心身一如を目指して

このマガジンでは基本的に、心身一如を理想としたアクティビティを参考に、その実践をクラシック音楽の鍛錬の中で試みるための議論を、ラフに書いていきます。

当面は、自分の留学先であるギルドホール音楽院の卒業エッセイで書いたものをもう少し噛み砕いて、コラムのように連載していきます。

大体流れは・・・・

「考えることがたくさんの音楽。」ーなぜ今このアイディアが必要か。
「プレゼンスと心身一如」    ー心と体が一体化することとは。
「型、形、方、form。」     ー型をわかりやすく定義する。
「ゾーンとは。」        ー近代スポーツのゾーンとの比較。
「音楽における型を考える。」  
「音楽における稽古を考える。」

この研究は、自分の行っている、合気道、アレキサンダーテクニーク、そして日本の舞台芸術である能の原理と修練を参考にしています。

合気道は、自分の師範であるPaul Smithにインタビューを行った話、それからPaulが学んだ明治神宮の至誠館のコラム、鹿島神流の清心館のコラムをそれぞれ参考にしています。

アレクサンダーテクニークに関しては、自分の師であるSelma Gocken からの教えや、アレクサンダーの直弟子のパトリックマクドナルドに師事したペドロ・デ・アルカンタラの著書を参考にしています。

https://www.amazon.co.jp/Alexander-Technique-Skill-Life/dp/1861262868

https://www.amazon.co.jp/実践アレクサンダー・テクニーク――自分を生かす技術-ペドロ・デ・アルカンタラ/dp/4393713796

ペドロの本は日本語に訳されていますが、全て目を通したわけではありませんが日本のアレクサンダテクニークに関する著書は参考になりません。英語で書かれたものを読むべきでしょう。上にあげたペドロの著書は比較的簡単に書かれているといえるでしょう。これはおそらく、アレクサンダーテクニークが無意識か、意識して東洋的身体論を西洋的な文脈で説明していることに依存すると思います。

今後、さらにアレクサンダーの四つの著書、それから直弟子でよく知られるマクドナルド氏の著書からもより深いエッセンスを取り入れていくつもりです。

そして、能に関しては当然世阿弥自らの著書である「風姿花伝」、「花鏡」、「能作書」を参考にしていきます。今後は現代で能を学ぶ方、舞台にあがられる方からも話を聞いていければと思っています。

さらに、能と武道に関して湯浅泰雄の「身体論」における見解を参考にしています。もっぱらの研究はこの「身体論」をクラシック音楽の鍛錬において実践する方法の模索に他ならないでしょう。

できるだけ週一くらいのペースで更新したいと思います。よろしくおねがいします。

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