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人は思い出づくりのために生きている。夢を追うのもモノを売るのも、思い出を軸にデザインしてみる。

ちょっとした特技を見せつけられると、かっこいいって感じるときがありますが、いつまで経っても不動のかっこいい第1位は、涼しげな表情で片手で生卵を割れるという特技です。

さて。

最近特に強く思うのは、人って思い出づくりで生きているなぁってこと。思い出に残ることができれば、けっこう人として満たされて、で、思い出に残らない毎日を過ごしていると、不平や不満が募ったり。

例えば、辛くて大変な仕事も、その規模が大きくなればなるほど、リアルタイムではすごく負荷がかかるんだけど、終わってみるとすごく思い出になる。打ち上げでお酒を飲みたくなるのも、やっぱり思い出を振り返りたいからなんですよね。

近ごろムーブメントになっているオンラインサロンも、最終的には人としての思い出づくりの場、なんじゃないかと思うわけです。

自分と同じような思考を持っていたり、やりたいことが似ている人だったりがオンラインサロンという場に集い、何かしらのコトを起こす。で、そのコトを共有し、共に進めて行く。最終的にはそれが何らかの形になり、その轍のすべてが思い出になる。

そうすると、結束ってどんどん強くなっていくわけです。

夢に向かって突き進んで行く人も、もちろん夢の達成や大きな成功を狙いながら頑張っているとは思いますが、最終的にはその轍って、すべて思い出になります。成功も失敗も引っくるめて思い出づくりって考えると、もはや思い出づくりができている時点で成功してるんですよね。

人の思い出づくりをいかにデザインできるか

キングコング西野さんが良く言っている、「人は作品にはお金は出さないけれど、思い出にはお金を出す。」これ、めちゃくちゃ重要なことだと思います。

モノが溢れかえって飽和している世の中。比較・検討することだって容易で、商品によっては無料で手に入ったり楽しめたりするものも多い昨今。じゃあ、人は何にお金を使うの? って話ですよね。

先日、友人と「CDが売れない問題」について語らうことがありまして。で、まずは人がCDに求める価値そのものが変わってきてるよねって話になりました。

音楽を聴く、というツールで考えると、既にそれはデータ化されていて、所有という概念が希薄になっています。だったら、CDって消滅しちゃっていいの? って話になったのですが、価値を変えてあげるのがポイントだと思うわけです。

コレクションとして考えてみる、だったり、インテリアとして考えてみる、だったり、音楽を聴くというツール以外に価値付けしてあげれば、新たな需要が生まれるはずです。

で、次に、「ライブの物販でなかなかCDが売れない問題」についても語らうことに。きっと、ここが思い出をデザインするという重要なポイント。

アーティストのライブを見た。で、音楽が気に入った。だからライブ後の物販でCDを手にするだろう。という考え方は、きっと旧来の考え方。ここで思い出をいかにデザインしてあげるか、なんです。

キングコング西野さんが言うには、

ならば、自分の作品を『おみやげ化』してしまえばいい。
『おみやげ化』する為には、その前段階として、『体験』が必要だ。

そうなんですよね。ライブって既に体験がそこにあって、そしてCDがおみやげになる。この一連の流れをいかにデザインしてあげられるかが、ライブと物販の関係性を高められるかどうかの分かれ目になると思うわけです。

▼この辺りの考え方はこちらで語られています。

友だちを誘って行ったライブだから。恋人と一緒に楽しんだライブだから。その思い出を、何か形として保管しておきたい。そういう「体験と思い出」をいかに現場でデザインできるか。

思い出のためならお金を払うよ、という人の普遍の心理を考えれば、モノを売る、という行為そのものに変革の時期がやってきている。そう考えるのが妥当なんじゃないでしょうか。

さらに言うと、思い出を消費者がSNSで拡散したくなる世の中でもあります。そこまでしっかりとデザインできれば、モノを売り、それを世に広め、さらにたくさんのモノを売る。というサイクルを組むこともできますよね。

夢を追う人は思い出づくりの共犯者を作る

前述までは、あくまでモノを売る目線での思い出の話。一方、夢を追う人やそれを実現しようと考えている人は、思い出づくりの共犯者を増やしていけばいいと思う。

そうすると、支持者や支援者の数も増えて行くことになります。夢を追う道中には資金だって必要ですし、広告・宣伝だって必要になります。そういった時に、思い出づくりの共犯者がいるのといないのとでは、道中を歩むうえで大いに違いが生まれてくることでしょう。

人が人に対し共に思い出づくりをしたいと思うかどうかは、その人本人のストーリーにかかっています。どれだけ人を魅了するストーリーを持っているか。人はそこに共感し共鳴し、共犯者になりたいと思うわけです。

で、魅力的なストーリーを作るためには、自分がいかに楽しくて愉快な思い出づくりができているか。挑んだり失敗したり落ち込んだり喜んだり。ジェットコースターみたいな感情を抱く毎日を過ごしているか。

結論、楽しい人に人は集まる。なぜならその人といれば、楽しい思い出づくりができそうだと感じるから。

いろんなことに挑戦して、打ち上げでお酒を飲みたくなる機会が多い人生を歩んで行きたいものですね。

あっ。これから出張に行ってきます。出発時間が迫る中、ギリギリまで物書きをやって行こうと思いまーす。

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