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社会人が英語をやり直すためのオススメ書籍ベスト85冊

以前、リーディングに特化した英語の書籍を紹介したんですが、意外と好評だったようで、追加で依頼をいただきました。

今回は、リーディングに限らず、社会人が英語をやり直すための書籍を教えて欲しいとのことだったので、比較的幅広く紹介して行こうと思います。

なお、前回ご紹介した書籍も当然に含まれます。


【英語リーディングに特化した書籍紹介記事】





1.入門編

今回は、英語が全くわからないもう何も思い出せないという方を想定して、一からやり直すという前提で書籍を紹介していきます。

入門編→基礎編(中学レベル)→実践編(高校レベル)→応用編(大学以上)という段階を踏んでいけば、おそらく日常生活で英語に困ることは無くなりますし、読む(リーディング)だけでよければビジネスでも十分に通用するレベルに到達できるはずです。


(1)マンガでわかる中学英語 中1~3

(2)マンガでおさらい中学英語 やり直しドリル

(3)1回1分でサッとおさらい! マンガでゆるっと英語

(4)マンガと語呂で一発暗記! ゴロゴロ英単語

(5)中学英語をまんがでやり直す本

(6)中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく

(7)中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本


まずは上記の7冊を順番に読んでいくのが良いかなと思います。
ここで重要なことは、英語アレルギーをなくすことです。

英語が苦手な人というのは、基本的に英語に対するアレルギーを持っています。
そのアレルギーをなくすために、まずはマンガやイラストが多く書かれている入門書で英語に慣れていく事が必要です。
英単語を見ても怖くないと思えるようになったら上出来です。

そして徐々に、英語の基礎的な内容が丁寧に書いてある書籍で学んでいくと良いでしょう。
上記書籍では(6)と(7)がそういう書籍です。
最後まで読み通せたら、自分を褒めてあげましょう。
7冊もの書籍を全部読むなんて、なかなかできないことですから。

また、勉強をするときは1冊を何周もやるという方法が効率的だと教わると思います。
それ自体は間違いではないですし、極めて効率的に知識を習得できる方法といえます。

しかし、その「何周もやる」という行為ができないから、勉強が苦手になっているわけです。

そもそも2周目から飽きるじゃないですか。
少なくとも私は飽きます。
何度も同じ書籍を読むことが重要であるということはわかっていますが、正直つまらない勉強法だと思いますし、やっていて苦痛です。
そんなつまらない勉強を続けられるほど、人間の心は強くないのです。

だからこそ、入門レベルの勉強では、とにかく大量の書籍を読むという方法を取ったほうが成功しやすいと思っています。
飽きが来ない程度にコロコロと書籍を変えていって、英語に触れる時間そのものを増やしましょう。

もしできるなら2周ずつやるべきですが、やれないなら1周で構いません。
入門レベルの書籍というのは、書いている内容が大体かぶっているので、何冊も買って読んでおけば、同じ参考書を何回も読み返したときと似たような効果が得られます。

最初の段階はとにかく気楽に英語に触れていってください。
英語を見ても嫌な気持ちがしなくなるまで、そして、英語を学ぶという習慣が身につくまで、簡易的な書籍で冊数をこなしていきましょう。



2.基礎編(中学レベル)

上記のマンガ系書籍及び入門書をきちんと読み終えられた人は、ある程度英語に対するアレルギーが緩和されているはずです。
そこまで到達したら、やっと英語の勉強の始まりです。

ここである程度決めておくべきことがあります。

それは、資格を取るかどうかです。

学生の頃は、進学や就職という通過儀礼があるため、英語系資格を取るメリットがありました。
しかし、社会人になると、多くの人は資格検定などはどうでもいいのではないかと思います。
英検やTOEICを取得したところで、英語で生きていきたいわけでもないでしょうし、あまりメリットもありません。

そのため、資格を取るための勉強をするのか、それとも生涯学習としてコツコツと英語の能力を底上げしていきたいのか、ここで決めておきましょう。
私個人としては、英語系資格にそこまで大きな価値はないと思っているので、コツコツと地道に能力を磨いていくというスタンスの方が結果を出しやすいのではないかと考えています。

下手に資格取得を目指すと、勉強が時限的かつ強制的なものになってしまって面白くなくなってしまうのです。
何月何日に試験があるから、それまでにこの書籍を3周終わらせないといけないとか、それまでに1200単語すべて覚えないといけないとか、様々な強制が発生します。
私はそういう勉強があまり好きではありません。
趣味でやっていることを強制されると嫌いになります。

そして、そういう面白くない勉強は長続きしませんし、資格を取った段階で心が開放されて、モチベーションも無くなりやすくなります。
語学は一生積み重ねるべき学問なので、資格という足かせをつけない方が、長続きするのではないかと考えています。

ということで、一旦は資格取得を目指さないことを前提として、中学レベルの英語力をしっかり身につけるための書籍を紹介していきましょう。


【語彙力】

まずは何と言っても語彙力が重要です。
すべての英語力の基礎は語彙力と言っても過言ではないくらい語彙力が大事です。
語彙力についてはいくらあっても困らないですから、詰め込めるだけ詰め込んどいた方が良いです。

そして、語彙力をじわじわと向上させるコツは、目に触れる回数を増やすことです。
1~2分のスキマ時間を大切にしてください。
一瞬でも空いた時間があれば、以下の書籍を開いて、ただ眺めるということを繰り返してください。

別に書いて覚えろとは言いません。
ただ英単語とその意味を眺めるだけでも十分な効果があります。


(1)中学3年間の英単語がイラストで覚えられる本

(2)読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑

(3)高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800

(4)高校入試 でる順ターゲット 中学英熟語400

中学レベルの語彙力は上記4冊で十分だろうと思います。

そして、上記書籍のうち、(1)と(2)はイラストいっぱいで読みやすいです。
(3)(4)は有名な「ターゲットシリーズ」の中学生版です。
持ち運びに便利なサイズで、空いた時間に単語を覚えやすいのでオススメです。

英単語の学習はかなり飽きやすいので、最初はできる限りイラストが多い(1)や(2)で学んで、英語に慣れていきましょう。

英単語は「なんか見たことある」という状態になることがとても重要なので、できる限り多くの単語に触れて、イラストで覚えるようにしてください。
「イラストで覚える」というのは、脳内で英単語を日本語に変換する過程をなくすという意味です。

ほとんどの人は、英単語を見る→脳内で日本語に変換する→日本語で理解するという過程を経ます。

一方で、英語が得意な人というのは、英単語を見る→脳内でイメージが湧くという構造で記憶しています。
そのため、今の段階から、英単語を見たらイラストが脳内に浮かぶという状態に仕上げていくと良いでしょう。

そして、完全に覚えようとすると辛くなると思うので、最初は毎日とりあえず眺めること、見覚えがあると思えるようになることを目指しましょう。
いずれにしても、上記4冊を潰していく中で、何度も繰り返し出てくる重要単語はきっと覚えてしまうことになります。



【文法・リーディング】

上記4冊を読了できたら、ある程度の語彙力は身についているはずです。
今度はそれを活用して、英語の長文を読みこなせるようになりましょう。

そのためにもまずは簡単な文法から学んでいくと良いです。


(1)超・英文読解 中学英語の37パターンで英語がスラスラ読める!

(2)例文でしっかり身につく 中学英文法108

(3)これでわかる 中学英文法

(4)速読英単語 中学版


(4)の速読英単語が一番難しいと思うので、(1)~(3)を読了できた場合に初めて読めば良いかなと思っています。

もしここまでの書籍を全て読了し、内容もしっかり記憶できているなら、すでに中学レベルではトップクラスの語彙力及びリーディング力を身に着けていますので、自信を持ってください。


【リスニング】

リスニングについては、私自身あまり興味がありません。
なぜなら、あまり報われない作業だからです。

私も若い頃、受験英語のためにリスニングを死ぬほどやった時期があります。
準1級くらいのリスニングなら聞き取れるようになりましたし、国立大学の受験程度なら困らないというところまでは仕上げたのですが、残念ながら社会では英語を使う場面がほとんどありませんでした

専門職になってからは、英文を読む・書くということは何度かあったのですが、聞くについてはほとんどないです。
極稀に外国人と商談になったことがあるのですが、その場の英語はゴリゴリのネイティブ英語だったので、英検準1級程度では全く対応できないレベルでした。
専門用語が飛び交っていて8割聞き取れないので、結局通訳を入れての商談になりました。

つまり、リスニングを本格的なビジネスで活用する場合、英検1級レベルまたはTOEIC920点以上くらいのレベルじゃないと全然通用しないのです。
日常会話レベルならそれ以下の能力でもなんとかなるでしょうが、それでもリスニング能力を活用できる場面はかなり限定的だと思います。
東京に長年住む私ですらそういう状態なので、地方だともっと少ないのではないでしょうか。

さらに、リスニング能力というものは、鍛え続けないと一瞬で低下していきます。
1年も空いてしまうとほとんど聞き取れなくなるので、またやり直しです。
語彙力やリーディング能力はあまり低下しない(すぐ思い出せる)のに、なぜかリスニングだけは急激に無くなっていきます。

上記のような理由から、リスニングに時間を割く意味というか、メリットがあまり感じられないので、学習する意味があるかなという疑問があります。

また、リスニングは語彙力の学習以上に時間がかかる上に、学習中は、集中して英語を聴かないといけないので、静かな環境が必要になります。
そのうえで、ヘッドフォンやスマホ(もしくはCDプレイヤー等)も必要になります。
それだけの環境と道具を用意して、ガッツリ英語に没頭できる環境が整っている社会人って、なかなかいないですよね。

だからこそ、皆さんがリスニングをやろうと思う場合、よく考えていただいた方が良いと思っています。
私基準でいうと、リスニングが楽しいと思える人だけやれば良いと考えています

ちなみに、私はリスニングとスピーキングを切り捨てています。
語彙力とリーディング能力だけ身につければいいやと割り切っているので、リスニングはもう何年もやっていません。
ただ不思議なことに、語彙力とリーディング能力が向上し続けているおかげで、なぜか英語の聞き取れる範囲も広がっています。
もしかしたら、語彙力が上がれば上がるほど、リスニング能力もある程度向上するのかもしれないです。

以上を踏まえて、以下の書籍については、必要な人だけ読んでください。
なお、後述する基礎編(高校レベル)以降のリスニング書籍も同様です。


(1)くもんの中学英語リスニング―中学1~3年

(2)最高水準問題集 中学英語リスニング

中学レベルであれば上記2冊で十分ではないかと思います。
それ以外にも、文法やリーディングで使った書籍の一部で音声ダウンロードがついていると思うので、そういうのを使って簡易的にリスニングを鍛えることも可能だと思います。
中学レベルではそれで十分です。

ということで高校レベルにいきましょう。


3.実践編(高校レベル)

ここからは本格的な英語学習です。
基礎編(中学レベル)の英語はいわば準備体操のようなものです。

実践編(高校レベル)からは覚えなければならない単語の量も一気に増加しますし、文法の難易度も跳ね上がります
それゆえに、マスターできれば実際のビジネスでも十分に使える実践的な英語力が身につきます。

ただ、過度に心配する必要はありません。
これまでコツコツと努力を積み重ねてきた皆さんならば、時間さえかければ乗り越えられます。

今までと同じようにコツコツと丁寧に積み重ねていけばいいだけです。
英語は勉強量がそのまま実力に反映される素晴らしい学問なので、努力が報われやすい科目です。
だからこそ、これからも安心して努力を積み重ねてください。


【高校レベル入門】

まずは入門的な書籍を片付けていきましょう。
高校生レベルでも大事なことは、まずは慣れることです。
いきなり難易度の高い書籍を読み始めて心を折られるより、最初は「確実にわかる」と思える範囲の書籍を大量に読むことが重要です。
それでほとんどの人に免疫がつきます。


(1)やさしい高校英語

(2)中学英語をおさらいしながらすすめる高校英語

(3)高校英文法をひとつひとつわかりやすく

(4)高校英文法・語法をひとつひとつわかりやすく

(5)高校英文読解をひとつひとつわかりやすく

(6)高校の英文法が1冊でしっかりわかる本

(7)高校の英文法・語法が1冊でしっかりわかる本

(8)高校の英文読解が1冊でしっかりわかる本

すでにご存知の通り、私の勉強スタイルは量でカバーするというものなので、入門書籍はかなり多めに読みます。
複数の入門書を読むことで飽きずに勉強できますし、内容のかぶりがあるため、重要なところを繰り返し学べます。
高校レベルの英語では、基礎が何よりも重要で、頭で理解していることが必須なので、入門書の冊数は多めにこなしておくべきだと考えています。



【語彙力・リーディング】

入門書籍で基礎を築いたあとは、本格的に語彙力を鍛え上げていきます。
高校レベルで必要となる語彙力の数は相当なものなので、心して取り組みましょう。
なお、私は高校レベルでは、英単語を「文の中で覚えるべき」という考えなので、基本的にリーディング系書籍を中心に紹介していきます。
英単語を単体で覚えても、使い所がわからないままだと記憶に残りづらいのです。
英語長文の中で実際に使われて実例を見て、できる限りイメージで覚えるようにしてください。


(1)英文で覚える 英単語ターゲットR 1200レベル

(2)速読英単語 入門編

(3)英検準2級 文で覚える単熟語

高校レベルの語彙力の初級レベルは上記3冊です。
このレベルの語彙力は必須なので、まずはこの3冊を丁寧に記憶していきましょう。


(4)速読速聴・英単語 Basic2400

(5)英文で覚える 英単語ターゲットR 1400レベル

(6)速読英単語 必修編

(7)英文で覚える 英熟語ターゲットR

(8)英検2級 文で覚える単熟語

(9)英文で覚える 英単語ターゲットR 1900レベル

(10)速読速聴・英単語Daily1500

(11)英単語 Issue 環境編 800

(12)英単語Issue キャリア・学び編800

高校レベルの中級レベルが最も分量が多いですね。
しかし、上記9冊は、英語力のコア(核)となる重要な語彙が満載なので、ぜひこなしておきたいところです。
繰り返し読める人は2~3周ほど繰り返し読んだほうが良いですが、無理なら別に1回ずつでも構いません。
比較的かぶっている単語が多いので、重要単語については何度も何度も目にして覚えることになります。

では、高校生レベルの上級レベルに行きましょう。


(13)速読速聴・英単語 Core1900

(14)速読速聴・英単語 Opinion1100

(15)TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 STANDARD 1800

(16)速読英単語 上級編

(17)英検準1級 文で覚える単熟語

(18)速読速聴・英単語 Business 1200

高校生レベルの上級レベルは上記6冊です。
ここまでこなせればビジネスでも十分に通用する語彙力・リーディング能力だと思います。
大量の英文を読んだことで、知らず知らずのうちに文法も理解していると思うので、英語力が相当高いレベルにまで仕上がっているはずです。
英語は勉強量がそのまま実力に反映されやすいので、とにかく量をこなすことをオススメいたします。


【文法】

大量の英文を読んでいけば、自然と文法を理解する能力も上がっていくので、あえて文法を学ぶ必要性は低いような気もします。

しかし、なんとなくわかっている人と、きちんとわかっている人では英文の解釈の深さに差が出るので、ここであえて文法に特化した書籍も紹介していこうと思います。

以下では、私が考える難易度順になっているので、順番に読み進めていただければ、おそらく読みこなせるだろうと思います。

なお、文法の書籍はどれも楽しくはないので、その点はご了承ください。
修行だと割り切って読みましょう。


(1)基礎英文のテオリア

(2)英文解釈のテオリア 英文法で迫る英文読解入門

(3)英語長文のテオリア 英文法で迫る英文読解演習

(4)TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

上記4冊をしっかり読んで、解いておけば、文法の苦手意識はほとんど消えるはずです。
特に最後の1000問(黒い書籍)は地獄でして、本当に1000問解かないといけません。
私もその苦行を乗り越えたのですが、今思い出してもしんどいです。
毎日毎日ひたすら似たような問題を解き続ける日々の始まりです……

ただ、その1000問を解き終えたとき、自分のリーディング能力が格段に上がっていることに気づきました。
やはり、量は偉大です!

頭できちんとわかったうえで英文を読むと、そこに含まれているニュアンスに気づけたり、解釈が広がったりします。
今では、日本語で読む時とかなり近い状態で英文を解釈することができるので、こなして良かったと思える書籍です。


【ライティング】

さて、高校生レベルからはライティングについても触れておきましょう。

今の時代、Google翻訳もありますし、DeepL翻訳もあるので、正しい日本語が書けるなら、あえてライティングを学ばなくても生きていけます。
ビジネスの世界でも、基本的に自分で英文を書く人は少数派です。
通常は翻訳ソフトを使って英文を作って、微調整していくという作業をしていきます。

ただ、極稀にすべての英文をサラサラとタイピングして作り出せる猛者(大抵帰国子女)もいます。
そんな猛者になりたい方は、以下の書籍を参考にしてみてください。
こちらもレベル別に並べますので、順番に読んでいけば、書けるようになるかもしれません。


(1)中学英語でペラペラになる 瞬間英作文入門

(2)はじめる編 英作文のトレーニング

(3)最短合格! 英検3級ライティング完全制覇

(4)必修編 英作文のトレーニング

(5)最短合格! 英検準2級ライティング完全制覇

(6)実戦編 英作文のトレーニング

(7)英検分野別ターゲット英検2級ライティング問題

(8)最短合格! 英検2級 英作文&面接完全制覇

(9)自由英作文編 英作文のトレーニング

(10)最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇

上記10冊を順番に、丁寧にこなしていけば、そこそこ英文を書けるようになるはずです。
ただ、私の経験上、英語を「書く」というのはめちゃくちゃ難しいです。

簡単な単語を使って自分の意図を伝えるというレベルで良ければ全く問題なくできるのですが、それを超えて、自分の意見を説得的に論述するというのは非常に難しいです。
しかし、ビジネスの世界ではそのレベルのライティングをこなせないといけません。

そして、日本語の能力が高い人であればあるほど、ライティングの難易度も跳ね上がります。
そもそも我々は日本人なので、どうしても最初に日本語での意見が浮かびます。
それを英訳していく作業がライティングなのですが、日本語能力が高い人は、脳内に難易度の高い日本語が浮かんでしまうがゆえに、英訳し辛いのです。

私は法学が専門なので尚更その傾向があり、ビジネスで法的見解を英語で書くという難題に直面しました。
そして、比較的すぐに諦めました!

法学の専門用語を英語でどう表現すれば良いのかがわからないのです。
一橋や京大で研究をしていたとき、何人かの先生(ハーバードとか出てる人たち)に聞いたことがありますが、先生たちでも自分の論文を英語で書くことはかなり難しいらしく、ネイティブの研究者仲間に必ずチェックを依頼するらしいです。
そのときに恐ろしい量の修正が入るということでしたので、20年以上研究者を続けている先生たちでも難しいことを私ごときができるわけがないと早々に諦めました。

高度なライティング能力を身につけるためには、一生をかけて少しずつ向上させていくしかないようです。
だから、極めて長い旅だと思って、皆様もあまり気負わず、楽しみながらやってください。
ひとまずは英語で簡単な意図を伝えられるようになれば、それで十分生きていけます。


【リスニング】

最後にリスニングに関する書籍も一部ご紹介しておきます。
こちらについて前述のとおり、私自身にあまり興味がないので、必要最低限の書籍だけご紹介します。


(1)高校英語リスニングをひとつひとつわかりやすく

(2)英検分野別ターゲット英検準2級リスニング問題

(3)英検分野別ターゲット英検2級リスニング問題

(4)TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問

(5)英検分野別ターゲット 英検準1級リスニング問題

(6)最短合格! 英検準1級 リスニング問題 完全制覇

リスニングも量をこなせばこなすほど上達していきますので、ひとまずは上記6冊を片付けておけば十分かなと思います。
その他にも、今まで紹介してきたリーディングや語彙力の書籍に音声データが付いているものも多いので、それも聞いておけばさらに実力がつくはずです。


ということで大量の書籍を紹介してきましたが、上記のすべての書籍をきちんとこなしていれば、一般的な社会人のレベルでいうとすでにトップ5%くらいには入れるほどの実力がついています。
大学受験も余裕だと思うので、今から名門大学を受験してみるというのもありかもしれません。

いずれにしても十分な基礎力が身についているので、ここまでで必要十分です。

そして、ここから先は英語大好き芸人の領域だと思ってください。
先々海外で生活しようと思っている人やビジネスで英語を多用する皆さん向けです。



4.応用編(大学以上)

英語大好き芸人の皆様、お待たせしました。
英語が大好きな皆さんは、今まで紹介した書籍なんてすでに高校生の頃に片付けていますよね。
私の周りの英語大好き芸人の皆さんも、高校生の頃に大半の市販書籍を片付けていました。
そのうえで海外留学に行ってましたね……

そういう人達からすると「簡単すぎる」書籍ばかり紹介してしまったかもしれません。
申し訳ございません。

ということで、ここからは大学レベル以上の内容が書かれている書籍を中心にご紹介していこうと思っております。


【語彙力・リーディング】

まずは語彙力・リーディング系の書籍からいきましょう。
このレベルになってくると、いずれも難易度が高い書籍になるので、どれから読んでも大して変わりない気もしますが、一応難易度順に並べる努力はしようと思います。


(1)テーマ別英単語 ACADEMIC 初級

(2)テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 01人文・社会科学編

(3)テーマ別英単語 ACADEMIC [中級] 02 自然科学編

(4)TOEIC(R) TEST 速読速聴・英単語 GLOBAL 900

(5)大学院入試のための必須英単語1800

(6)速読速聴・英単語 Advanced 1100

(7)テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 01 人文・社会科学編

(8)テーマ別英単語 ACADEMIC [上級] 02 自然科学編

(9)詳解 大学院への英語

(10)英検1級 文で覚える単熟語

(11)TOEFL TEST 必須英単語5600

私が評価し得る書籍範囲は、今はこれが限界値です。
正直、英検1級の単熟語(10)とTOEFL 必須英単語5600(11)については、いつ使うんだこれ?と思う単語も満載なので、相当高度な英単語だと認識しています。

ただ、海外の大学院で研究を行おうという猛者にとってはこの程度は普通なのかもしれません。
恐ろしい世界です。


【文法】

続いて、大学レベル以上の文法に関する書籍もいくつかご紹介しておきたいと思います。


(1)京大入試に学ぶ 英語難構文の真髄

(2)英文法詳解 新装復刻版

(3)読解のための上級英文法

このレベルになってくると、読んで意味がわかる人が果たして何人いるんだというレベルになってきます。
ゆえに、玄人向けの書籍だと思います。
なお、(2)の書籍は辞書的に使うことを想定していますが、丁寧にすべてのページを読むと、文法マスターに近づけるはずです。
約700ページあるので全部読み通せる人がいるかは疑問ですが……。


【ライティング】

続いてライティングの書籍ですが、こちらも玄人向けの書籍なので、必要な人だけ読めば良いと思います。


(1)英語ライティングルールブック(2024年4月改訂版)

(2)英語ライティング 至高のテクニック36

(3)最新 英語論文によく使う表現 基本編

(4)最新 英語論文によく使う表現 発展編

著者が外国人の書籍(1)と英語だけが得意な著者の書籍(2)については、逆に日本語が下手なので若干読みづらいです。
ただ、書いてあることは有益なことも含まれているので一応紹介した次第です。


【リスニング】

最後に高度なリスニング能力を鍛え上げる書籍をいくつかご紹介しておきます。

(1)英検分野別ターゲット英検1級リスニング問題

(2)最短合格! 英検1級 リスニング問題 完全制覇

(3)TOEFL iBT® TEST リスニングのエッセンス

(4)TOEFLテスト集中攻略リスニング

ここまで来ると英語の先生になれるレベルです。
海外生活も全く問題ない水準だと思うので、ぜひ世界に羽ばたいてください。


5.まとめ

1万文字を超えたnoteになりました。
長かった……
書籍をまとめるのがこんなに大変だったとは。

数えてみたところ、合計85冊にもなりました。
いくつか削った上でこの冊数なので、英語は果てしない学問だなと改めて思います。
どうせ一生終わらないのであれば、気長にのんびり、楽しめる範囲で勉強を続けたほうが、結果的に高いレベルに到達できる気がします。

皆様も無理せず、一つずつこなしていきましょう。

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