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スコットランドご飯の正直レビュー

ご挨拶

ごきげんよう。今は統計の授業が始まったところです。今朝は7時に寮の避難訓練で叩き起こされ、そして寒い外で15分程度待機してとても眠いので、うっかり眠ってしまうことのないようnoteを書きながら受講します。意外と内職って寝たくない授業でやりませんか??そんなことない?

さて、前の記事でも書いた通り、私は現在スコットランドに留学しております。本当は自炊を楽しみたかったのですが、ensuite(バスルーム付きの個室)を希望したらキャンパスまでバスで片道1時間弱かかる、とても立地が悪い上に希望すら出していないケータリング付きの寮に割り当てられてしまいました。キッチンにはケトルとmicrowaveしかなく、火を使うことは禁止されています。ケータリングサービスで朝ごはんと夜ごはんが出てきます。スタッフさんに頼んで自分の好きな食べ物をとってもらいます。昼ごはんは朝ごはんを多くして抜いてしまうか、朝ごはんを多めにとっておいて残りを昼に回します。時にはお友達とカフェ活することもあります〜✨

寮のごはん 

イギリスははご飯がまずいと言われがちですが実はうちの寮食は美味しいのです。日本人にも他の国籍の子にも確認したので間違いありません。Scottish breakfastはもちろんのこと、ギリシャ料理やKorean Chickenが出てきます。味自体は本場の味とはかなり違うこともありますが、それでも美味しければいいと思っている主義です笑ご飯のメニューは1週間で回ります。その中でもマイナーチェンジがあるので意外にも飽きることはありません。みんなお気に入りのご飯がそれぞれあって、私は金曜日の夜に出されるフィッシュアンドチップスを楽しみにしています。また、Friday is Fish day♪ということで、朝ごはんにはサーモンとエッグのオープンサンドがでます。私は甲殻類のアレルギーがあるのでサーモンが体に合っていない気がしてあまり食べないようにはしているものの、以前食べた時はとても美味しかったです。

あと、うちの寮はかなりインクルーシブで、たとえば小麦粉アレルギーの人はcantine(食堂)にきたタイミングで別にご飯を作ってもらえたり。ヴィーガンチョイスは常備されていて、誰でも選ぶことができます。確かにヴィーガンエッグやヴィーガンベーコンなどの既製品はどうしても味が劣りますが、お腹の調子が良くない時にはちょうどいいし、代替品と思わず違う食べ物と思えばそれはそれで美味しかったりします。(ちなみに…スクランブルエッグは、ターメリックで味付けされた豆腐。もちろん味は全くエッグではなく、見た目が黄色っぽいことからエッグという名前が付いているようです)また、調理されているヴォーガンメニューは普通のメニューにひけを取りません!お豆のタイカレーはとてもエスニックで本格的な味でした。寮食に限らず、スコットランドでは当たり前のようにどこにでもヴィーガンチョイスがあります。倫理的観点だけではなく、環境の問題からも肉を食べる頻度は減らさないといけないと言われているし、日本にもヴィーガンチョイスがもっと広まってほしいと思っています。

また、自炊をしている方から聞いたところによると、スコットランドでは肉類は値段を出さないと日本と同じレベルのものが買えないのだとか。以前スープを作った時、ダシが出なくて困ったそうです。確かに、寮で出されるご飯はハーブやスパイスなどがしっかり効いていたり、またはチーズやクリームソースがこってりした味付けです。日本の素材の味を活かすダシ文化に対して、こちらでは味付けの工夫を楽しむのかもしれません。日本ではなかなか触れることのない味、毎日楽しめているのは本当にありがたい。今のうちにしっかり舌で覚えて、帰国後の自炊のレパートリーを増やしたいと思っています。

ただ、寮の食事にはdisadvantageもありまして…。というのも、ご飯が出てくる時間が固定されているのです。スタッフの方々の出勤の時間もありますから、朝ごはんは遅く、夕ご飯は早くクローズします。ですから、サークルがある日には確実に夜ご飯を逃すことになります。また、休日は朝ごはんに代わりブランチが出るのですが、これが11:30-スタートで、もはやお昼ごはん。雨の日にのんびり起きてカウチポテトするときはいいのですが、学校で自習したりショートトリップに行ったりする時には非常に不便です。そういう時は諦めてご飯を買っています。

また、先にもチラッと述べましたがfattyな食べ物が多い。大体揚げ物か、ソテーでもてらてら光っており、かなり油が使っていることが推察されます。味付けもコッテリ系が多いです。デザートにはケーキにアイスに、さらにはスタッフの方が焼いてくれるショートブレッドやらバナナケーキやらが陳列されています。もう幸せの地獄。さらに、量の調整が難しい。というのも、スタッフの方が取り分けてくれるスタイルなんですね。入ってすぐは体育部男子かな?みたいなmassive portionの洗礼を受けました。おそらく一つのお皿に盛るのでスタッフの方には実際の量よりも少なく見えてしまっているのかな?そこで私が覚えなければならなかったのは、ちょっとでいいの〜!のセリフ。

Small portion, please! Just one scoop, please!
ちょっとでいいです、一すくいでお願いします!

The author in the cantine

何通りか試しましたが、この二つはわりあい通じるのでいつもこればっかり言っています。

ここでちょっとカルチャーショックだったのが、日本人以外は完食の概念を持っていないこと。たくさん量をとって、半分くらい残している人も。そして、さすがはイギリス、環境問題への意識が高く、お残しは肥料にするためcompostのゴミ箱があります。それでも、残さないことが大切だよねとおもてしまう私。心が痛みます。同じ寮の日本人の子とあれはないよなあと日本語でコソコソ。西洋人は万物の創造主神に感謝、日本人は命を「いただきます」、ご飯を用意してくれた人たちが奔走してくれたことに「ごちそうさま」だから残さないんだろうねとも笑まあ、みんな美味そうなごちそうが並べてあるとついついたくさん食べてしまいたくなるのかな?


寮食〜!この後ろ側の黒い食べ物がスコットランド名物のハギスです!羊の内臓を羊の胃袋に詰めて茹でたものだそうです。ねっとり感触のお肉って感じ。僅かな苦味があるが意外といける。グレービーソースといただきます。

外食

スーパーのご飯

イギリスのスーパーってすごくバリエーション豊かです。大体自炊をする民が食材を買い込むのがlidlやaidaなどの安めのスーパー。tescoは中間くらい。m&sは自社製品を売りにした高級老舗スーパーで、waitroseはイギリスの御用達スーパー。私はサンドウィッチはtescoで買って、ペストリーはwaitroseで買うことが多いです。こちらのサンドウィッチはライ麦パンが使われていることが多く、プチプチ・モサモサとした食感は、私は好きですがどうしても好みが分かれてしまうようです。また、値段をけちればけちるほど具材のレパートリーは少なくなります。安いと言っても、こちらだとツナマヨが入っているだけで400円。悲しい。中の具材は質も量も明らかに日本に軍配が上がります。また、時々tescoでラップロールが値引きされている時は歓喜して買っています。美味しいです。

waitroseはペストリーが意外にも安くて美味しいので狙い目です。バターの香りが違います。友達が2023年の美味しかったものランキングにwaitroseのスコーンをあげていたくらい。特にフルーツが入ったものが美味しいそうです。私はバターのクロワッサンが好きで、朝ごはんが出ない土曜日日曜日の自習のお供になっています。


レストラン・カフェ

普段から寮でご飯を食べておりあまり本格的な外食はしないのでなんとも言えませんが、こちらはカフェ文化がすごいなと思います。costaなどのチェーン店もありますが、個人経営のお店もたくさんあって、どこも雰囲気が素敵だし食べ物の味も美味しいです。店構えなどは日本の映えカフェみたいな感じです。食べ物はクロワッサンなどのペストリーやオシャレサンドウィッチ、そしてもちろんスコーンはほとんどのお店に置いてあります。これだけでお昼が終わる、というくらいの大きくてクリーミーなパウンドケーキがたくさんあったりもします。


友達とマフィン♪おしゃれフォトジェニックガールごっこに付き合ってもらいました笑

レストランに関しては、スコットランド料理やイタリアン、パブ飯はあまり外さないような気がしています。ジャパニーズレストランは一度だけ入ったことがありますが、サーモンが口の中でとろけて美味しかったです。ただ、場所によっては

日本語訳:う〜ん、友達が働いてるから〜、言わないけど〜、う〜ん、あの店は、so-so(まずまず)。(筆者意訳:友人が働いているから悪いレビューはつけられないが、君 との友情にめんじて特別に教えてあげるよ。正直なところ、値段が高い割にトッピングが寂しいのでわざわざ試すほどではないと思うよ。)

Bachata societyで一緒の日本漫画のシャツの主張が激しいおいちゃん

ということで、まずまずだったり、再現性が低かったりするみたいなので、エスニック料理は事前に現地の人のレビューを確認した方が良さそう。
ただ、レストランに入ったのなんておそらく5回もなくて本当によくわかっていません。大体お金がかかるので入ろうという気持ちになれないんですね…。また、量は多いのでご飯はシェアするのでちょうどいいのかも。本来は2500-3500円程度は絶対かかりますが、半分こすればお値段も常識の範囲内に収まります。

また、私的大学生の贅沢といえばGreggsというテイクアウトがメインのカフェで、ここでは600円ちょっと出せば美味しいサンドウィッチが買えます。デイトリップではしっかりお腹が満たされ重宝します。下のタンドリーチキンなんて美味しかった。

Edinburghで入ったJapanese restaurant

これはスコットランドにいるからには絶対書いておきたい。トップ画面で使っているのがかの有名なScottish Breakfastです。三角のはフライドポテト。真っ黒なのはブラックソーセージという食べ物です。羊の肉と内臓と血液をなんとか〜、かんとか〜。味は意外にも血生臭いとかはなく、少しスパイシーでネットリした口当たりが癖になります。トマトでビーンズを煮たやつも定番。味は薄めのケチャップに大豆をヒタヒタにした感じ。これにもしかしたら日本のソーセージ3本分くらいはありそうなソーセージくらいついていたんじゃないかな。スコットランドのソーセージはすごく大きくて食べ応えがあって美味しいです!このレストランは地元の人たちが集まるご飯屋さんみたいなところで、道路工事やっているんであろうおいちゃんが制服のままやってきて店員さんと話しているような、憩いの場になっていました。また訪ねてみたい。

書くところ見失ったので言及しておきたいToffeeについて。これはsticky(歯にくっつく感じ)のキャラメルそっくりのおやつです。ごめんなさい。正直違いがわかりません。まあ美味しいのでスコットランドにお立ち寄りの際にいはぜひお試しくださいませ。

むすび

食文化の違いはとても興味深いです!特にヴィーガンチョイスが充実していて、どこのレストランにも絶対に置いてあるのは日本も早急に取り入れるべき。精進料理もあるくらいだし、日本料理はヴィーガンと決して相性が悪いとは思わないのですが…。一方で、高いお金を出さないとちゃんとした食事が食べられないことから、やはりこちらで生きていくのは大変だなと思い知らされました。また、もっとヘルシーなチョイスがあるといいのになとも笑
さらに、非常に大きなお世話で失礼いたしますが、food waste(食品ロス:食べられるのに捨てられてしまう食べ物)への個人の意識の低さも気になりました。これは留学生を見ていても思うのでスコットランドだけじゃなくて日本以外という感じかな?ただ、日本でも恵方巻きの大量廃棄が旬な例として挙げられますが、安く生産してたくさん捨てるfood loss an waste(食品ロス並びにフードロス:生産、流通、消費全ての段階において捨てられてしまう食品)も深刻ですので、安いというその背景にも思いを巡らせないと行けないなとハタと気付かされたり。何事も一長一短ですね。

全くむすびにふさわしくない話の広げようなんですが、この言葉遣いちゃんと参考資料がないと使い分けできないの私だけですか?
日本では食品ロスは捨てられてしまう食べ物全般のこと。その中にフードロスが内包されるけれど、海外では消費の段階で捨てられるものをfood wasteと呼び、生産や流通の事業系のロスをfood lossと呼ぶ…らしいですね。初知り。しかも上の記事でも示唆されるようにフードロスと食品ロスって同じ意味あいで使われることもあるから、もうカオスです。海外から輸入したのか知らないけれど、こういう言葉を作る人はグローバル基準に統一してほしい涙









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