「ちえ」(40)「えっ、キスしちゃった⋯」③
久しぶりに「ちえ」を助手席に乗せて車を走らせました。
「トクちゃん、どこ行くの?」
「2人の思い出の場所」
「もしかして⋯。あそこ?」
「そう、あそこ」
「良かった⋯。もう、トクちゃんとあそこには行けないと思ってたから⋯」
「ホントに嬉しいよう⋯」
2人の思い出の場所で「「ちえ」2人の財布まだ、持ってるか?」
「うん」
「ちえ」から財布を受け取って中を見ると。
「まだ、入れといてくれたんだ」と言って、2人のアソコの毛をよじって1本にしたのを取り出しました。
「それは、捨てられなくて⋯。それ捨てちゃったら2度とトクちゃんに会えない気がして⋯」
「これ捨てるぞ」
「えっ、捨てちゃうの⋯」
「そう、それで新しいのを、この財布に入れる」
「「ちえ」良いか?」
「うん」
「よし、飯食いに行う」
「ちえ」をお姫様抱っこしてみるとあきらかに前より軽くなっていました。
「「ちえ」ちゃんとご飯食べろよ」
「うん、トクちゃんもね」
「あー、今日は久しぶりに食うぞ、何食べようか?」
「あ、回転寿司でも良いか?」
「うん、どこでも良いよ」
回転寿司をたらふく食べてからアパートに戻りました。
「あー、ホント久しぶりに食ったわ」
「なんか「ちえ」と一緒にいると落ち着くな⋯」
「うん、私もだよ」
「もう、トクちゃんに会えないかもって思ってたから⋯」
「こうしてるだけで嬉しいよ」
「俺も嬉しいよ」
「なあ、俺のとこ戻らなかったら、どうするつもりだったんだ?」
「一生独身でいるつもりだったよ」
「だって、トクちゃん以外の人とは結婚しないって決めてたから」
「トクちゃんは?」
「俺か?俺は別の女の子見つけて結婚したと思うな⋯」
「そうなんだ⋯」
「アハハ、相変わらず、からかいがいがあるな(笑)」
「ホント、今日は久しぶりに笑ったわ」
「今回の件で分かったことがあるんだ」
「なに?」
「C子みたいに、俺の事好きって言ってくれる女の子と付き合っても全然楽しくないってこと」
「なんでか考えてみたんだけど⋯。やっぱ、俺の心の中に「ちえ」がいるからなんだよな」
「「ちえ」が心の中にいる限りは、他の誰とも付き合えないってこと」
「なあ、「ちえ」、Kとキスした、この唇は切り取って捨てても良いか?」
「私も、捨てちゃいたいよ⋯」
「よし、目をつぶれ」
「どうするの?」
「こんな唇は、こうしてやる」と言ってつまんで引っ張りました。
「トクちゃん、もごもご⋯」
「こうして、こうしてやる!」
「痛いよう⋯」
「俺の心も痛かったんだからな⋯」
「ごめんね、トクちゃん、そうだよね⋯」
「あー、これでスッキリした。もう、この話はしない。一生な」
「「ちえ」も、あの事は忘れろ」
「ホントに忘れちゃって良いの?」
「忘れなかったら、結婚なんかできないだろ?」
「うん⋯」
「「ちえ」お願いが2つあるんだけどな」
「なに?」
「夕飯に辛~いカレー作ってくれないか?」
「うん、良いよ。今度は、ちゃんと食べてね」
「うん、前、「ちえ」が作ってくれたご飯、みんな食べずに捨てちゃったんだ⋯」
「うん、分かってる、ゴミ箱にそのまま入ってたから⋯」
「トクちゃんがアパートに居ないのも分かってたよ」
「作ったご飯が、そのままテーブルにあったし、人が住んでる感じがなかったから⋯」
「うん、あの時は「ちえ」と会いたくなくて実家に帰ってたから」
「あの話はしないって言いながら、また、話ちゃってるよな⋯」
「もうひとつのお願いってなんなの?」
「今夜「ちえ」を抱きたいんだけど」
「トクちゃん⋯。私のことまた、抱いてくれるの?」
「「ちえ」が良ければな」
「私は、トクちゃんに抱いて欲しいよう」
「C子とHしちゃった体でもか?」
「そんなの関係ないよう、トクちゃんに、そう言ってもらえて嬉しいよう⋯(泣)」
「「ちえ」我慢できなくなってきた、今、抱いても良いか?」
「うん、抱いて」
「こんなに明るくても大丈夫か?」
「うん、トクちゃんに抱いて欲しい⋯」
「ちえ」を抱きしめてキスをしてから、お姫様抱っこでお風呂まで連れて行き服を脱がせました。
「ちえ」と一緒にお風呂に入って、そのままHになだれ込みました。
久しぶりに見る「ちえ」の裸は綺麗でしたが、やっぱり痩せていました。
Hの途中で「ちえ」は泣いていました。
「久しぶりのHだからな⋯。もう出ちゃいそうだよ」
「トクちゃん⋯。我慢しなくて良いからね。イキたい時にイッテね⋯」
Hが終わってから、「ちえ」のアソコの毛と私のアソコの毛を1本ずつ抜いて、よじって1本にしまた。
「これ、2人の財布に入れとこう」
「うん」
その後で、2人で手を繋いでスーパーに買い物に行き、「ちえ」が辛~いカレーを作ってくれました。
その夜は、久しぶりに2人で抱き合って眠りにつきました。
つづく
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