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信仰もそんなに悪いもんじゃない

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信仰3世 元パーフェクトリバティー教団教師という視点から、信仰にまつわるコラムを綴っています。
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信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.6「宗教者の務め」

信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.6「宗教者の務め」

信仰3世で、元宗教家という立場から、かなり赤裸々に信仰についてのコラムを綴っています。
これまで5篇まで書いて、なかなか言葉にできてこなかったものを書き起こせたことには個人的には満足しているのですが、書けば書くほど足りないというか、どうも正しいニュアンスで伝えることが難しい事柄が多くて悩ましくもあります。

ちょっと今回は切り口を変えて、エピソードを一つご紹介させてもらいます。

宗教家としての人

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信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.5「アンビバレントな宗教2世━その先へ」

信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.5「アンビバレントな宗教2世━その先へ」

信仰3世で元宗教家という視点から、信仰についてのコラムを綴っています。

前回の中で「宗教団体の教祖とされる人物も外から見ればただの人」という主旨のことを書きました。
団体の内側にいる人からすれば不快にも思われる表現だったかも知れません。
あるいは外部にいる人からすると、宗教団体の教祖について語ること自体が特異なもの過ぎてピンとこないかも知れません。
宗教2世を語るのにわざわざ教祖という存在に触れ

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信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.4「アンビバレントな宗教2世」

信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.4「アンビバレントな宗教2世」

信仰3世 元宗教家という視点からコラムを綴っています。今回は信仰を持つ家庭に生まれ、世間一般の”常識”との間で揺れる宗教2世について。

教祖という存在宗教団体には基本的に開祖とされる中心的人物がいて、特に新興宗教の場合は教祖というような立場で存命の個人が指導者としての役割を担っていることが多いと思います。
これが外部から見ると特異なものに映るというか、ちょっと理解できない、受け入れ難い部分ではあ

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信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.3「親から子へ」

信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.3「親から子へ」

信仰3世 元宗教家という立場から、今回は信仰の継承にまつわることについて綴っていこうかと思います。

”宗教2世問題”って…宗教2世について語られる時に必ずついて回るのが、親から子への信仰の継承にまつわる問題ですね。多く取り沙汰されるのはやはり、継承が上手くはいっていないケース。親からの強要があった場合など、望まれない信仰がひきおこす不幸は数多く存在するのだと思います。本来人が幸せに生きるための智

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信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.2 「そもそも信仰って何だろうか?」

信仰もそんなに悪いもんじゃないvol.2 「そもそも信仰って何だろうか?」

信仰3世 元宗教家という視点から自身の宗教観を綴っています。

前回の記事。

「信仰って何?」という問いかけに対しては無限に答えがあるというか、答えが人それぞれで変わってくるかと思います。どれが正しいということも無く、間違っているということも無いですし、個人の信条は自由であるべきですよね。
だからと言ってこの問いかけに意味がないかというとそんなことはなくて、むしろ答えの出ない問いかけを続けること

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信仰を持って生きることはそんなに悪いものでもないーとある信仰3世の本音

信仰を持って生きることはそんなに悪いものでもないーとある信仰3世の本音

特定の信仰を持つことを公言しにくい時代ですね。

今に始まったことでは無いかも知れませんが、昨今その傾向がますます強くなっているようです。
”宗教2世”という言葉が特別な響きを持つようになった背景には、社会を震撼させたセンセーショナルな事件のみならず、信仰の名のもとに生まれてきた数多くの不合理・不条理があるのだと思います。妄信と教条主義の犠牲者という文脈の中で”宗教2世”が語られるようになりました

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