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『古事記ディサイファード』第一巻051【Level 6】 剣を追え!(7)

【解答18】


 生石神社の正確に真北、方位角〇度(逆は一八〇度)、距離66キロの地点に但馬の一宮、養父神社が鎮座している。 
 養父神社の南側に接した山は現状地図には載っていない場合が多いのだが古来地元では弥高山と呼ばれており、元はこの山頂に養父神社の上社が建っていた。
 筆者が周辺の様々な座標との整合性を調べた結果、養父神社であっても弥高山であっても近接しているために同じ結果が出るのだが、より正確なのはこのご神体山の方であった。従ってこの山頂を基準としてみることにしよう。

生石神社-弥高山 66km


 例によって走落神社、生石神社、弥高山は一辺が66キロの二等辺三角形を成し、その底辺は81km、頂角は76度、底角は52度である。
 生石神社から走落神社への方位角76度で頂角76度と一致している。
 生石神社から弥高山の方位角は0度、逆は180度で正確に真北、真南の関係にある。
 また、富士山と弥高山はほぼ同緯度である。地球が球面であるため、互いの方位角は北方にずれて89度、271度となっている。
 地球は丸いので広いエリアでは同緯度であることが即ち真東(方位角270度)真西(方位角90度)にはならないことはお分かりいただけるだろうか?

走落神社-生石神社-弥高山

 この二等辺三角形の底辺が81kmであることに気付いて筆者はハッとした。81は北海道を示す数値なのである。なぜなのかは後述するが、北海道で非常に印象的に81という数値が繰り返されていたのをご記憶だろうか?
 その81が何故ここで出てくるのだろうか?
 単なる偶然だろうか?
 ひょっとして北海道との関係を暗示しているのではないか……?
 そう思って生石神社と忍路環状列石との関係を調べてみれば、なんと案の定、忍路環状列石から生石神社への方位角が211度である。
 211の重要な意味は古事記の暗号がほぼ解けたときに明らかになるので今はまだここでは宿題としておこう。

 これで七本の垣が揃い、いよいよ残るはあと一本となった。

七本の垣


 ついにヤエガキ、ヤマタノオロチは姿を現すのだろうか……?

【ミッション19】第八の垣 
 弥高山を中心とする66キロメートルの円周上に何が存在するか検証せよ。

 ついに、最後の一本まで来た。
 あと一カ所だけ特定できれば見事に〈垣〉は八本になり、〈八重垣〉が成立するはずである。ここまで来ればもう間違いないのではないだろうか?
 富士山、焼津神社、馬背岩、走落神社、生石神社、養父神社(弥高山)を見つけた時と同様に、地図上で弥高山を中心として半径66キロメートルの円をコンパスで描いてみよう。その円周上に神社か山は見つからないだろうか?
 そう、おそらくは白兎海岸に何かあるはずである。白兎海岸までの距離はちょうど66キロメートルほどである。
 白兎海岸に違いない!■

(つづく)

※ 最初から順を追って読まないと内容が理解できないと思います。途中から入られた方は『古事記デイサイファード』第一巻001からお読みいただくことをお薦めいたします。

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