハワイで1ヶ月間住むのはいつか絶対やってみたいですね。」

本:「英語は必要だから、そういうものだから」っていう言い方っていうことですよね。うちでは言ったことはないんですが、もう少し大きくなってきたら、うちも言うかもしれないとは思います。

それでですね、ハワイの話が出てきたので、私が言ってみました。「ハワイ素敵です!!きっと親も楽しいですね」お返事お願いします。

パ:「やっぱりそうですね!まずは私が休みたいのが大きいですかね(笑)」

本:私が言いました。「ちなみに、1か月で英語力が劇的に向上するのは難しいと思うのですが、目的は何になるのでしょうか?韓国語が通じない環境があると知る、帰国後の勉強のモチベーション向上などですか?」お願いします。

パ:「そうですね。それから、英語は必要で、やっておけば色々面白いことがいっぱいできるというモチベーションを持たせたいです。」

本:英語に触れていると、ご褒美で良いことがあるよ!と伝えたいと思ったことが私はなかったので、これは良いかもと思いました。(ちょっとお金が必要かもしれないですが...)

ところでですね、パクさん、韓国には英語村というものがあるらしくて、ワーママさんに聞きいてみたいなと思いました。ただ、その前に英語村を知らない方のために、というか、私も英語村を良く分かっていないんですが、英語村とは何ぞやをご説明いただけませんか。

パ:英語を学ぶ学生のための言語イマージョン環境を作ることを目的でできた村で、中ではまるで外国にいるような生活ができるんです。たとえば物を買うなり、食べ物を食べるなりしますが、全てが英語で行われます。自治体ごとで英語村を運営しているので、全国に数カ所あります。

本:Tokyo Global Gatewayがいくつかの自治体にあるイメージなのかもしれないですね。私は言ったことがないので、そのたとえで合っているのかわからないんですが。

それで、私の質問です。「ちなみに、韓国には行政が作った英語村というものがあるそうですが、そちらではあまり英語は習得できないのでしょうか?政府が英語教育に熱心でなんですね」と聞きました。お願いします。

パ:「悩んでいるところです。ただ政府が作った英語村は家から結構遠いからですね…。ただし韓国だとインターナショナルスクールが多いですが、そこで子ども対象にサマーキャンプを2〜4週間程度運営していまして、それでも良いのではないかと考えているところではあります!」

本:なるほど、都会の方だと行きにくい場所にあるということですね。

・専業主婦からの回答

本:ワーママさんとのやりとりで質問からそれてしまったのですが、専業主婦さんにも同じ質問「子どもは英語学習を好意的に思っていますか?学習動機をどう作っていますか?」と聞きました。お願いします。

パ:「自然に英語を習得させたいとの思いから、早い段階から英語に触れるようにしました。また、今までの経験だと、ある程度のレベル以上になると、特段モチベーション向上のための工夫がなくても、子どもが英語を学習だと捕らえず、韓国語と同様に気楽に考えているようです。その結果、現在ですと仲の良い友達とプレイデートする際に英語でコミュニケーションを取るなり、英語の本を読むなり、英語の動画を観るなりすることが生活の一部になりました。」

本:この方は好き嫌いが出る前に自然に習得ということですね。日本のおうち英語の方でも、同じ考えのかたは多いような気がします。

子どもが英語を嫌がったら

本:次のトピック「子どもが英語を嫌がったら」です。私の質問です。「子どもが英語を嫌がることありますか?そのときはどんなことをしますか?(うちはまだ小さいのでそこまで嫌がりませんが、6歳の長女には語りかけを嫌がられたので止めました)」ワーママさんからの回答お願いします。

ワーママさんからの回答

パ:「明日英語塾でテストがあるから、これを勉強しなさい、明日まで英語の本5冊を読んで、クイズを解きなさい」のような準備や宿題などが英語幼稚園、英語塾で出されます。それで、子どもが英語を拒否してしまった時もあり、そのような時には本当に大変でした。私も休みたいわけですので…。
そんな時に仕方ないですが、テストの点数が良い時にはキャラクターのご褒美を約束する、もしくはそれでも嫌がるなら、本当にたまにはサボったりもしました。最近上の子はサンリオのシナモロールにめっちゃくっちゃハマっています笑。そのため、シナモロールのキャラクターが入った鉛筆やキーホルダーをあげます」

本:私の回答です。「それは大変でしたね。やはり宿題の量が多いですね!!皆さん、親御さんの努力によって塾の進度についていけるのでしょうか?」お願いします。

パ:「そうです。割と周りを見てもみんな親が頑張って宿題をサポートしていて、うちだとパパもいっしょに手伝ってました!」

本:家庭教育の二馬力は強いと思います!(うちは家庭教育に関してはワンオペです。)ちなみに、ワーママさんの娘さんはシナモロールが大好きだそうです。「鉛筆、携帯アクセサリー、人形、おもちゃ、アイスまで全部シナモロールです。」と書いてありました。

・専業主婦さんからの回答

本:次は「子どもが英語を嫌がったら」について専業主婦さんのお答えです。お願いします。

パ:「上の子の場合、言語への才能があり、英語の習得が楽な方ではありましたが、小学生向けの英語塾のレベルテストの準備をしている際には英語が学習のように感じてしまい、一時期英語をやりたがらなかったのですが、興味を取り戻すため、NetflixやYouTubeを通し、好きな動画に触れさせたりまた、オンライン英会話で自由なトピックで話をさせるなどで、乗り越えることができました。

本:それで乗り越えられる?と思っちゃったんですが、乗り越えられるんですね。あと、オンライン英会話はあることはあるんですね。

パ:はい (or もしかしたらコロナのときの英語塾のオンラインのことかもしれません。)
はい、オンライン英会話ももちろんあります!ただ、塾の存在もあり、日本ほどやってる人が多くは無いのですが…。

トド英語について

本:次はアジェンダ2トド英語について、です。おうち英語界隈ではトド英語は知名度高いと思うんですが、前回のスペースではおうち英語という切り口でない方にも聞いていただいたようなので、簡単にトド英語の説明をお願いできますか。

パ:トド英語は主に3〜9歳の子供向けに開発された、英語学習アプリでありまして、中身ですと2500個以上の豊富な学習コンテンツや400本を超える動画などを含んでおり、毎日基本Daily Courseメインで子どもが自主的に10〜15分くらいの学習を重ねるカリキュラムになります。
あと何よりですね、トド英語の特徴としてはゲーム感覚で子供が一人で飽きずに楽しく学習できるどころだと、自信持っていえるんですけど、これの背景にはですね、トド英語を開発した会社Enumaは元々有名なゲーム会社のえらいエンジニアさんだったりディレクターさんだったりが集まって開発してて、やっぱゲームの特徴である、飽きない、楽しいと言うのを学習に取り入れたたためです。と言うことで、子どもはトド英語で遊んでいるうちに、英語は楽しいという感覚、それに加え英語が身に付くことができるデジタル学習ソリューションです。

本:ありがとうございます。ちなみに、皆さんからもちらっと質問があったんですが、韓国でもトド英語は結構売れているんでしょうか?

パ:そうです!累積の有料会員数は2倍くらい韓国が多いです。もちろん韓国の方が早くから展開したと言うのもありますが、また人口も考えてみるとやっぱり韓国の方がもっと広まっている様子ですね。

本:なるほどですね。日本と韓国のユーザーの違いとかってあるんですか?

パ:韓国はブログですが、日本はインスタメインでもあり、意外と韓国のユーザーの平均年齢が高いところですかね。

本:ガチ勢じゃない方達は年齢高めで、その方達の数が多いっていうことなんですか?

パ:どうだろう、特にそうとは限らずですね、多分トド英語ってSNSなどの口コミで基本広まることがどっちも多かったんですけど、日本の場合だと韓国と比べ、SNSに乗る子どもの年齢が低いとのこともあるからなのかなとも思います。韓国だと子どもが大きくなってもそのままSNSに学習など共有することが多いですが、日本だと大きくなるとその頻度は減る傾向ではありますね。なので、トド英語カリキュラムやレベル的にもそうですが、小さい頃はもちろん、レベルが上がるにつれ、小学生になってからもメイン教材でも補助教材でも使えるのですが、日本だとどちらかというと小学生未満の子ども用のようなイメージがあるからでは無いのかなと多いますね。

本:なるほど、たしかに、ツイッターだけを見ているからかもしれないんですが、トド英語はおうち英語をしている方向けアプリのイメージがあるかもです。=だから年齢層が低い)

それで、トド英語はアプリ内に日本語が出てくるので、あまり英語に触れていない子向けという話もあるんですが、韓国のガチ英語勢がどうトド英語を使っているのかな?というの知りたかったので、色々質問しています。「トド英語を始めたきっかけを教えてください。」です。これはワーママさんのみに聞きました。お願いします。

・ワーママさんからの回答

パ:韓国で英語ホームスクリーングしている、複数の有名なインフルエンサーさんがおすすめしている教材がトド英語です。ママの立場でEFLのカリキュラムを設計し、チェックまでするのは本当に難しいところですが、トドだと単に触れさせるだけではなく、体系的なカリキュラムがあるから良いです。私はその中の1人の有名なインフルエンサーさんから紹介されて3年前に初めて出会い、マミー英語の教材だけではなく、英語塾と並行しても良さそうであり、始めました。」

本:韓国のインフルエンサーがトド英語をお勧めしているんですね!面白い。

活用方法

本:次の質問はお2人に聞きました。「トド英語は何を目的に使っていますか?トド英語の他に使っている教材はありますか。我が家は6歳にはフォックス、3歳には色、体の部位など簡単な単語と会話文習得目的で使っています!」ワーママさんからの回答お願いします。

ワーママさんからの回答

パ:「上の子はトド英語をもう卒業しましたが、下の子は楽しく使っています。トド英語と、たまにはNetflixで英語の動画をかけ流しの並行をしています。トド英語は英語を始める教材としてとても良いと思います。特にフォニックスとリーディングに良いと思います。上の子の場合は、トド英語を6ヶ月間着実に使ったら、自然にリーディングができるようになり、その点で本当に感謝しています。正直、Youtubeなどの英語フォニックス動画の場合、かけ流すだけで興味をわかせることしかできなかったのです。そのため、ちゃんとしたフォニックスや発音を覚えさせるには、学習をさせるなり、本を読ませるなりの繰り返しが必要ですが、その部分をトド英語で楽しく取り組めたのはとてもよかったと思います。」

本:私の返答です。「わかります!うちの6歳も半年使わせてもらいましたが、lexile指数200~300以降伸び悩んでいましたが、トド英語でフォニックスを学習したら読めるようになり、次のステップへ進むことができました。どこかのタイミングできちんとフォニックスを入れなくてはならないんだな、と思いました。」

パ:ワーママさんのお返事です。「はい!うちの上の子が同じ経験をしてました!本当そうですよね。フォニックスが上手くなると、周りの文字に興味を持ちはじめ、音に出して読むようになり、それでネイティブの先生に対する拒否感さえなければ、少しずつSpeakingをしながら、英語がこれで伸びそうだなと思ったんです!」

本:次は専業主婦さんのお答えです。

・専業主婦

パ:「5歳の男の子については、英語幼稚園に入学する前はアルファベットや単語、フォニックスに触れることが目的でした。入学後にはフォニックスの予習復習のためにと思いましたが、勉強をするよりは楽しんでいるようでよかったです。取り組んでいる姿を見ると、正直、好きな動画だけを繰り返して観るなり、ゲームをしている様子にも見えましたが、時間が経つことにより、トド英語を通して、多様な単語や表現を自然に習得できたようで満足しています。トド英語以外は、英語幼稚園の教材だけ使っており、その他はYouTube (Blippi, Hihoハイホ kidsなど)、Netflixの動画、英語の本に触れさせています。」

本:なるほどですね。お2人とも4~5歳くらいで、アルファベット、単語、フォニックス、リーディングに触れるっていう使い方ですね。英語幼稚園でも触れているけど、別で触れさせたい、もしくはその前に準備したいというニーズなのかなと思いました。韓国の英語ガチ勢がそう使うっていうのは合理的な気がします。日本のおうち英語の方で結構頑張っている方でも、このくらいの年齢で、トド英語でアルファベット、単語、フォニックス、リーディングに触れさせている方は多いのかなと思うので、すごく似ている気がします。

次の質問です。「子どもがトド英語に飽きてしまうこともあると思います。その場合はどんな声かけなどをしますか。」ワーママさんの回答お願いします。

・ワーママさんからの回答

パ:「飽きてしまう場合は、横でママと一緒にやりながら、「わ〜本当によくできたね、最高!」のように誉めごとを言ってあげたり、子どもが好きなセクション、うちの子は主に動画ですが、それをより自由に観させてあげるようにしています。それでも興味を沸かせることができなかった場合は、2週間程度の休みを取らせます。その際にトドさんすうや他の学習アプリをさせます。そうすると自分の興味に合わせ、他のアプリをもっと頑張ってやったりします。しばらく、そうさせると、また英語への興味が戻ります。」

本:私の返事です。「確かに、少し時間を置くのはいいアイディアですね!うちでもやってみようと思います!我が家はあまり好きではないゲームはママがする、ということにして、代わりに私がそのゲームをしていました。そうすると、いつのまにか私と画面を一緒に見るようになって、そのうち本人がゲームに取り組むという流れを狙うことが多かったです。」お返事お願いします。

パ:「それめっちゃ良いアイディアですね!子どもは親がやること真似しようとする習慣があり、「これなんだろ?ママが楽しむようだから、俺もやってみよっかな〜」的な興味を親が刺激するのはとても良さそうだと思いました!」

本:文章でのやりとりですけれども、共感してもらって嬉しいです。なんとなくですが、ワーママさんって同じ育児書をよんでるのではっていう気になってきます。非認知能力的な本とか、海外の育児書の翻訳本とか、読んでいそうだと思っちゃいました。では、専業主婦さんのお答えですね、「トド英語に飽きてしまったら」もお願いします。

・専業主婦

パ:「5歳の男の子についてですが、特にまだ倦怠期が来ていません。他の動画を観たがる際には選択肢を与えて選ぶようにしました。例えば、トドやる?それか本読んでみる?、もしくはトドやる?それか宿題しようか?などと聞いていました。」

本:倦怠期なしということで羨ましい限りです。

最後に

本:今日の最後の回答になります。これはワーママさんがやりとりのなかで、教えてくださったことです。ワーママさんがですね、「下の子男の子4歳に今後英語早期教育をどうしていくかについて、私と旦那の計画を共有できればと思いました。」とおっしゃってくださったので、お願いします。結構長いです。

パ:

  1. 英語を始める3~4歳の時には英語が楽しいものであることを存分に感じさせるため、NetflixやYouTubeまたは英語の歌のような面白い英語の動画などを見せると思います。色々一気に多く見せるよりかは、何個かを選んで反復的に見せるなり聞かせるなりすると思います。子どもの記憶力は本当に良いですからね。

  2. 4歳の時からはトド英語をきちんと始めたいと思います。まだ英語幼稚園にいく前でもあり、私が直接にマミー英語をやるには時間的に足りないところもあり、また、そこまでサポートができないかと思います。そのため、「アイテム」の力を借りたいです。それで1年程度存分にやらせて、子どもが英語を継続的に楽しく学ばせながら、基本的な英語への知識(ABC、フォニックスなど)を楽しく学べるようにしたいです。1日に30分〜1時間程度は継続的にできるようにさせたいです。また同時に子どもが好きそうなReader本も一緒に読んであげたいです。それからは英語幼稚園行っても、「あ、これはここで見たやつだ!」ってなり、楽しめそうです。

  3. それから5〜6歳程度には英語幼稚園に行かせ、英語をリアルな生活で使わせる環境を設けてあげたいです。1年以上はさせたいですね。

  4. ここの時点で子どもが英語の宿題で大変になることがあるとは思い、そこでは主に2つですが、1)まずは少し難しくて時間がかかってもなぜ、子どもが英語を学ぶ必要があるかを優しく説明したいです。それから2)子どもが小さいことで達成した時(例えば本1冊を声を出して読んだなど)に激しく褒めてあげたいです。それで子どもの英語に対する自信が芽生えるようにしたいですね。

  5. 7歳からは英語幼稚園を卒業してから、小学校に入学するのですが、その過程だと、英語塾に行くことにより、英語へ触れる機会が少なくなるのですが、英語塾だけで足りないところを夏のサマーキャンプに行かせるなり、高くなければオンライン英会話(または個人レッスン)などを通して、英語を使える環境を継続的に設けてあげたいです。ReadingやComprehension側面では文字が多い英語のChapterBookをママとパパと一緒に読んでみながら、その内容を韓国語であろうが英語であろうが一緒に話す時間を設けてみると良いと思います。

  6. これを2〜3年間持続し、それ以降は子どもが韓国で続けて勉強するか海外で勉強するかを、子どもと相談しながら、慎重に判断し、それ以降の学習方法について考えてみるのが良いのではないかと思いました。

本:なんか、お話をきいていると、流れがよくわかりますね。

それから、この方の回答なので、韓国全体ということではないのですが、開始時期とか外注の選択肢の数とか、あとは周辺にいる英語を得意とする子どもの数とかは違うとは思うんですが、親が子どもの様子を見ながら、子どもに合ったものを提供するっていう意味では、日本のおうち英語と似ている気がしました。

公教育

本:それでですね、日本の公教育について、パクさん何か知ったことがあったんですよね?

パ:日本では小学校で単語を学ぶけど、書けない。中学校では書ける前提で進むっていう話があるって知りました。実は韓国でも同じ問題があったんですよね。中学校でいきなりレベルアップした。(97年)

本:結構前なんですよね。それでどうなったんですか?

パ:塾がさらに増え、また留学も増えるなど、ありました。

本:学校教育が改善されてほしかったです。もっと良い展開を期待したんですが。

パ:そうですね!時代も文化もやはり違うところはありますので、日本は違う道に行くのか気になります。

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本:なるほどですね。そう、それで、今回2回目のスペースを通じて感じたことなんですが、私が「選択肢があるんですね」とか「選択肢の数が違う」とかっていうことをいい続けたスペースだったなと思いました。日本と韓国の英語教育の一番の違いはその選択肢の多さで、韓国が20年30年前から早期英語教育を始めたからこそ、なのかなと思いました。日本のおうち英語はたぶん黎明期みたいなものは終わって、初期だと思うんですが、民間のスクールはやっぱり選択肢が少ないと思います。

逆に、意外と英語育児に関しては同じところも多いと思ったんですよね。今回ママさん達とやりとりさせてもらって、子どもの様子を見て、親もしっかり情報収集して、子どもに合ったものを提供していく、それが親の愛情から来るものっていうのも本当に同じだと思っいました。あと、ママさんのアンケートの回答を読んでいて、私は、なんかTwitterで見かける、ガチのおうち英語のトップ層と教育熱はほとんど変わらない気がしました。

パ:日本のおうち英語のトップ勢と韓国のトップ勢はあまり変わらない。

本:そうそう、そうなんですよ。

パ:韓国は教育熱が高いと言われるけど、
人口から考えると熱の高い人の割合が多いけど、熱が高い人を比べるとあまり変わらない。

本:そうそう。日本のおうち英語のトップの子で中学受験する子もいますし。そうすると、英語もして勉強は忙しくて、という状況は変わらないんじゃないかと。例えば、開成におうち英語の子でびっくりするくらいペラペラっていう子がいるとか聞きますし。今回属性も似ている、都会の教育熱心な、Topを目指すような家庭で、2家庭ともそうで、韓国広いなかで、その似ている一部の方をたまたまご紹介いただいたとおもうんですね。わーすごい、みたいな話も多かったですけど、日本のTop の人たちも共通するところはたくさんあるのではと思いました。

というか、韓国にもゆる勉強みたいな人たちもいるってことですよね。

パ:はい、しかも割と多くいるようですね。

本:あと、たぶん日本だと家庭で英語習得をサポートしないっていう家庭がたくさんいるけど、韓国の場合は英語はサポートする、そこは捨てないっていう家庭が多いっていうことですよね。

パ:そうですね!日本だとやらない家庭とやる家庭があって、このやる家庭がいわゆるおうち英語の家庭のイメージですね。ただ韓国だと比較的にこのやらない家庭は少なく、その分やる家庭だと、ゆるくやる家庭とガチな家庭があり、このガチな家庭がいわゆるマミー英語だと思いますが、こういう名称がガチな方にだけあるってことはやっぱ割合的にガチな家庭が多いっていうことですかね。

本:だから、日本の家庭は英語やるやらないの選択肢はあるってことかなと思います。

パ:そうですよね!

本:あと、日本の、Twitterを見ていると「おうち英語やってます、勉強関係はそこそこのサポートです」っていう方も結構いると思うんですが、韓国にはそういう方も多いってことですよね。

パ:そうです!

本:日本だと英語やるやらない、勉強サポートするしない、色んな組み合わせがある気がします。

パ:そうですね、いろんな要因があったからだとは思うんですけど、韓国ですと1997年、小3から必須化とされた頃にはプロパガンダで英語やらないとと政府がけしかけたところもあって、そこからガチになりかけ、ガチの中でも競合が激しくなりつつあったのではないかなとは思いますね。

本:だから、違うんですね。

今回の前半後半とスペースをさせてもらって、私の感想としては「案外同じだな」と思いました。私は高校生のときに海外に短期留学して、学生のときも海外研修とか海外ボランティアみたいなものに参加して、国際交流的なものが好きだったタイプなんですが、行く前に「どんな違いがあるんだろう、わくわく、たのしみ!!」と思っていくんですけど、帰国する前には「まぁ、違いはもちろんあるんだけど、案外同じ」と思って毎回思って帰ってきていたんです。その感覚とすごく似ています。なんか、AとBという選択があったら、どちらを取りますか、って聞くと、判断する基準とか価値観は同じだなって思うことが多かったんですよね。

だから、ママさん達も例えば、AとBという教材があってどちらを選ぶかと聞かれたら、Aは子どもが好きって言っていて、でも親が良いと思うのはBで、値段が安いのはCで、使いやすさはうーん、みたいなことってたぶん日本の親たちとあんまり変わらないのかなって思いました。韓国は教育熱が高いと言われるけど、ひとつの側面であって、実際なかではもっと人間味豊かな、温かいやりとりがあるんだなと。日本のおうち英語も「教育ママパパがちまなこになって、子どもに英語を叩き込んでる」「小さい子に英検受けさせて」とか批判されたりしますけど、ひとつの側面しか見られていないという意味ではちょっと似ているな、と思いました。ただ、取り巻く環境とか、やはり韓国は長い間輸出産業を主軸とした経済構造になっているので、英語の重要度が日本とは違ったりするから、親御さんたちの意思決定も変わってくるのかなと思います。で、結局今回のスペースの私の結論は「案外同じ」になりました。もしかしてもっと深く知ったら、また変わるのかもしれないですが。


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