散歩をしよう
今回のテーマ: 私のストレス解消法
by 萩原久代
ストレスは知らない間に起こる。
時間は自由に十分あるのに、何故だ。ストレスなんて感じるはずがないと信じていても、体が勝手にストレスだと判断して反応することもあるようだ。
いったい何がストレスの原因なのか。暇な時間に罪悪感や焦りを感じると、それがストレスになるケースもあるらしい。ああ、贅沢な悩みじゃないか。
そこで、何もしない時間があっても暇とは思わないことにする。ストレスを生まない頭の切り替えだ。さらに、好きでもないことを趣味にして時間を埋めたりはしない。時間があるからと映画のはしごをしたり、ネットフリックスのbinge watching(いっき見すること)もしない。
I’m pretty busy, doing nothing! (何もしないで、けっこう忙しいよ~)
という表現を聞いたことがある。ある俳優が大作映画撮影を終えて、しばらくオフの時間を楽しんでいた時、インタビューを受けて彼はそう言った。なるほど、いい表現だ。私もそう言おうっと。 I’m very busy, doing nothing!
ゆっくりと焦らずに読書くらいにしておく。ゆっくり時間をかけて献立を考えて夕食を作る日を楽しむ。たまにNoteのエッセイなどを読むのもよし。
そして、お天気が良ければ散歩をする。散歩は気分転換に非常に良いと思う。
マンハッタンの街にはセントラルパークがあって散歩に向いているが、うちからは遠い。街中では人も車も多いから、やはり自然が感じられるところへ行きたい。それで、うちから近くのハドソン川沿いのプロムナードを散歩することにしている。
マンハッタン島の南端のバッテリーパークからアップタウン、最終的にはマンハッタン島北端まで、ハドソン川沿いに整備されたプロムナードが続く。私は住まい近くの南端に近いあたりを歩くことにしている。3キロ弱の軽いコースだ。
冬は風が冷たくて散歩できない日もあるが、気温が摂氏15度くらいになる3月初旬の晴れた日にはとても気持ちの良い散歩道だ。散歩しながら季節を感じ、時には新しい発見もある。
すでに様々な書籍が論じているが、散歩は体と心をリフレッシュしてくれる。
萩原久代
ニューヨーク市で1990年から2年間大学院に通い、1995年からマンハッタンに住む。長いサラリーマン生活を経て、調査や翻訳分野の仕事を中心にのんびりと自由業を続けている。2010年からニューヨークを本拠にしながらも、冬は暖かい香港、夏は涼しい欧州で過ごす渡り鳥の生活をしている。
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