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心理カウンセラー 兼 非常勤講師の端くれの端書き 1/3 ~飽きにくい講義の作り方~

こんばんは、心太です。

昨年の秋以降、長らく更新が滞ってしまいました。
というのも、私にはカウンセラー以外にも非常勤講師としての顔があって、ある時期は講義も業務に加わって忙殺されるからです。

そんなこんなで、とある専門学校で教鞭を取る機会もいただいています。
今回は自分なりに考えている、講義作りの際に心がけていることを言語化してみようと思います。

言語化してみたら以外に長くなったので、3つの記事に分けることになりそうです。

今回のテーマは「“飽き”を防ぐ」です。

さあいってみましょう。

勉強できない②

飽きを防ぐ①:同じ話題で話をするのは10分まで

講師・教師が、大勢の学生に向けて単純に話をするとき、学生の集中力が持つのは10分ほどが限度であるように思う。
これは講師として話していると本当に痛いほど分かる…。
(今まで教えてくれていた先生方ごめんなさい)

ただ情報を聴く、受け取るだけの作業はひどく退屈だ。
それが延々と続く同じような情報であったり、同じようなトーンの音声だったりしたらもう絶望的。
皆さんの学校にも、ずーっとしゃべり続ける先生の授業(お昼寝タイム)があったのではなかろうか。
寝て起きても同じような話をしていたときには、もう一寝入りを決断するにいささかの戸惑いもないはずだ。

なので、なるべく話す内容は簡潔にして、詳しいことはプリントに記載したり、映像や画像を駆使して学生の想像力を刺激したりして、平坦な情報の羅列にならないようにする。
また、内容に関係する雑学や日常生活での出来事と結びつけて、話題に変化をつけ学生の興味を維持する工夫も重要だ。

授業中に暇そうな学生(外国人)

飽きを防ぐ②:話し合ったりクラスメイトの意見が聞ける機会を作る

孤独に勉強をしない、と言い換えてもいいかもしれない。
「こんな風に考えるのは自分だけ?」
「それっておかしくない?」
「いまいちよく分かんないな…」
講師の話しを聞いていて、色々な考えが浮かぶだろう。
でも、現状の日本では、それらをクラスメイトの面前で言い出すのはかなり厳しい。
そうすると、疑問や不信感が解決されぬまま溜まり、話を聞く気が萎えてしまう(学習性無気力)。

溜まった疑問や不信を、他者と共有することでその辺のガス抜きになり、理解せぬまま授業が進んでいく不安も払拭することができる。
おまけに、“クラスメイトと話しをする”という体験の記憶は、プリントや教科書の記憶よりもはるかに定着しやすい性質がある(エピソード記憶>意味記憶)。

やはり、ただ話を聴くだけの時間は身体的にはもちろん、頭脳的、心理的な動きに乏しい。
退屈な時間は、急速な“飽き”を招くため、他者と話し合うことで頭脳と心を動かす時間を作ることも重要だ。

話し合う子どもたちのイラスト

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といったところで今回はここまで。

学生の飽きを防ぐ心がけとして、以下の2点を挙げました。
①同じ話をするときには10分以下に
②話し合ったり疑問を共有したりする時間で脳と心を動かす

では、また。


心太

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