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本を破る子どもから面白い展開が待っていました!やっぱり子ども面白いな( ´艸`)

発達障害の子どもが家で本をびりびり破るけれど、本が好きで図書館大好き
借りることができないと、怒り散らかす…
との相談が昨年の夏ごろあった

保護者と子どものとの関係性もあり園で本を破いたことがないお子さん

どんな支援ができるのかなぁ~っと考えた結果

園に簡易図書館をつくり、私が館長になり貸し出しをすることにしました

するとなったら、私もこだわるので借りるためのルールを作ります

①図書カードの作成
 ・サインも自分でします 字が書けなくてもOKとにかく自分のカードを作る
②約束事の説明を受ける
 ・破らない、投げない、汚さない
 ・借りる曜日と返す曜日は同一(この辺はカレンダーなどで対応)
 ・一回三冊まで
③借りるとき返す時はからならず挨拶をする

ってやつです

保護者にはあえてあまり様子を見ず、破ったらそのまま園に持たせてください、すべて自分で補修させますから伝えた

結果的に一度も破ることはなく、きちんとルール(どこまで言語理解をしていたか不明だが)守ってくれた

これは、私が館長になることで、園での私の顔が本を通して伝わったのではないかと考える
そして、ルールを守った子どもには当然ほめます
すると、何だか嬉しそう

今まではどうしても本を破って(好きすぎて?親の反応が面白い等)いたのだが、好きな本を借りれて、返すだけでほめられるといった、本人にとっては良いことしかない状態
本当に貸し借りが上手になりました(破らなくなりました!よかったよかった)

それだけでなく、面白い化学反応も起きました

他の子どもの本を借りたくなり、普通本は苦手な子どももそんなやり取りを通してちょっぴりお兄ちゃんになれるのも良いようで楽しみました

そんな連鎖反応がでてくると、僕も私もとその輪が広がりました

それから私はshinichi先生ではなく、shinichi館長と呼ばれるようになりなんでしょうか、子どもの中の館長とはちょっぴりえらいおじさん?なのでしょうか、園での先生と子どもの関係性ではなく、小学生の先生と生徒ぐらいの距離感でした

そんなことを10か月続けて、きっと卒園した子どもたちは図書室で本を借りるのが楽しみなるだろうし、そこから図書館でのやり取りも自信もって親も見通しを持って子どもを見守ることができるのでは?と期待しています

やっぱり保育って楽しいなぁ~って感じました
いつもの内容を決まった枠の中で考えるのではなく、保育というのは子どもの中から何が必要なのかを見つけて、それを生活の中に落とし込み展開していく

そして、それが定着した時子どもたちが勝手に展開して広がり想像以上の姿を見せてくれる

保育士の先生はやっぱり「子ども」だといつも感じさせてくれる

ありがとう子どもたち!そして、館長をもっとわくわくさせてくださいね


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