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写真200枚超え!オーバーホールも『どこでやっても同じ』ではない■2024年01月18日更新

広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。

2024年になってからもオーバーホールや組立作業が続いている『快適長持ち系自転車安全整備士』ノーリー(店長)です。
当店ではメニューも完全に均一化していません。
ユーザーさんそれぞれ、車体それぞれに合わせた内容・工賃で作業を承っています。


■実は、オーバーホールはメリットが大きい!

各種SNSやフリマアプリ等の発展もあり、自転車を中古で手に入れやすい世の中になってきました。
もちろん、専門店での中古車販売もあります。
専門店であれば、おそらく状態は比較的良いとされているかもしれませんが、個人間(素人同士)での売買や譲渡だと、車体に恐ろしい罠が潜んだままになっているかもしれません。
個人売買や譲渡の全てが悪いとは限りませんが、パッと見た感じは大丈夫そうでも、致命的な問題を抱えている車体が多いのも事実です。
とにかく、まずはプロに点検を依頼しましょう。
そして、できるだけ早めにオーバーホールをやっておくことを強くオススメします。
出費としては決して小さくないかもしれませんが、大きな安心と今後の大きな維持管理コストの削減に繋がり、ユーザーさんにとって圧倒的にメリットが大きいからです。

もちろん新車で自転車を買ったとしても、しばらく使っていれば各部が汚れたり劣化したりします。
これは避けられません。
結局どの自転車もオーバーホールは必要な作業ですが、そのオーバーホールの作業内容も、店によって(正確には担当者によって)大きく異なります。

■今回の患『車』預かり時点

★ブランド★
【CANNONDALE】(キャノンデール)
★車種★
CAAD 12(キャド・トゥエルブ)
★年式★
不明(2016年~2019年頃と思われる)

正面から見たコックピットまわり。

こだわりのアクセサリー類が付いています。

バーテープは交換予定なので、その時にはハンドルバーエンドプラグの向きも合わせましょう。

ブラケットカバーは裂けつつあります。

ネームプレートはキズだらけですが、今のところ動作には支障がありません。

リアライトのブラケットタイが尖っているので、これは今回の作業でマイルドに処理しましょう。

駆動系の汚れも溜まっています。

フロントディレイラーも汚れているので、分解して洗浄しなければなりません。

フレームのキズはキズのままになりますが、できるだけキレイにしてあげたいものです。

ゴリジャリ感のあるブレーキ本体は、ここから見えるだけでも砂や小石を嚙み込んでしまっています。

チェーンリング(フロントギア)の汚れもなかなか…。

BBも見えている部分だけでも砂を噛み込んでいます。

ボトルケージも少し汚れていますが、洗えばキレイになるでしょう。

ハンドル高は変えます。

ケーブルルーティングの都合で、この通し方になっています。
今は特に問題がありませんが、インナーワイヤーがむき出しになる部分には何か対策をしたいものです。

スポークプロテクターは取り外すように、リクエストをいただきました。

■これがトグトのプレミアムなオーバーホール

◆まずは大まかな分解・チェック工程

外から見えない部分は分解するしかありません。

現時点で当店では【CANNONDALE】(キャノンデール)の取り扱いがありません。
しかし、BB30規格やSIクランクの脱着も当店なら対応可能です。

ヘッドパーツもこうして分解してみると汚れがかなり溜まっているのがわかります。

気になったのがフロントディレイラー(以下、『FD』)台座です。

ご覧のように変形してしまっています。
アルミ素材なので、深追いせずにこのままできる範囲で調整を試みてみましょう。
こういう部分も分解しなければわかりません。
せめて状態を知ることだけでもできれば、ユーザーさんとしても気に掛けるくらいはできるので、やはりオーバーホールはお得です。

ボルトの感触が良くなかったので、タッピングをし直しています。

フレームをしっかりと洗浄しました。

ポジション変更のため、コラムカットしてあります。

断面も整えておいたので、素手で触っても安心です。

フロントフォークもしっかりと洗浄してあります。

タイヤ・ホイールも先に洗っちゃいます。

カセットスプロケット(リアギア)もこの時に洗って少しはキレイになっていますが、これはまだ洗浄の第一段階であり、『下洗い』でしかありません。

アルミ製なので茶サビは発生しませんが、フレームの各パイプ内に油膜を張ることで酸化を遅らせ、その分フレームを長持ちさせます。

一般的にアルミフレームの寿命は5年とされていますが、使用頻度や環境によって異なるのは当然です。
もちろん、こういう下処理の有無でも寿命に大きな差が出ます。

ガラス系コーティングもご依頼いただき、今回は【WAKO'S】(ワコーズ)のバリアスコートを施工させていただきました。

しっかりとフレームに刷り込んでいきます。

トップチューブのキズの処理は後ほどご紹介しましょう。

独特な形状のシートチューブです。

フロントフォークにもしっかりとコーティングを施工し、ツヤテカに輝きを取り戻しました。

◆各部の洗浄・チェック第二段階

洗浄はまだまだ続きます。

センサーのシリコンカバーも外して洗っています。
砂を吸着しやすいので、気付いたらすぐに洗ってあげるといいでしょう。

カバーを洗ったら水気を圧縮空気で吹き飛ばして元に戻します。

ヘッドパーツやステムも下洗いは済みました。

ボトルケージも洗浄済みです。

ブレーキも一旦、下洗いしています。

シートポストもまだまだ下洗いです。

クランクセット、チェーンリングもまだ下洗いです。

下洗いしておくだけでも、まあまあキレイになります。

しかし、ブラシが届かない部分もあるので、結局分解は必要です。

カセットスプロケット(以下、『スプロケ』)はディグリーザーを使ってしっかりと洗浄します。
素手で触って手が汚れなければ合格です。
この時点ではまだまだ…。

リアディレイラー(以下、『RD』)もFDもこの時点では下洗いです。

◆さらに各部を分解・洗浄・下処理

ここからいよいよ本格的な作業に入ります。

パッと見た感じはとてもキレイです。

しかし分解してみると…

はやり汚れが残っています。
せっかくのオーバーホールなので、このまま良しとするわけにはいきません。

さらによく見るとチェーンによるものか、キズが入っていてバリのようになっています。

ヤスリで整えました。
ティッシュペーパーで撫でてもひっかかりはありません。

左クランクまわりは比較的簡単にキレイになりました。

チェーンリングもいつかは交換時が来るので、ボルトに固着防止で少しグリスを使います。

ピッカピカになった右クランクまわり。
気分もスッキリしますね。

チェーンもかなりキレイになりました。

CAAD 12はBB30規格を採用しています。
バラすとこんな感じです。
よくあるトラブルとしては異音が発生することや、スピンドルのダメージ等が挙げられます。

スピンドルはベアリングとの接触部分にキズはありますが、まだマシな状態と言えるでしょう。

ベアリングのシールを丁寧に外して中をチェックすると、やはりグリスが劣化していました。

徹底的に洗浄するとここまでキレイになります。

今回はベアリング内部には【SHIMANO】(シマノ)のプレミアムグリスを使いました。

耐久性重視です。
溢れるほど注入しました。

シールを丁寧に戻して、ベアリングはひとまずOKです。

専用のCリングにもサビ防止を兼ねてグリスを付けておきます。

FDは比較的簡単にキレイになりました。

対してRDは一筋縄ではいきません。

積年の汚れやサビがこびりついています。

異物まで巻き込んでいるというオマケ付き。

プーリーまわりは分解洗浄を先に済ませました。

さらにB軸もバラします。

バラしてみるとシールがやや劣化しているのがわかりました。

さらにさらにプーリー用プレートもバラします。

いつもやっていることですが、こうしてみると汚れ具合もわかります。

地面に近い位置にあり、尚且つ使用頻度の高い部品です。
他のパーツに比べて汚れやすいのは当然だと言わざるを得ません。

RD-5800をここまで分解し、洗浄すると各構成部品もこんなにキレイになります。
このあとL・Hストッパーボルトも洗浄しておきました。

改めてキレイなグリスを入れていきましょう。

元の状態と色が全然違いますね。

RD-5800のオーバーホールで特に大変なのがここです。
バラすだけなら簡単ですが、戻すのはなかなか苦労させられます。

ケーブルアジャスターにもサビ防止を狙って少しだけグリスを塗布しています。

ピッカピカになりました。
動きもゴリジャリ感が消えて滑らかになりました。

続いてペダルのオーバーホールです。

キズはともかく、見た感じはキレイです。

しかしバラしてチェックすると、グリスはこんな色に劣化していました。

もちろん、バラせるだけバラします。

洗浄したら戻していきましょう。

組み直したら、グリスを多めに使います。

さすがに余分なグリスは拭い去りますが、そう簡単には錆びさせません。

動きはヌルヌルとした感じでガタも無く、非常に良好な状態になりました。

ヘッドパーツも本格的にオーバーオールします。

もちろん、徹底分解からの洗浄です。

ベアリングの稼働部分にはプレミアムグリスを使いました。

ここも量はケチりません。

エキスパンダーの動きをよくするための下処理も行います。

ヘッド調整作業も頻度が高いので、次に調整する時のことを考えて今のうちに対策しています。

ゴリジャリ感が特に大きかったのがブレーキ本体です。
ご覧のように砂を大量に噛み込んでいます。

ブレーキシューには金属片がめり込んでいました。
これもできるだけ除去しましょう。

ブレーキ本体も完全分解するとこうなります。

徹底洗浄開始です。

リンク部分の動きが悪かったのは無駄な油と汚れのカタマリが原因でした。

洗剤塗布→ブラッシング→洗い流し。
これを何度も何度も繰り返します。

そして洗い上がったのがこの状態です。

ローラー接触部分は無残な削られ方をしていました。

ここをできるだけ滑らかにしてやると、ゴリジョリ感はかなりマシになります。
そのあとまた洗浄の繰り返しです。

ピボット部分のベアリングも洗浄します。

よく見るとボディー部分の樹脂が僅かに欠けていました。
洗浄チェックは本当に大切です。

必要な個所に適切なケミカルを適量使います。

動きがとても静かで良好になりました。

無駄に削られてしまっていた部分は仕方がありませんが、それを除けば不快なゴリジョリ感はもうありません。

前後とも同じ作業をします。

やはり反対側も油と砂の混ざりものにやられています。

比較的小さい構成部品はまとめて洗いました。

ブレーキシューは分けて洗います。

めり込んでいた金属片はあらかた取り除けました。

BR-5800(ブレーキ本体)を組み直すとこんな感じです。

ここからはホイール【MAVIC】(マヴィック)アクシウムのオーバーホールです。

リムベッドにカスが溜まっています。

よく見ると、製造段階で発生したであろうバリが取れかけていて、何ヵ所かはすでに振動等でポロっと取れていました。

走行中のカラカラ異音の犯人はこいつらです。

オーバーホールついでに、取り除けるだけ取り除いてやります。

こんなに取れました。

ハブもバラします。

ベアリングの中はどうでしょうか?

シールを外すと片方はこんな感じで、

反対側はこんな感じです。

ユーザーさんの主な使用用途に合わせ、回転性能重視のグリスを注入しておきました。

ハブシャフトにはサビ防止を狙って粘度が高いグリスを使っています。

ベアリングのシールを戻したら、防水・防錆効果を狙って、粘度の高いグリスでフタをします。

今回はタイヤのラベルとバルブの位置関係をこのように決めました。

リアホイールはフリーボディーも分解します。

他はフロントとやることは同じです。

ベアリングはこんな状態でした。

フリーボディー内部には専用のグリスを使います。
ラチェットの爪(のスプリング)に少々異常がありましたが…

ひとまず解決しました。

まだまだ長く使うでしょうから、ハブも簡単には錆びさせません。

リアはセンターが大きくズレていました。

できるだけ正常に戻します。

今回はリムフラップは再利用することになりましたが、念のため、リムベッドをテープで覆っています。

これならしばらくは安心でしょう。
次回のパンク、またはタイヤ交換の時にはリムフラップも要交換ですね。

バルブコアが外せるタイプなので、こういうところもチェックしておきます。

完全競技志向でないならヴィジュアルも大切です。
フロントと同じ位置にタイヤラベルを合わせます。

カセットスペーサーは組み付けてしまえば見えませんが、刻印の位置も全ての箇所で統一しています。

ロックリングには固着防止のために少しだけグリスを付けています。

意外と錆がちなのがホイール固定用のクイックリリースレバーです。

今回のオーバーホールでできるだけサビも落としています。
【MAVIC】純正ではなく、別のものに替えるのも有効です。
クイックリリースレバーにもいろいろな製品があり、アルミ製やチタン製等のものも出回っています。

ハンドルバーには古いバーテープの後が残っていたので、これも落とします。
バーテープの粘着力を高めるために、あえてそのまま残す場合もあるようです。

今回使うバーテープとは相性が悪い気がしたので、キッチリ汚れと一緒に除去しています。

◆ようやく組立開始

各パーツにできるだけの下処理を済ませ、いよいよ組立です。

インテグラルヘッドタイプなので、回転重視ではなくサビ防止のためにグリスを塗っています。

アッパーも同じです。

ヘッドパーツのコンプレッションリングの割り部分をセンターにもってくるのも当店なりのこだわりです。
余分なグリスは拭ってあります。

動きは良好です。

リアディレイラーハンガーは新品になりました。

ホイールが組み付けられると一気に自転車らしくなりますね。

フレームを保護してからハンドルバーを付けます。

ブレーキがヴィジュアル的にキレイになっただけではなく、動きもかなり良くなりました。

シートクランプもシートポストも分解洗浄してから組み直しています。

新品のディレイラーハンガーになりましたが、そのまま組み付けただけでは本来の性能を発揮しません。
芯出し作業をしてからリアディレイラーの調整を行い、ようやく本来の性能を引き出せます。
この芯出し作業もリアホイールの振れ取り作業ができていないときちんとできません。
このように自転車の作業は連動している箇所が多いので、
「ここがこうだからここもやらないと」
となりがちなわけです。

ビシッと芯が出たらひとまず準備完了です。
フレーム内部にワイヤー類を通すための準備も進めます。

シフトインナーワイヤーにはケーブルグリスを使います。

CAAD 12のハイリスクパーツがこれ(品番は『KP412』)です。
【CANNONDALE】(キャノンデール)独自の専用部品で、『BB ケーブルガイド』と呼ばれています。
CAAD 12は構造上、BB下にシフトワイヤーを通さなければなりません。
そのためにこれが必要なのですが、樹脂なので耐用限界を超えると割れます。
割れると最悪の場合はスピンドルを破壊することもあり、重大事故に繋がりかねません。
現在はこの部品の改良版(品番は『K32108』)が出回っています。
当店でキャノンデールの取り扱いがあればいいんですが、残念ながら現時点ではありません。
すでにクラックが見えているので、早めに部品を手に入れて交換することをご案内しています。
お近くのキャノンデール取り扱い店で手に入れ、できれば予備をいくつか持っておくのがオススメです。
私のかつての職場ではキャノンデールの取り扱いがあるので、必要な方にはご紹介します。

フレームの設計上、インナーワイヤーがむき出しになっています。
リアホイールの脱着で手が触れやすい箇所なので、何か対策をしたいものです。

対策しました。
目立ちにくいですが、ライナー管を通しているため、これでワイヤーが直接手に触れません。

ブレーキインナーワイヤーには耐久性重視でプレミアムグリスを使いました。

余分なグリスは拭います。

Cリングの割り部は左右で合わせてました。
これも見えない部分だし、性能には関係ありませんが、ついつい合わせたくなります。
メカニックの自己満足ですね。

異音発生で何かとお騒がせなBB30ですが、適切に組めば他のプレスフィットBBと大差ありません。

BB30の異音の原因のほとんどはスピンドルの傷みです。

ベアリング受け側(BBシェル)には耐久性が高い【WAKO'S】(ワコーズ)ブレーキプロテクターを使っています。
ここのグリスの指定はありません。

ただし、ベアリングとスピンドルの接触部分にはブレーキプロテクターを使うように指定があります。
特別な理由が無い限り、指定通りに組むべきでしょう。
もちろん、ここはブレーキプロテクターを使いました。

接触部分さえ指定通りにすれば、あとはユーザーさんの主な使用用途次第で使うグリスや量を考えます。

固着防止やサビ防止、浸水防止等を考えて使い分けるのが当店流です。

過剰なグリスは砂等を吸着するので、多すぎてもいけません。

ワッシャー類も正しく組み付けていきます。

クランクが付きました・

FDを取り付けてみます。
今のところは大丈夫そうです。

チェーンステーを保護してからチェーンを繋ぎます。

今回はミッシングリンクでの接続です。

ワイヤーを繋いでRDの調整。

FDの調整を行います。

今回のチェーンルブは【FINISH LINE】(フィニッシュライン)のセラミック・ウェット・チェーン・ルブを採用しました。
チェーンルブに拘ると走りも変わります。

ルブをチェーン全体に馴染ませ、余分なルブを拭き取ればチェーンへの注油はひとまずOKです。
気持ちいいくらい静かに、そして滑らかに回ってくれます。

各種ケーブル類を適切な長さでカットして初期伸びを取ったら、バーテープ巻きの下準備です。

エンドプラグは【CANNONDALE】(キャノンデール)純正を採用し、新しくお求め頂いたバーテープに付属していたエンドキャップは予備としてユーザーさんにお持ちいただきます。

ほぼ仕上がりました。

美しい仕上げのためにここでひと手間加えます。
今回お求めいただいたバーテープのフィニッシングテープ(化粧テープ)は角があり、そこから剥がれがちです。

端部を丸くカットすることで、化粧テープは剥がれにくくなります。
素材の違いで剥がれやすさも異なりますが、少しでも長持ちする方がいいでしょう。

固着防止で【WAKO'S】(ワコーズ)スレッドコンパウンドを使ってペダルを取り付けています。

ケイデンスセンサーを取り付け、

スピードセンサーを取り付けます。
できるだけ美しく見えるように付けたつもりです。

コックピットまわりのアクセサリーも付けたら完成です。

最後に簡易的ですがキズの処理もしておきました。

■完成ッ!

汚れの度合いによって作業時間は大きくことなり、イレギュラーが見つかればその都度対応を迫られます。
苦労することも多いですが、仕上がった後は清々しいきもちになれるものです。
それでは各部を見ていきましょう。

コックピットまわりのアクセサリー配置はお預かり時点とはほとんど変えていません。

エキスパンダーと一体型のトップキャップは固定力が優先ですが、適切な固定とヴィジュアル(ロゴの向き等)は両立できます。

レバーのキズやブラケットの亀裂はそのままですが、もちろん洗浄はしてあります。
ポジションを変更したので、納車の際に改めて微調整はするつもりです。

当店取り扱いブランドでサイコン部門で人気の高い【IGP SPORT】(アイジーピー・スポーツ)。
マウントの形状もなかなかオシャレです。

バーテープは【BTP】(ビーティーピー)のTACK グリップタッチバーテープ(反射パターン)TPDのSLZW柄です。
シルバーカラーの部分は暗闇で光が当たると反射します。
夜が楽しみになるバーテープです。

ハンドルバーエンドプラグのロゴもビシッと揃えることでより美しくみえますね。

フレームカラーに合わせ、ブレーキアウターはブラックでシフトアウターはライトグリーンを採用しています。
色の相性はバッチリです。

ロゴ入りのアウターケーブルなので、見え方にも拘っています。

ブレーキ本体も新品のようにキレイになりました。

もちろん、動きも非常に良好です。

リアライトのブラケット先端にも手を入れています。
これで何かの拍子に手や脚があたってもケガをすることはないでしょう。

さりげなく【BIKEGUY】(バイクガイ)COBリアライトを追加装着しています。

光り方はこんな感じです。
片方は点滅、片方は常時点灯とすることで、道交法に対応しつつ安全性を高めることもできます。

ペダルはキレイになっただけでなく、回転もよくなりました。
ガタが無くヌルヌル回ってくれる感触は病みつきになるかもしれません。

ドライブトレインも使用感がありつつとてもキレイになりました。

変速も気持ちいいくらいにスパンスパン決まります。

もちろん、RD側のシフトアウターケーブルも【ALLIGATOR】(アリゲーター)のロゴが美しく見えるように組んでいます。

トップチューブのキズは目立たなくなりました。
簡易的なタッチアップとガラス系コーティングの賜物です。

ブランドロゴや車種名ロゴもツヤツヤ・テカテカで美しく輝いています。

スピードセンサーは【MAVIC】ロゴを邪魔しないように取り付けました。
それぞれのサイズ(幅)の相性が良かったです。

自転車の写真を撮る場合、だいたいは右クランクが前方に来るので、ケイデンスセンサーはそれに合わせるような向きで取り付けています。
この辺りは好みの問題ですね。

実は簡易タッチアップしている箇所がもうひとつ。

近づいてよくみるとばれますが、遠くから見ると目立たないです。

各部の動作が飛躍的に良くなり、ヴィジュアル的にも美しく蘇ったCAAD 12。
これからもユーザーさんと共に元気に走り回ってほしいものです。

■オーバーホールの内容も金額も応対も同じものは無い

よく
「オーバーホールはいくらですか?」
と料金についての質問をいただきます。
車種や仕様がわかればある程度の目安をお答えすることができますが、厳密には実車を見てみないと回答のしようがありません。

今回のオーバーホールはフルのプレミアムコースですが、同じ車種で同じ内容だとしても汚れ具合によって洗浄にかかる手間も異なるため、料金を均一化するのは無理があります。
各作業を単体で考えると…

◎分解
¥16,500~
◎組立・調整
¥22,000~
さらに各部のオーバーホールで
◎ホイール1本
¥6,600~
◎ブレーキ本体1つ
¥5,500~
◎ヘッドパーツ
¥5,500~
◎BB
¥5,500~
◎RD
¥5,500~
○その他いろいろ
¥?~

というのが目安であり、他の作業と連動する場合が多いので上記の金額の単純な合算ということにはなりません。
当然ながら条件や仕様、どこまでやるかによって作業工賃は毎回異なります。
実際は¥40,000-~¥60,000-くらいの工賃になることが多いです。
オーバーホール作業は各セクション単体でやってもあまり効果が無いため、連動している所はまとめて行うのがオススメであり、まとめて作業をすることで工賃がかなりお得になります。
もちろん、当店では不要なものを押し付けたりはしません
例えば近日中にホイールをアップグレード(新品に交換)する予定があるなら、今回のような細かい作業をせずに工賃を抑えるご提案もします。
もちろん、ユーザーさんからの許可無く、勝手に作業や部品を追加して後になってユーザーさんに請求ということもしません。
事前にユーザーさんと話し合い、ゴーサインが出てから進めるようにしています。

余談ですが、なかなかヤバい状態だったのがSTIレバーです。

固定用ボルト・ナットの間にあるワッシャーが間違っている状態でした。
片方は裏表が逆、片方はなぜかスプリングワッシャーが付けられていて、そのせいでレバーの樹脂部分が削られています。

適切なワッシャーを、

正常な向きで使いましょう。

こんな感じで、『オーバーホール作業』という文字にしてしまえば同じようなメニューでも、車体の状態によってイレギュラーが生じたりします。
その都度追加料金が発生することも少なくありません。
分解してみないとわからないこともあり、組んでみないと確認できないこともあります。

まずはお問い合わせいただき、実車を見せていただきたいです。
そこでユーザーさんそれぞれの使用用途やヴィジョンに合うメニューをご提案させていただきます。

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当店は出張修理等が多いため、決まった店休日や営業時間という概念がありません。
他店様が営業していない時間帯でも予約制にてご依頼等を承ります。
また、当店にて自転車の販売(防犯登録含む)も行っておりますが、他店様にてお買い上げの自転車の組立や点検及び調整、修理やカスタマイズ、オーバーホール等のアフターケアも大歓迎です。

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