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「おうち居酒屋」年中無休で営業中

今回のテーマ:おうち居酒屋
by らうす・こんぶ


毎晩、ひとり飲みのおうち居酒屋を営業している。

                🔳

ニューヨークで日本語を教えていたときは、生徒さんたちの仕事が終わってからの時間帯にレッスンが集中して帰宅が遅かったので、さっと簡単な食事を作って食べるのが日課だった。

ニューヨークではアパートでどんなものを作って食べていたかというと……

#カレー、肉じゃが(材料が全く同じで違うのは調味料だけ)
#麻婆豆腐(これは麻婆豆腐の素を使わないで作っていた。えへん)
#大盛りのケールサラダ(トマト、キュウリ、アボカド、マッシュルーム、ラディッシュなどなど、冷蔵庫にあるものを適当に入れて、オリーブオイル、黒胡椒、塩、レモンかライム、または塩の代わりに醤油かポン酢醤油でを入れてまぜまぜ)
#ポテトサラダ
#豆とアボカド、パクチーのサラダ
#カラードグリーンのガーリックソテー(カラードグリーンは濃い緑の大きな葉っぱで肉厚。食感はキャベツのような野菜)
#無添加ソーセージにゆでたニンジンとジャガイモのバターソテーの付け合わせ
#ツナ缶と柚子胡椒のパスタ

ざっと以上のようなものをローテーションで作っていた。私は料理料理が得意じゃなくてレパートリーも少ないので、肉じゃが以外、日本料理的なものが作れず、あまり「居酒屋」っぽくならなかった。どっちかというと、アイリッシュバーあたりのバーメニューといった感じになってしまう。飲んでいたビールはコロナビールで日本のビールじゃなかったので、まあ、いっか。

ところが、帰国したらメニューが大幅に入れ替わった。

#焼魚
#レンコンのきんぴら
#切り干し大根の煮物
#ひじきの煮物
#麻婆豆腐
#カブのサラダ(「きのうなに食べた」のレシピ)
#カブの葉とじゃこの炒めもの(「きのうなに食べた」のレシピ)
#かぼちゃのハニーバターソテー
#カリフラワーの鰹節と梅干しの和物
#ミズナ、柿、鶏肉のささみのサラダ
#豚肉とニラの生姜焼き
#ブロッコリー、アスパラガスwith辛子マヨネーズ
#菜の花のカラシ醤油あえ
#ほうれん草のおひたし
#ニラレバ炒め(これは自分では作れないので近くの日高屋で調達)
#イカのリング揚げ(近くのスーパーのお惣菜)
#焼き鳥(近くの焼き鳥屋で調達)
#おでん(レトルト💦)

下の方にこっそり手抜き料理が並んでいるが、なかなかの「おうち居酒屋」メニューだと思いますが、いかが?どれもおいしそうで体によさそうではないか(自画自賛😃)。メニューがバーメニューから居酒屋メニューに変わったのは、手に入る食材が変わったことが大きい。ネットで簡単に手抜きレシピを検索できるから、何か新しいメニューに挑戦したければ、それも簡単にできてしまう。

その上、帰国後はオンラインでレッスンを行うようになり、時差の関係で必然的に朝か夜8時(夏時間)、冬は9時以降に仕事をすることが多くなったので、6時ごろからゆっくり夕食がとれるようになった。つまり、時間的にもおうち居酒屋の開業が可能になった!

しかも、ニューヨークではビールかワインだったが、今では日本酒も選択肢に入るようになった。ニューヨークでは日本酒は高すぎて、私にとっては日本酒を買うことはブランドもののバッグを買うみたいな感覚だったからだ。帰国したら、日本酒があまりにも安いのでうれしい衝撃を受けた。といっても日本酒を飲むようになったのはつい最近のこと。頭の中に「日本酒は高い」という思い込みがアロンアルファでくっつけたみたいに強固に張り付いていて、デパートで自分には無縁のブランドもののバッグ売り場を通り過ぎるように、スーパーの日本酒コーナーを通り過ぎていたのだ😂

ともあれ、日本食用の食材が手に入るようになり、料理してゆっくり家飲みができる時間も確保できたので、今では年中無休、夕方から2時間限定の「おうち居酒屋」開業中である。



らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

らうす・こんぶのnote:

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「ことば」、「農業」、「これからの生き方」をテーマとしたカジュアルに考えを交換し合うためのプラットフォームです。



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