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写真は人を笑顔にする! 写真は未来への贈り物

 私は、東日本大震災発生の2か月後から、被災地である宮城県塩釜市で6年間勤務した。
 震災から2か月後の被災地は、表面上の平穏は取り戻せていたものの、沿岸沿いの道路では瓦礫を積んだトラックで渋滞していた。
 処分されるはずの瓦礫であったが、写真だけは違った。
 持ち主に返却すための運動が始まった。
 写真が、ただの紙きれではないことを皆知っていたのだ。
 たった一枚の写真に、様々な記録・記憶・記念がこもっている。
 きっと、被災された方の手元に写真が戻ったとき、思わず笑みがこぼれただろう。

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 私も、学生だった頃の自分、赤ん坊だった頃の長男の写真を見返しては笑顔になり、そして、その時のことを、ありありと思い出す。
 写真はワインと同じく、時が経てば経つほど熟成され、価値が高まる。
 写真は未来への贈り物だ。

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 今、目の前にいる家族、勤務先で隣に座っている部下や上司を撮っても、さほど面白い写真とは思わないだろう。
 しかし、その写真を10年後に見たらどうだろう。
 ニンマリして、撮影した自分に感謝するだろう。

 今は、今しか撮れない。
 撮ろう。


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