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好きな四字熟語と、その理由。

平日ながら、二日酔いで若干眠い朝。
こんな時は好きなものの話をするに限る。

ということで今回は、好きな四字熟語を理由とともに書いてみます。
よかったらお付き合いくださいませ。



花鳥風月

かちょう-ふうげつ【花鳥風月】
自然の美しい景色。また、自然の風物を題材とした詩歌や絵画などをたしなむ風流にもいう。

三省堂 新明解四字熟語辞典より引用

この言葉の何が好きかって、花と鳥と月っていう実際に目に見えるものと並んで「風」が入っているところ。
花びらや葉を舞わせ、水面を揺らす。吹く風が見せる景色は一瞬かつ一期一会だけど、その一瞬をもたらす風をも含めて昔の人たちが「自然の美しい景色」と呼んだと想像すると気持ちがしみじみします。
美しいものに触れた時ならではの感銘、その一端に触れられる言葉です。



不即不離

ふそく-ふり【不即不離】
二つのものの関係が深すぎもせず、離れすぎもしないこと。つかず離れず、ちょうどよい関係にあること。
▽「即」はつく、くっつく意。「かずはなれず」と訓読する。「不離不即ふりふそく」ともいう。

三省堂 新明解四字熟語辞典より引用

以前はこの言葉を「愛し方の最上級」として受け止めていました。
ゼロ距離で触れ合ったとしても、心はどうしたって身体に隔てられるから。

でも今は、もう少しフラットに認識しています。自分の機嫌を自分でとることだったり、ちゃんと独り立ちしているからこそ寄り添い合えるのかな、などと考えるための助けとして。
推しの推し方に対しても、当てはめたい言葉です。



清濁併呑

せいだくへいどん【清濁併呑】
度量が大きく、どんなものでも受け入れること。澄んで清らかなものも濁っているものもかまわず一緒にみこむという意味。よいことも悪いことも、あるがまま認めて分け隔てしないこと。その心の広さ。

学研 四字熟語辞典より引用

これも「不即不離」と同じで、理想として大事にしたい考え方。
人間が内面に抱える性格や性質って、多面体だと思うようにしています。職場の自分と自宅の自分は全く別人、とか我が身振り返っても実感しますし。
(匿名で意見を述べられるSNSは、その中でも負の部分を強調しがちなので気をつけたいものです)
ある一面だけを見て、断罪や非難の対象とするのは浅薄なことだと自戒を込めて。



不易流行

ふえき-りゅうこう【不易流行】
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。蕉風俳諧しょうふうはいかいの理念の一つ。解釈には諸説ある。
▽「不易」はいつまでも変わらないこと。「流行」は時代々々に応じて変化すること。

三省堂 新明解四字熟語辞典より引用

この言葉を知ったのは、ある新書に挟まっていた栞がきっかけでした。

講談社現代新書ですかね
肝心の新書の内容は覚えてない(ごめん)

極端に偏らず、バランスを取るでもなく。
「両方とも大事にする」というスタンスでいたいものです。オリジナリティってそこから生まれてくると思うんだ。



おわりに:並べてみて分かること

二日酔いの眠気に満ちた頭で書き始めた割には、意外にも「好き」を考える過程が自分の理想を見つめ直す時間にもなってくれて、楽しいひとときを過ごせました。
矛盾めいた対象的な要素を併せ持つ言葉に惹かれる傾向が、自分にとっての平常運転だと再認識したりして。
(花鳥風月も「目に見えるものも、そうでないものも分け隔てなく愛でる」という解釈をすれば対照的と言えるかなあと)

お読みいただき、ありがとうございました。
あなたの好きな四字熟語はなんですか?


#66日ライラン26日目


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